わが子が弱い者いじめ!? 親としてできることは?
わが子が「いじめ」をしている。その事実に気づいたとき、あなたは親としてどうしますか?
ママスタでこのような相談がありました。
『自分の子が弱い者いじめをしている。いじめはいけないことだと言っても聞かない。先生は「相手は嫌がっている」とのこと。相手のお母さんは「うちの子と遊んでくれてありがとう。うちも大人しいから嫌なことがはっきり嫌といえないときがあるから、それで遊んでいて嫌になることもあるみたい」と言っている』(※ママスタコミュニティの複数のコメントをまとめています)
相手のお母さんは「遊んでくれてありがとう」とおっしゃっているようですが……本当のところ、いじめを受けている子の親としての気持ちはどうなのでしょうか?
やられてる子は辛いのよ! ママたちの怒りの本音
いじめはどんなことであれ許されることではありません。子どもの年齢も、体が大きい/小さいも関係ありません。
やられる側に本気で立って考えて欲しい!
わかるまで学校(園)に来させないで欲しい!
表面上どう繕おうが、わが子がいじめられているママたちの本音は、やはり「怒り」なのです。
『リアルタイムで悩んでいる。うちの子がやられっぱなしで、親として見ていてつらい。うちは幼稚園児だけど、先生から見ても仲良く遊んでいて、ケンカしてもすぐ仲直りしていると。ただ私が見ている限りでは、一方的に相手の子がうちの子をいじるような感じですぐに手を出してくる。相手のお母さんは、注意はするが子は全く反省せず反抗するだけ。しっかり子どもと向き合えてないのかな? と思う。相手のお母さんは、やられている側が悩むほど重くは受け止めていないのが本当につらいです。
でも子どもは親が思っているようには育たないし、どうすればいいかは私もわからない。
愛情不足なんかが関係しているのかな?
とにかく、やられている側に立って考えて欲しい。お子さんがしていることを重く受け止めてください』
『相手の気持ちを考えてないからやるんでしょ? うちのクラスにもいるけど、嘘はつくし暴言吐くし殴ってくる。私が「どうしてやるの?」と言いたい。やられてる子は辛いんだよ。学校にきちんと相談するなり父親に話してぶん殴られたらいいよ』
『うちの子も去年特定の子にいじめられていた。幼稚園だけどね。うちの子は一番小さくて、相手の子は一番大きくて、はむかうのが怖かったみたい。押されたり意地悪なこと言われたり、物壊されそうになったり。登園拒否と夜泣きがひどくなって散々だったよ。
園に言っても対応してくれず、向こうの親に言っても「あー、そうなの。」くらいで。親は3人目を妊娠中なのと仕事で構ってる余裕がなくて、子がストレスたまってたみたい。子どもを守ってあげられるのは親だけだから休ませてたけど、なんでうちが我慢しなきゃいけないのかって今でもむかつく。言ってもわからないなら学校来させないでよ。迷惑だよ』
『やらなくなるまでしつけて。学校に来ないでほしいくらい。相手の子が自分の子だったらどう思うかだよ』
『親に抑えつけられてる子のストレスは、自分より弱い子、反抗できない子に向かう』
何度言ってもやめないのはなぜ?
たとえ子ども同士が「遊び」と称していても、我が子が叩かれる姿を見るのは、親としてはものすごくモヤモヤするものですよね。
相談者のママのお子さんの場合、大人しい子に軽い猫パンチを何回もやり続けたり、からかったりしていているそうです。もしかしたら、お子さんはただ単にお友だちと遊んでいるだけの認識なのかもしれません。そうだとすれば、本人にお友だちが嫌がっているという「自覚」がないと、なぜやってはいけないのかわかりません。また、「たったそれくらいで事を荒立てるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかしながらお友だちが嫌がっている以上は、止めさせないといけませんね。エスカレートするのが目に見えています。
このママは何度も何度も注意しているそうですが、やめないことに悩んでいます。ただ一点、何度も注意しているのになぜいじめをやめないか、心当たりがありました。
それは自分が忙しいせいで、子どもに寂しい思いをさせているかもしれないこと、心の余裕がなくイライラしてしまい強い口調になってしまうことだそうです。
子どもは大人が想像している以上に非常にデリケートであり、またガマン強いところがあります。愛情不足やコミュニケーション不足からの寂しさやストレスが、弱い者へのいじめと言う形で吐き出されることもあります。
いじめる側の子どもの心の闇。適した機関へ相談を!
子どもの心の不安定さに起因するいじめや非行。このような心の闇を抱える子どもたちのために、スクールカウンセラーを配置したり、決まった曜日に派遣していたりする学校が増えています。また児童相談所でも親子でのカウンセリングや、地域で連動していじめをなくす取り組みがなされています。いじめている子どもの心の不安定さをケアすることも、いじめ防止に非常に有効な手段となるわけですね。親から子どもへの注意は引き続き必要ですが、こういった機関に相談するのも有効な一手となるかもしれません。
『去年、それでめちゃくちゃ悩んだよ。やられる方でね。あなたの文章読んで向こうの親の考え方がわかったよ。弱いものいじめじゃなく立派ないじめってことをまず認識してほしい。スクールカウンセラーとかに相談したら? 本気で止めたいなら』
『学校にくるカウンセラーの方に相談してみた?
授業中とか休み時間とか様子を見てくれて、問題がある場合は子どもと話をしてくれるよ。
姪っ子が学校のカウンセラーに相談したら、かなり落ち着いて手を出さなくなった』
『親子で児童相談所に行ってみたら? 何か心に潜めた思いがあるかもよ。箱庭療法とか、カウンセリングの方法はいろいろあるらしいよ』
『親の知らないところで……にならないように、自宅で遊ばせるとか登下校が一緒の子なら付いていくとか迎えに行ったりとか、ベッタリ見張る。相手の気持ちを考えたって自分の気持ちを優先してしまうんだから都度叱るしかない』
「いじめたらダメと、いくら言っても聞かない」は、言い訳です。
言っても聞かない、のではなく、子どもが他の子をいじめる原因とその心の闇を把握することと、親としての関わりかた、学校からの情報、連絡、そして専門家からの見立てとアドバイスを受けとめることがとても重要ですね。
学校や園が、子ども達みんなが健全に楽しく安全に過ごせる場となりますように……。
文・編集部 イラスト・なかやまねこ
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