悪気のない一言に傷つく、帝王切開で出産したママたち。どんな形でもお母さんは命懸けで子供を生むのです
出産は十人十色。お子さんが小さいママたちは、どんなお産だったのかと女子トークが盛り上がることもあるでしょう。
しかし、帝王切開でお子さんを出産したママたちの中には、そんなママ友や身内との会話の中で、複雑な思いをされている方もいるようです。
陣痛の痛みを知らない帝王切開は、羨ましいこと?
ママスタの掲示板に、ある1人の女性が悩み事をつぶやきました。
『先日、ママ友に「○○ちゃん(私の娘)は帝王切開で産んだの?じゃあ陣痛の痛み知らないで産んだんだね。いいなあ〜。」と言われました。
悪気があったわけではないと思いますが……ちょっと悲しかったです(泣)』
この相談者のママ友は、何気ないおしゃべりの延長で、ポロっと言ってしまった言葉だったのかもしれません。しかし、相談者のママにとってはとても傷ついた一言。
このつぶやきに対して、帝王切開でお子さんを出産されたママたちからは「自分もそんなようなことを言われた経験がある!」と、多くの共感の声が寄せられていました。またその中には、なかなか人には言えない本音をつぶやいたママも……。
帝王切開を経験したママたちがまわりから言われて傷ついた一言
『「高齢出産だし、お産の時に体力的にきつかったからあなたみたいに帝王切開にしたかったけど、できなかった」
「双子だからいっきに産めてラッキーね。」
「なんで下から産まないの?」
「母乳はちゃんと出るの?」などなど……
友人や親戚から言われてすごく辛かったです。 』
『何人かの知り合いに「普通分娩じゃなくて、可哀想な人」と言われて悲しくなった。』
『元旦那から「陣痛の痛みを知らないと虐待する親になる」と言われました。』
『帝王切開当日、それまで全然関わりのなかった看護師さんに「逆子体操しなかったの?」と言われて、何なんだろうと思った。』
向こうに悪気はなかったにせよ、友人や知り合い、身内までもから傷ついた一言をいわれたママはたくさんいるようです。
また、その中にはこんな本音を漏らしたママもいらっしゃいました。
帝王切開だって立派な出産!だけど本音は
「帝王切開だって普通分娩だって、どちらも命をかけた出産にはかわりない!」……と頭ではわかっているけれど、なかなかまわりには言えない本音を漏らしたママたちもいました。
『赤ちゃんを守るためにやったことに後悔はないけど……私だって、好きで帝王切開になったわけじゃない。』
『下から産みたくても、産めないんだからしょうがないじゃんね……』
『誰にも言えないけど……本音を言えば、当たり前に自然分娩したかったー。
女として生まれて妊娠したのに、陣痛を経験出来ない、痛みを知らないままなのは本当に悔しい』
帝王切開を経験されたことのあるママたちの中には、誰にも言えない本音を抱え、まわりからの心無い一言に傷ついてしまっている方も多くいるのかもしれませんね……。
しかし帝王切開は赤ちゃんとママの安全を1番に考えた、たくさんあるお産の方法のひとつです。
最後に、これから出産を予定されている方に向けた、先輩ママの体験談をご紹介します。
『どんな形でも、お母さんは命懸けで子供を生むのです。もちろん子供自身も同じ。 私は、子供が生まれて初めて、「この世界に、こんなにも言葉では表せないくらい愛おしい存在がある」ということに気づかされました。
出産後の忙しさや大変さに悩むことがあるかもしれませんが、ひたすら全身でママを求めてきてくれるのって、生まれて数年しかないのかもしれません。子供から逆に、たくさん愛情もらってるのかもしれません。
産み方はどうであれ、私は今、そんな子供との濃厚な時間を大事して日々過ごしています。』
帝王切開を経験された他のママたちからも「産み方より、育て方のほうが大切」という意見が多く上がっていました。
たしかに……出産のカタチを気にして悩んでいるよりも、今、目の前にいるお子さんにたくさんの愛情を注いでいくことのほうが大切なのかもしれませんね。
まわりからの心無い一言に傷ついてしまっているママ……もう一度お子さんに出会えた日のことを思い出して、前向きに、そして誇りをもって、可愛いわが子と過ごすかけがえのない時間を大切に過ごしたいですね。
文・赤石みお イラスト・んぎまむ
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