海外では赤ちゃんの夜泣きは放置、じゃなかった!?意外と違った夜泣き対策の王道
夫の転勤でオランダに引っ越してきて早2年。私の周りにはヨーロッパのいろいろな国の方がいます。ヨーロッパの育児って日本とはだいぶ違うなぁ、と思うこともしばしば。
「ヨーロッパのパパやママは赤ちゃんが夜泣きをしても放置する」という話を日本で聞いたことがありました。赤ちゃんが別の部屋で寝ていたら気がつかないことがあるのかも、と思っていたのですが……。
実際にどうなのでしょうか? 周りのママたちに聞いてみました。
海外では赤ちゃんの夜泣きを放置するって本当?
新生児の赤ちゃんでも子ども部屋にベビーベッドが用意されて、赤ちゃんのときから自分の部屋のベッドに寝る、というスタイルは、布団に添い寝、とはだいぶ違いますね。
私の周囲にいるヨーロッパのママも、いろいろなライフスタイルがあるのですが、「夜泣きに困った!」という体験はよくあるそうです。やっぱり海外のパパやママにとっても、赤ちゃんが泣いているのに放置することはなかなか難しいこと。そして睡眠不足が続いてしまうのもまた、つらいものなんですね。
オランダの保健師さんがすすめる「見守り」
オランダの保健師さんからは、こんなアドバイスを聞きました。
「夜泣きはよくあること。夢を見て起きてしまうのかもしれないわね。大人はできるだけ、労力をかけないことが大切。大人も休まなくてはいけないわ。すぐに駆け寄って抱き上げるのがいいとは限らないの」
赤ちゃんが夜泣きしてしまったら、こんな感じで赤ちゃんに接してあげることがオススメだそうです。
- 明かりはつけないで、まずはベッドの中で慰めるようにする
- 泣き止まなかったら、子ども部屋の中からは出ないで、ベッドのそばで抱いてあげる
- 「怖い夢を見たのね」など、何が起きたのかをそっと語り掛けてあげる
- 泣き止んだら、静かになったらベッドに戻して、ぬいぐるみなど(柔らかくてママのにおいがするもの)を渡してあげる
- 「今は夜だからねんねしましょうね」と眠る時間であることを語り掛けてあげる
ベッドから出さないように、できるだけ静かに落ち着かせてあげることが大切なのだそう。放置というよりは、見守る、という感じでしょうか。私の子どもがまだ赤ちゃんだった頃、私が日本で実践していた夜泣き対策も似たような感じでした。
夜泣きが続くとパパやママは睡眠不足で大変です。赤ちゃんを見守ってあげながら、乗り切っていけるといいですね。
文・野口由美子 イラスト・森乃クコ
<参考>Groei Gids Ages 0-4(PDF)※英語