<食中毒を防げ!>お弁当を作っても冷ます時間がない。時短で粗熱をとる良い方法を教えてください
毎朝のお弁当づくり、調理よりも時間がかかるのが「粗熱を冷ます工程」だと感じている人も多いのではないでしょうか。とくに気温が高い日は、冷まさずに詰めてしまうと食中毒のリスクもあり、気をつけたいところ。ママスタコミュニティにも、あるママからこんな切実な声が寄せられました。紹介します。
『当日冷まそうと思うと早起きすぎて生活が成り立たない。でもぬるいまま持たせるのはダメだよね……。お米とかどうするんだろう? 食べるときにレンチンできないし、お昼まで常温です』
投稿者さんは朝お弁当の粗熱を冷ます時間がなく、他のママたちにアドバイスを求めています。農林水産省のホームページにも、前日に作り置きしておく場合、再加熱は必須とありました。前日に作ったとしても温め直しをするため、当日冷ます工程は防げません。素早く冷やす工夫が必要そうですね。ママたちの時短で粗熱を冷ます工夫を紹介します。
保冷剤を活用して冷ましてから詰める
『冷ましてから入れているよ。温かいまま入れたらお弁当箱の中に水滴が付くから傷みやすい。詰めたあとしばらくお弁当箱の蓋は開けて、出勤や登校時間ギリギリまで冷ましてる』
『小さなバットを用意して、バットの下に大きい保冷剤を置いて、できたおかずを乗せるとどんどん冷える』
『保冷剤にラップ広げてその上におかず置いている。冷めたら詰める』
粗熱を冷ます時間がない場合は、保冷剤を活用して、冷ましてからお弁当に詰めると回答してくれたママたちの声です。農林水産省のホームページには「おかずは冷ましてから詰めたほうが早く冷める」と紹介されています。温かいままお弁当箱に詰めると、内部で水蒸気がこもり、菌の繁殖の原因になることも。とくに夏場は、しっかり冷ます工夫が大切ですよね。
『お皿で冷ますけど、冷め切るまで待てないからお弁当に詰めてからもしばらく冷ます。夏は保冷剤をお弁当箱の下に敷いて、下からも冷やす』
お弁当箱の外側に保冷剤を敷いて冷ますと早い、という声も寄せられました。お弁当箱の蓋部分に保冷剤が内蔵されている「保冷蓋付きお弁当箱」もあります。こうしたアイテムを取り入れてみてもいいですね。
ご飯は扇風機やハンディファンで冷ます
『ご飯はお皿に薄く盛って、扇風機で冷ませば、おかずを作っている間に十分冷めるよ』
『一番最初にご飯を詰めて風を当てておく。抗菌シートなどを乗せる。持たせるときに保冷剤を入れる』
『ご飯は平皿に置いて広げる。おかずも平皿に置いておく。大きめの保冷剤の上にお皿を置いたら、すぐに冷めるよ』
『上から手持ちの扇風機で冷ましている』
冷めにくいご飯は、平皿に広げて冷ますと時短になるようです。さらに時短をしたい場合は、扇風機やハンディファンを使って冷ますというママの声も寄せられました。雑菌の繁殖を抑えるために、抗菌シートをかぶせているというママもいました。お弁当用の抗菌シートは100円ショップなどにも売られており、手軽に購入できます。
またご飯は2〜3回に分けて少しずつ詰めると、冷めやすいとの声もありました。一度に多くを詰めないのがポイントのようです。ちなみに、ご飯は冷ますのに時間がかかるため、朝は起きてすぐにご飯を広げる作業から始めるとよいでしょう。
急速冷却機能の冷蔵庫で一気に冷ます
『詰めてから冷蔵庫の急冷のところに入れている』
『詰めて、蓋しないで冷凍庫のステンレスの急冷のとこに数分置いて冷ます!』
さらに時短をしたいママたちは、冷蔵庫の粗熱とりを目的とした急冷機能を活用しているようです。とくにアルミトレイやステンレスプレートが付いたスペースに置くと、数分で熱がとれるという声も寄せられました。こうした機能のある冷蔵庫は、ほかの食材と匂い移りしない独立スペースに急冷機能があるのも安心ポイントです。
熱々の状態でお弁当箱に入れて蓋をして冷やすのは、食中毒が起きる可能性があることからNGとされています。急冷スペースを使うときは、蓋を開けたまま、短時間で一気に冷ますのがコツ。専用機能を上手に活用して、最速で安全に冷ましましょう。
また段取りも時短の大きなポイントですね。前日のうちに下準備をしておき、おかずをすぐ冷ませるようにアルミやステンレスのプレートをセットしておく。朝起きたら、まず炊飯器からご飯を平皿に広げる。それから洗濯やおかずづくり……といった具合に、ルーティンとして段取りを決めておけば、迷わず動けるのではないでしょうか。忙しい朝に、ほんの少しでも余裕が生まれるよう、自分ならではの工夫を見つけてみてくださいね。
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