<今更聞けないリカバリーウェアの基本>着るだけで疲労回復する仕組みは?妊婦や子どもも使える?

「リカバリーウェア」という言葉、ここ数年CMでよく見かけるようになりましたね。商品のパッケージを見ると「疲労回復」「血行促進」など、なんとも興味深い4文字が書かれているのですが、「服を着るだけで?」という疑問もわくのではないでしょうか。まだまだリカバリーウェアについては、仕組みや効果、種類などわからないことが多いかもしれません。そこで今回は株式会社MTG ReD VITALWEAR本部 PRの木皿春香さんにリカバリーウェアについて詳しくお話をうかがいました。
「リカバリーウェア」はどうやって疲労回復するの?
――ここ最近、複数のブランドからリカバリーウェアが販売されています。疲労回復などの効果があるとされていますが、リカバリーウェアの仕組みを教えていただけますか?
木皿春香さん(以下、木皿さん):「リカバリーウェア」とひとくちにいっても、実はいろいろな種類があります。ReD(レッド)のリカバリーウェアは、簡単にいうと「遠赤外線の血行促進作用によって、疲労回復や筋肉のこりなどの改善が期待できるウェア」です。
上記の通りReDは遠赤外線を活用したタイプで、マイクロレベルに粉砕されたセラミック化した8つの天然鉱石が繊維に練り込まれていて、肌からの遠赤外線を吸収し肌へと再び放出することで血行を促進する仕組みです。他のメーカーさんの商品でも鉱石やセラミックが繊維に練り込まれていますが、「どのような鉱石を原料に使うのか」や「鉱石の配合の割合」などは異なります。
肌からの遠赤外線を吸収し肌へと再び放出することで血行を促進する仕組みを「輻射(ふくしゃ)」と呼ぶこともあります。しかしReDでは「輻射する」という言葉があまり一般的ではないかもしれないと判断し、「吸収して再放出する」といったよりわかりやすい表現にしています。
――他の種類も教えていただけますか?
木皿さん:「磁気を使ったタイプ」もあります。磁気が体内成分に働きかけて筋肉内の血行を改善させる効果が期待できるというものです。
この遠赤外線、着圧の2つのタイプは着心地や素材、肌触りなどが異なるので、使用する人の好みに合わせて選んでいただくとよいと思います。
妊婦さんでも着用は可能
――リスクを考えた場合、妊婦さんも安心して使用できそうですか?
木皿さん:家庭用遠赤外線血行促進用衣を含む一般医療機器は、不具合が生じた場合でも、人の生命・健康に与えるリスクが極めて低いと考えられるものとされているため、妊婦さんでも着用いただけます。事前に医師への相談が必要なものではありませんが、心配なようであれば一度相談すると安心して着用できるのではないでしょうか。
ただ生地が直接肌に触れますから、かゆみやかぶれが出てしまうこともあるかもしれません。そのような場合には速やかに使用を中止して、医師に相談してください。
妊婦さんの場合は肌のトラブルよりもお腹が大きくなってきたときの窮屈さ、サイズが合わなくなるという問題の方が大きいかもしれません。例えばメンズのゆったりしたサイズを選ぶのがよいかと思います。妊娠初期であれば、お腹は大きくなっていなくても腰が辛いと感じる方がいるかと思います。そのような場合は、腰のコリ改善に特化しているReDの「オーバーパンツ 腰コリ改善」を取り入れるのもよさそうです。
子どもや乳幼児でも使える。小さいサイズのウェアを活用
――小さい子どもや乳幼児はいかがでしょうか?
木皿さん:お子さんや赤ちゃんでもリカバリーウェアやリカバリーのアイテムを使っていただけます。ただし乳児は体温調節機能が未熟ですし、意思表示が難しく「暑い」と言えないかもしれません。使用中に発汗が多い場合は使用を中止してください。
リカバリーウェアとして販売されているウェアは、ほとんどが大人用です。子ども向け、乳幼児向けはあまりありませんが、お子さんの場合は大人用の小さいサイズを使うことができそうです。ReDでは3Sのサイズが直営店で販売されています。
編集後記
リカバリーウェアは家族全員で使うことができそうですね。ただし肌に直接触れるものですから、肌の異常などが起きないとも限りません。特にお子さんが使用する場合には、親御さんが注意しておくと安心ですね。
取材、文・川崎さちえ 編集・ここのえ イラスト・ちょもす
続きを読む