<小1の壁>子どもが小学校に入ったら働こうと思っていたのに!細かいところで大変な「壁」の正体
子どもが小学校に入学すると、これまでの保育園生活とは違い、仕事と子育ての両立が難しくなる現象のことを指す「小1の壁」。メディアでも殊更に取り上げられることで、一般的になってきた言葉かもしれません。ただし、まだ子どもが幼稚園や保育園に通っているママたちからすると、具体的にどんな壁なのかわからない部分もあるのではないでしょうか。先日ママスタコミュニティには、専業主婦で年長のお子さんを育てている投稿者さんから、こんな質問がありました。
『「小学校に入ったらやっと働ける!」と思っていたの。最初は扶養内のパートで。そううまくはいかないもの? 「小1はすごく荒れるし、やることも幼稚園や保育園と比べて増えすぎて、働くのなんて無理」とネットに書いてあって心配している。あと小4の壁も深刻だって。何が深刻なの? 「学童が入れなくなって~」とか書いてあったんだけど、大きくなったら家で留守番なり、友達と遊んだりしないの? 今は下の子が小さいから専業主婦だけど、もう少ししたら入園だし、そうしたらようやく働けると思っていた』
上のお子さんが小学校に入学する来年から働き始めようと思っていた投稿者さん。しかし巷で言われている「小1の壁」の存在を知り、働くことができないのではないかと不安に駆られています。そこでママたちに具体的にどんな問題があるのかと尋ねていました。
働いてきた人も、これから働こうと思ってる人にも生じる「小1の壁」
『1年生はだいたい大型連休明けまで早帰りだよ。4月なんてしょっちゅう学校に行くし。学童に預けないといけないけど、フルタイムの人優先だったら入れないこともある。フルで働いている人は、保育園は19時までなのに学童は18時までとすると、その1時間を早く帰らなきゃならない「壁」もある。台風等の時差登校は1年生には難しかったり、学級閉鎖は預かってもらえなかったり。下の子の体調不良もある。小4でも、学童に入れなければ、長期休みが厳しい』
『時短取得や残業免除制度が未就学児まで、もしくは小3までの企業や自治体がまだまだ多いからだよ 』
保育園は主に働く親が子どもを預ける場所なので、早朝から夕方遅くまで預けることができますが、小学校に入ると授業が終わればすぐに帰宅することになります。小学校は早いとお昼過ぎには授業が終わる日もありますから、そうなると学校の後に子どもを見ていてくれる「学童保育」という選択肢に。しかし学童は地域によってフルタイムで働く親が優先でパート勤務では空きがなかったりして、学童に入れるハードルがそもそも高いことも珍しくありません。また朝も保育園では仕事の時間に合わせて預けられていたものの、小学校では登校時間が決まっています。子どもより早く家を出ようと思ったら、子どもに留守番をさせて鍵をかけさせて1人で登校させることに。
結果的に、今まで働いていた人は働き方を変える必要が出てきたり、これから働こうと思っている人も希望通りには働けなかったり。これらのことが「小1の壁」と呼ばれるものです。また「小4の壁」も似たようなもの。子どもが小学校4年生になると勤務先で時短取得や残業免除制度がなくなったり、学童も低学年の入所を優先するために4年生以降の子どもは退所しなければいけなくなったりするため、これまた働き方に変化が生じるケースがあります。
子ども同士のトラブルや行き渋りも出てくるよ
『それまで保育園に預けてフルで働いていた人たちが、小学校に上がって早帰りとか学童とかの問題にぶち当たったりすることで、専業主婦ならそんなに身構えることでもないと思うけど、「小学校に上がったら働ける!」と思うのも危ないと思うよ。小学校に上がったからこそ、身軽に動けるようにしておいたほうがいいと思う。天候とか不審者とかですぐ「親と一緒に下校」になるし、子ども同士のトラブルとか行き渋りもある。あとそういうことに理解があるパート先を探すのが難しい。面接のときには「大丈夫だよー、お子さんいるパートさんはいっぱいいるよ」なんて言っていたけど、実際そういうことをよく思わないお局がいるとか』
小学校に上がれば働けるかどうかは、親の働き方だけでなく、子どもの都合も考慮しなければならないでしょう。小学校に入ると授業が始まり、自分の足で登下校しなければならず、新しいお友達ができる、そういった環境に慣れる必要があります。こうした変化は子どもにとってもストレスですよね。今まで元気に園に通っていたのに、小学校に入ってから行き渋りが始まったという子どもも珍しくありません。お友達との関係においても、親の送迎がなくなって親同士の交流が希薄になるため、トラブルが起きた場合の解決に時間がかかるかもしれません。そうなって親のサポートが必要になったときには、仕事を休むこともあるでしょう。ほかに天候不良時や感染症が流行したときなどには学級閉鎖になって、学校を休まなければいけないことも。こうしたさまざまな要因も含めた「小1の壁」を頭に入れておいたほうがいいかもしれませんね。
パートや祖父母のサポートなどがあれば無理なこともないよ
『パートならいけると思う。小1の壁はフルタイム、残業当たり前の正社員にとっての壁』
『子どもが小さいうちは、リモートワークで働ける仕事を探したら?』
『子どもによるところもあるよね。学童に馴染めないとかも聞く。うちは小3だけど、親の助けはないから私は正社員になるのを躊躇っていて、融通の利くところでパートしている。親の助けとかがあるなら迷わないんだけどねえ』
投稿者さんとしては、将来の教育資金のために今から少しずつ仕事を始めて、貯金もしていきたいと綴っていました。学童に入れられるのかなどさまざまな問題があるものの、働き方によっては仕事をすることは十分に可能でしょう。在宅ワークが可能な職種であれば、学童に入れなくても学校から帰宅後におうちで過ごさせて、投稿者さんは仕事をすることもできるでしょう。また短時間のパートであれば、お子さんが学校に行っている間だけ働くということも十分にできるのではないでしょうか。職場によっては家庭の事情を考慮してくれるところもあるでしょうから、そういう勤務先で時短正社員として働くというのもありかもしれません。
また実家や義実家などのサポートを受けて、平日の夕方から夜まで子どもを見てもらうことができれば、投稿者さんも朝から夕方まで働くことができるのではないでしょうか。「小1の壁」と世間では盛んに言われていますが、それでも働かなければいけないのであれば、なんとかするしかありません。投稿者さんは今回ママたちが教えてくれた小学校の事情は頭に入れつつ、働き方を工夫するなどして仕事を探すか、ひとまず無理せずに専業主婦を続けるか、いろいろな選択肢を考えてみてほしいですね。
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文・AKI 編集・有村実歩 イラスト・んぎまむ
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