<日本の昆虫食>コオロギ、蜂の子、イナゴ……食べたことある?無料配布されていたらもらう?
みなさん、食用の昆虫を口にしたことはありますか? 日本でも伝統食として浸透している地域もあります。近年では、将来的な食糧危機への備えとして、豊富な動物性タンパク源である「昆虫食」が注目を集めています。そんななか、ママスタコミュニティにもあるママからこんな投稿が寄せられました。紹介します。
『昆虫食が注目されているみたいだけど、もし近所で食用の昆虫食が無料配布されていたらもらいに行く?』
投稿者さんの近所では、実際に昆虫食を無料で配布するイベントが開かれていたそうです。ただ、いくら無料でも「虫はちょっと……」と抵抗感があったようですね。そんな気持ちから他のママたちはどう感じているのか気になって、質問を寄せてくれたようです。
意外にも昆虫食は美味しいらしい
『食感が病みつきになるらしい』
『外はカリッと中はトロトロが好きなのって虫を食ってた頃の名残って聞いたことあるけどほんとかな? なんか妙に納得しちゃったのよね』
『いや、興味はあるけど、踏み切れないなぁ。栄養もありそうだし美味しいらしいけど』
『蜂の子は普通に食べられた。バターみたいなチーズみたいな味で美味しいよ。偏見はいけないね』
昆虫食の意外な味わい深さに興味を持つママから声が寄せられました。外はカリカリ中はトロトロ、そんな人気の食感は実は昆虫食の記憶から来ているのかも? という面白い説まで飛び出しました。なかには「蜂の子はチーズっぽくて美味しい」と話すママもいて、まさに“究極の珍味”といえるのかもしれません。もし、こうした昆虫食を無料配布などで気軽に試す機会があり、「美味しい!」と実感できたり、献立に取り入れやすいレシピがあったりすれば、抵抗なく食卓に並ぶ日が来るのかもしれませんね。
100万円もらえるとしてもムリ!
『ムリ……絶対に食べられない。この虫を食べたら100万円くれるって言われてもムリ』
『たとえどんなに美味しくて栄養があるとしてもムリ。見たくもない。エビやシャコも見た目がダメで食べられない』
『食糧難にならないと未知の世界へは踏み出せないと思います』
『自販機で売ってるところあるって本当? 騙されたと思って食べて、本当に騙された気持ちになると思う。絶対に要らない』
どんなに栄養があっても、どんなに話題になっていても、虫だけはムリといったママも複数いました。なかには「食べたら100万円もらえたとしてもムリ!」という強固な拒否反応もありました。見た目の問題、そして「虫」という言葉のイメージが、どうしてもハードルになってしまうようです。
あえて食べようとは思わない。条件付きならOK
『海外に行って、昆虫がおもてなしの料理として出てきたら食べるけど、あえて日本では貰いにいってまで食べないかな。蜂の子は平気なので出されたら食べられなくはない』
『旅行先で、イナゴと蜂の子の佃煮は食べたことある。グロいけど、味は普通の佃煮だった』
『形が見えないなら食べられる』
『見た目を変えてくれたら食べられないこともないかも。テレビでやってるようにまるごと虫は嫌だな。カエルとかも、結局生きてる姿のまんまは食べづらいよね。できればミンチとか粉末にしていただきたい』
見た目がそのままだと、たとえ味が良くても食用としてはハードルが高いようです。反対に、粉末やミンチにして“虫の姿”がわからなくなれば食べられる、という声もありました。そのままだとリアルすぎて抵抗を感じやすいのかもしれません。よくよく考えてみると、私たちが普段口にしている豚肉や牛肉、鶏肉も、加工した状態で売られていますよね。ミンチや粉末にすることで、ようやく食材として受け入れられるのかもしれませんね。また、「海外では文化として食べられているなら理解できるけれど、日本ではあえて手に取ろうとは思わない」といった、昆虫食とは距離を置く意見も目立ちました。
郷土料理として昆虫食を食べている地域もある
『長野県民だけど、道の駅とかスーパーで蜂の子やザザ虫が売られてる。イナゴは昔おばあちゃんが佃煮にしてくれたからよく食べていた。父はザザ虫が好きで、焼酎のアテにしている』
長野県などでは、イナゴやザザ虫、蜂の子などが地域の伝統食として今も受け継がれています。特に伊那谷では、天竜川に生息するヒゲナガカワトビケラの幼虫(通称ザザ虫)を佃煮にして食べる文化も。山間部における貴重なたんぱく源として、昆虫食は「当たり前」の存在だったのかもしれませんよね。
昆虫食、ママたちに浸透するには?
いくら栄養があっても昆虫というだけで強い抵抗感を抱く人は少なくありません。昆虫を食べる習慣がない地域では、昆虫食が日常に浸透するには長い時間がかかるでしょう。しかし、長野県伊那谷のように「食文化」として昆虫を取り入れている地域があるのも事実です。最近は昆虫の佃煮以外にも、コオロギせんべいやコオロギチョコ、タガメエキス入りの炭酸飲料水など珍しい商品が続々と登場しています。もし今後、たとえば「コオロギパスタ」や、子どもが好きなメニューにふりかけとして使える「蜂の子ふりかけ」などが登場すれば、家庭料理にも自然に取り入れられる日がくるかもしれません。
昆虫と日常の食卓とのあいだにある心理的な距離をどう縮めていくか。そこに、これからの昆虫食が浸透していくヒントがありそうです。
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