<義母の介護>「義妹が介護しない宣言」「鬼嫁と呼ばれて」…相性サイアクな人たちが選ぶ結末は | ママスタセレクト

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<義母の介護>「義妹が介護しない宣言」「鬼嫁と呼ばれて」…相性サイアクな人たちが選ぶ結末は

「介護」という言葉がちらつきはじめると、家族の関係は少しずつ変化します。とくに“嫁”という立場でその現実に向き合うとき、愛情だけではどうにもならない葛藤や、選択を迫られる瞬間が訪れます。今回は、そのような介護問題を前に、それぞれの立場で揺れる女性たちの物語を紹介します。

エピソード1:<義妹、介護しない宣言!>40歳で結婚と妊娠!でも義母が車椅子生活になって

トモコ(仮名)さんは、40歳のころにアツシ(仮名)さんと結婚。夫のアツシさんはかつて引きこもっていた時期がありましたが、今は社会に出ています。穏やかで、他人の心の痛みがわかる人です。シングルでふたりの子を育て上げた義母も、義妹のナツキ(仮名)さんも、トモコさんたちの結婚を心から喜んでくれていました。そしてトモコさん夫婦は幸運なことに、子どもを授かることができたのです。

介護1

妊娠7か月を迎えたある日、義実家近くに住むおばから1本の電話が入りました。「お義母さんが階段で転倒して、入院したのよ」。打ちどころが悪く、義母は介護が必要な生活に。でもトモコさんは妊娠中であり、義母の介護を引き受けることはできません。アツシさんも理解を示してくれました。

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一方で、義妹のナツキさんはというと……。「私、介護はできないから」と、あっさり言い放ったのです。母親の入院という事態にも、冷たく距離を取る義妹の態度に、トモコさんは驚きを隠せません。

<義妹、介護しない宣言!>人の痛みに寄り添うことができる彼。40歳、結婚を決意!【第1話まんが】

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エピソード2:<鬼嫁と呼ばれて…>同居10年目。義母が寝たきりになったらどうしよう

マキ(仮名)さんは50歳。息子がひとり立ちをして、今は夫と義母との3人暮らしです。義父が亡くなった10年前に同居をはじめた当初は、衝突することもありました。でもなんとかやってきたのです。

介護3

義母はもともと気丈な人でしたが、だんだん足腰が弱くなり、ついに医師から「介護が必要」と告げられます。マキさんは現実的に、介護サービスや施設の情報を集めはじめます。さらに寝たきりにならないように、できるだけ体を動かしてもらいたいと考えて、義母に簡単な家事をお願いするようにしました。しかしある日……。

介護4

早朝の散歩から帰宅した義母に「足を悪くした私に家事をさせるなんて、鬼嫁だとご近所さんが言っているわよ」と言われ、頭が真っ白になりました。「鬼嫁なんて言われるなんて……でも、何もしないで動けなくなる前に体を動かしてほしかった」。義母を思う気持ちが誤解され、深く傷ついたマキさん。でも彼女は最後にこう振り返ります。「時間は戻らないけど、あのとき“働きかけること”をやめなければよかったと思う。後悔しない生き方って、難しいですね」と。

<義母の介護に悩むヨメ>同居10年目。寝たきりは不安!本格的に介護がはじまる前に【第1話まんが】

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エピソード3:<義母と同居して!>相性サイアクの嫁と姑。同居を迫られつい息子夫妻を差し出そうと…

サナコ(仮名)さんは昔から姑とそりが合いませんでした。どちらも気が強いため、顔を合わせるたびに小さな衝突が絶えません。それでも親戚付き合いだけは最低限こなしてきました。でも舅が亡くなってしまい、状況は一変します。地域では「高齢の親をひとりにしておくなんて非常識」という風潮があり、親戚たちからの“同居プレッシャー”が強まっていったのです。

介護5

姑も「これからは一緒に住むのよね」と当然のように言ってきます。私は同居をしたくありませんでしたが、周囲の目も気になり、悩みに悩みました。何よりも体裁が悪い。そんなときにサナコさんにひらめいたのが、姑と仲の良い息子夫婦に同居してもらう案。さっそく、息子夫婦に話をしましたが……。

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お嫁さんからの返答は「お断りします」。その言葉に、サナコさんは大きなショックを受けました。でもおかげでサナコさんの目は覚めます。これまでサナコさんは、姑から難癖をつけられ続け、嫌な思いをしてきました。しかし今度はサナコさん自身が、お嫁さんに対して介護を押し付けようとしていたのです。しかししっかり者のお嫁さんと息子は、介護に関する相談に乗ってくれ、おかげで事態が前に進むこととなったのでした。

<義母と同居して!>相性サイアクの嫁と姑「お世話したくない」……あ、名案みっけ!【第1話まんが】

家族としてのかたちを探して

義両親の介護や同居問題は、避けて通れない“家族の現実”かもしれません。血のつながりがないからこそ、気持ちのずれや価値観の衝突が起きやすいのでしょう。でもそのなかで誰もが、幸せになれる選択肢を模索しています。愛情、責任、世間体、そして自分の人生。どれを優先しても、誰かが傷つくことはあります。けれど、ほんの少し相手の立場を思いやることで、家族としての関係が新たなかたちとなるのかもしれませんね。

文・岡さきの 編集・編集部

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