「ニップルパッチ」「ガムテープ」・・・断乳・卒乳の方法は?
赤ちゃんが産まれ母乳育児中のママなら、「おっぱいをやめる時期」について一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
「母乳のやめ方」は断乳と卒乳の2種類あります。「断乳」とは、ママの意志で赤ちゃんの授乳をやめること。「卒乳」は、赤ちゃんがだんだんおっぱいを欲しがらなくなり、自然と離れていくこと。
ママスタセレクトでは、そんな断乳・卒乳を経験された方にアンケートを行いました。その結果わかったのが先輩ママたちは「断乳・卒乳するまでに、さまざまな努力や工夫をしてきた」ということでした。
今回は先輩ママたちが断乳・卒乳を成功させるまでの「道のり」をご紹介します。
お風呂などのときは、ニップルパッチを貼って、見せないようにしてました(断乳時の年齢 1歳4ヶ月)
次の子の不妊治療再開と、実家へお泊まりに行くのになにかと不便なので断乳しました。昼間の授乳を1週間に1回ずつ減らして、最終的に夜の添い乳だけになってから断乳開始。3日目には添い乳なしで寝てくれるようになりました。お風呂などのときは、ニップルパッチを貼って、見せないようにしてました。断乳後は、夜しっかり寝てくれるようになりました。
1歳になったあたりから、おっぱいバイバイの絵本の読み聞かせをして(断乳時の年齢 1歳3ヶ月)
夜まとめて寝てくれなくて疲労がピークだったのと、真冬の夜中に授乳するのが寒いので断乳を決意しました。1歳になったあたりから、おっぱいバイバイの絵本を読み聞かせていました。年末、一足先に自分の実家に子どもと帰っていた私は「パパが年末にこっちにきたらおっぱいバイバイだよ」と子どもに言い続け……大晦日から断乳スタート。私と接するとすぐおっぱいを欲しがるので、なるべくパパと一緒に過ごしてもらい、欲しがっても絶対あげない!夜中泣いて起きても、パパに抱っこであやして寝かしつけてもらうことを3日間続けました。 するとおっぱいを触ったりはするけど、飲もうとはしなくなりました。旦那の協力がなければ、断乳は成功しなかったと思います。子どもはおっぱいを欲しがって泣く、私はおっぱいが張って痛い…… こんなにしてまで断乳する意味あるのかな?と思って、私まで一緒に泣いたときもありました。子どもに「ぱい飲む?」と聞いても無反応だったときは本当に寂しかったです。 断乳後は夜少しずつまとめて寝てくれるようになり、今では朝まで爆睡です。
断乳する日に好きなだけ飲ませ、そのあとは旦那と協力して泣いてもあげず。(断乳時の年齢 1人目 1歳4ヶ月、2人目 1歳2ヶ月)
上の子は離乳食を殆ど食べずにおっぱいばかり。それに加えて、夜泣きもあり産まれてからずっと2時間授乳で私もさすがに寝不足になり疲れてしまい、助産師さんに相談して断乳を決意しました。
上の子は 1ヶ月前からカレンダーに○印をつけて、1日1日の日付を一緒に印で消していきました。断乳する日に好きなだけ飲ませ、そのあとは旦那と協力して泣いてもあげず。3日目の昼に1時間半泣きわめき、お昼寝から起きたらもう欲しがらなくなりました。下の子は、上の子より期間は短いですが同じ方法をやり2日目の夜に大泣きして寝て、朝には欲しがらなくなっていました。最後に好きなだけ飲ませている瞬間に「これで終わりなんだな」と思ったら寂しくなりました。 断乳後、上の子は離乳食をしっかり食べるようになりました。
やめる1日前からおっぱいバイバイだよー。と話し、次の日からどんなに泣こうがやめました。(断乳時の年齢 1人目 1歳6ヶ月、2人目 2ヶ月、3人目 1歳)
1人目は虫歯が気になり断乳。2人目は会社に1ヶ月たたずに復帰させられ、子どもを連れていきながら職場に行ってたのですが、営業職だったために思うように授乳ができず母乳が出なくなりました。3番目は、十分に食事の量が摂れていたので断乳を決意。やめる1日前から「おっぱいバイバイだよー」と話し、次の日からはどんなに泣こうがあげませんでした。添い乳だった為に夜が一番辛く、次の日まで目が腫れているぐらい泣いていました。 泣いて寄ってきて、おっぱいを触って飲む体制になってるときは、 こちらの都合で断乳を決意したのに寂しく感じてしまいました。断乳後は夜起きずに寝るようになり、おっぱいをあげているときよりも良く寝てくれるようになりました
断乳を決意した翌日にガムテープをおっぱいにペタリ(断乳時の年齢 1歳半)
外出時、頻回におっぱいを欲しがるようになってしまった為に断乳しました。 断乳を決意した翌日にガムテープをおっぱいにペタリ。いつもあったはずの場所に「おっぱいがない!」と気付いた息子。泣くかな〜と思いきや、大爆笑されました。断乳を試みるまでは夜中の授乳も頻回だったけど、ガムテープを貼ったまま寝ると、おっぱいがないことにまたもや爆笑。そのままスムーズに断乳成功となりました。寂しいと感じたのは 断乳2日目のこと。すごく張っていたおっぱいを自分で少しだけ絞っていたときでした(笑) 断乳前は夜中も5回以上の授乳をしてたけど、断乳後は朝まで爆睡。こんなことなら早くに断乳しとけばよかったとも思いました。
断乳の朝、気がすむまで飲ませ、おっぱいに絵を描いた。(断乳時の年齢 1人目 1歳2ヶ月、2人目 11ヶ月)
1人目は1歳を過ぎてもご飯の量が増えず、体重も下のラインギリギリだったために断乳しました。2人目は保育園入園に向けて。前準備として1週間ほど前から語りかけをしていました。断乳の朝、気がすむまで飲ませ、おっぱいに絵を描きました。添い乳で寝ていたので、初めの3日間は泣くは叫ぶはで本当に大変でした。寂しくなってしまったのは、 断乳を決めてから子どもがおっぱいを飲んでる顔を見たとき。 断乳後は、とにかく夜よく眠るようになりました!
アンパンマンとバイキンマンを描きました。(断乳時の年齢 1歳9ヶ月)
寝かしつけだけにしていたおっぱいだけど、歯が生えてきて乳首流血したために断乳を決意……。絆創膏で乳首を隠し、そこにアンパンマンとバイキンマンを描きました。「おっぱいがアンパンマンたちになっちゃったね!」と言うと、一瞬ガーンという顔をしましたが、首や耳たぶを触りながら寝付きました。寂しさよりも痛みからの解放のほうが大きかったです。2歳も間近だったので、断乳後に大きな変化は特にありませんでした。
母子の大切なコミュニケーションのひとつである「授乳タイム」が終わってしまって、ちょっと寂しい気もするけれど……断乳・卒乳はお子さんの成長の証。断乳・卒乳までの道のりを頑張った分だけ、いい思い出として、お子さんが大きくなってもいつまでも記憶に残るものなのかもしれませんね。
アンケートにご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
文・赤石 みお イラスト・なかやまねこ