<何歳でもキレイな髪>理想のシャンプーがわからない!?選び方をプロに教わった 第1回
髪を洗う際に使うシャンプーは、人それぞれお気に入りがあるのではないでしょうか。香りや泡立ち、洗った後の髪の仕上がりのよさなどが自分好みであれば、そのシャンプーを長く使うことになるかもしれません。しかし髪質は人によって異なるので、他の人がオススメしてくれるシャンプーが自分に合わないこともあります。「合う」を判断するのは、意外と難しい。そこで自分に合ったシャンプー選びについて、花王株式会社 ヘアケア研究所 上席主任研究員 幸克行さんにお聞きしました。
シャンプーやトリートメントは目的で選ぼう
――シャンプーやトリートメントはどのようにして選ぶのがよいのでしょうか?
幸克行さん(以下、幸さん):シャンプーやトリートメントは、悩み別で選ぶのが基本になってきます。大人の場合はカラーをしたりパーマをかけたりすると、髪が傷むなどいろいろな悩みが出てくるでしょう。シャンプーのパッケージには、どんな悩みにアプローチするものなのかが書かれていることが多いですから、そこを見て選ぶ方もいらっしゃると思います。そして使ってみた結果、もう少しダメージケアをしたいなと思ったら、補修やケア効果の高いものに変えていくのが一般的な選び方です。
――雨などで湿度が高いと髪が広がってしまい、まとまらないという悩みもありそうです。子どもの場合は、髪がまとまることに特化するような、大人が使うシャンプーを使っても大丈夫なのでしょうか?
幸さん:子ども用シャンプーがあるからといって、大人用のシャンプーを子どもが使ってはいけないということではありません。もし気になる悩みがあるならば、その悩みにアプローチする大人用のシャンプーを使ってもいいと思います。
子どもに大人用シャンプー。使えるケースと使えないケース
――園児くらいの年齢では髪も柔らかいですし、大人用のシャンプーは、子どもには刺激が強すぎるのではないかと心配に思うママも少なくないと思います。しかし基本的にはあまり気にせずに使えるということですか?
幸さん:あう・あわないは子どもも大人も同じですから、髪や頭皮の状態を見ながら目的にあったシャンプーを使えるかが重要になってきますね。
――夏場やスポーツの後に使うと気持ちがいい、スースーするようなクールシャンプーも販売されています。そのようなシャンプーも子どもが使ってもよいのでしょうか?
幸さん:基本的にお子さんが使っても問題はありません。ただスースーするのは好みもありますし、スースー感が刺激と感じる場合もあります。その場合は使用を控えたほうがいいと思います。
――赤ちゃんには赤ちゃん専用のシャンプーのほうがよいですか?
幸さん:そうですね。生まれて1ヶ月の赤ちゃんに大人用のシャンプーを使うのは親御さんも抵抗を感じると思います。赤ちゃん用として販売されているシャンプーもたくさんありますから、パッケージで確認して、アレルギーテスト済みなどメーカーがきちんと示しているようなシャンプーなら親御さんも安心して使えるのではないでしょうか。
――シャンプーの成分は、商品によって大幅に変わるものなのですか?
幸さん:違ってきますね。最近では弊社を含めインターネット上でも成分について情報発信されているので、それらを参考にどのような商品にどのような成分が入っているのか、確認するといいと思います。
合わないシャンプーを使ったときの症状は?
――使っているシャンプーが自分に合わない場合、どのような症状が出やすいのでしょうか?
幸さん:フケがたくさん出てしまったり、頭皮にポツポツとできものができて痒みがあったりしたら、そのシャンプーは合っていないと思っていいでしょう。そのシャンプーを使ったら髪がまとまらない、ゴワゴワするなど、自分のなりたい髪にならない場合も、合っていないと判断できます。このような場合には別のシャンプーに変えるほうがよいですね。もし頭皮の症状が悪化するようならば、皮膚科などで専門医の診察を受けると安心ではないでしょうか。
編集後記
シャンプーを選ぶときには、自分が抱える悩みにアプローチするものかどうかが大切になってくるそう。友だちが使っているから自分にも有効とは限らないので、自分中心で考えていくとよさそうです。そうすることで本当に自分に合ったシャンプーを使うことができますね。
取材、文・川崎さちえ 編集・いけがみもえ イラスト・はなめがね
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