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<図々しい投げ銭>大学生のサークル旅行、お金がない子の分は援助することに!?カンパするべき?

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大学生活の醍醐味のひとつといえば、サークル活動ではないでしょうか。気の合う仲間と時間を過ごたり、イベントや旅行に出かけたりすることは学生時代の大切な思い出になるでしょう。ところがその活動のなかで、ときとしてもちあがるのが経済的な問題です。

『大学生の子どもがいます。サークル内で旅行することになったのですが、旅費が払えない子の分を援助しようという話がもちあがっているそうです』

お子さんが所属しているサークルでは、年に数回ほど泊まりがけで大会やイベントに参加します。旅費は個人もちなのですが、旅費が払えない人がいることもあるのだそう。今までは経済的な問題がある人は不参加でした。しかし今回はメンバーのひとりが「自分もサークルの一員だから参加したい。でも親からの仕送りも少なくて、バイト代が生活費に回っている状態。だから自分の旅費をカンパしてほしい」と言い出しました。サークル内の意見は「ぜひカンパしようよ!」派と「サークルなんだからカンパは違うのでは?」派で真っ二つ。投稿者さんは「みなさんはどう思いますか?」とママたちに質問を投げかけました。

カンパはしないほうがいいよ

なぜ他の子の旅費を賄わないといけないの?

カンパという提案に対しては、ママたちからは否定的な意見が目立ちました。

『カンパはしない。うちの子の部活でも、年2回の合宿に経済的理由で参加しない子はいるよ。入る前にどれだけの費用がかかるか、大会やイベントの参加状況を見れば予想できる。それを理解したうえで入って「お金が足りない」と文句を言うなら、サークルを抜ければいい』

『カンパはよくない。参加したいならバイト増やすなり、なんらかはできるはず。「カンパしてほしい」なんて簡単に言う子は正直、引くわ』

『カンパは違うと思う。なんで他人の親が働いたお金や、他人がバイトして貯めたお金で、その子の宿泊代などを賄ってあげなきゃいけないの?』

安易にカンパを求める姿勢に疑問を呈したママたち。そもそもサークル活動にはある程度の費用がかかることを理解したうえで参加を決めるべき、と考えられたようです。学生であるとはいえ、「自分の行動には責任が伴う」という自立を促す意味合いも含まれているのでしょう。「汗水流して稼いだお金で、なぜ知らない子の旅費を賄わなければならないの?」という率直な意見には思わず頷いてしまったママもいるかもしれませんね。

カンパを求めるって……図々しくてびっくり

『時代かねぇ……すぐにネットでクラウドファンディングとか投げ銭とかで知らない人からもお金をもらえる時代だもんね。私もカンパは違うと思う』

『何その図々しい子。カンパって他の人からの善意じゃないの? 「自分が行けないんだからカンパしろ」は違う気がする』

自らカンパを求めた子に対して「図々しい」と思わず驚いてしまったママもいました。カンパとは本来、善意に基づくもの。それを当然の権利のように求める姿勢は、他者への配慮が欠けていると受け取られかねません。またママたちが言う通り、現代はインターネットを通じて手軽にお金を得られる環境があるのも事実。「自分でお金を稼ぐ」という意識が希薄になっているのではないか、と危惧する声もあがりました。

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サークル崩壊のリスクも?広がる負担と不満

「カンパしたあと」に起こる未来を危惧したコメントも寄せられました。

『カンパが1人ですむわけないじゃん。一度やればみんなが「お金ない」と言い出すよ。出せる人の負担がどんどん増えるよ? 出せる人も「お金ないから出してくれ」って言い出すよ? サークル崩壊になるね』

『お金があってもカンパを頼む人が出てくるよ。カンパ希望者が増えたら負担も増える。「この人にはカンパするけど、この人にはしない」なんてことも出てきて揉める元だよね』

ひとたびカンパをすれば、「自分もお金がないから出してほしい」と主張する人が芋づる式に増えてしまう危険性があります。そうなればカンパをする側の人の負担がどんどん増大し、やがては実際は旅費を出せる人まで「お金がない」と言い出すようになるかもしれません。結果としてサークル内の不満が噴出して、最悪の場合はサークルそのものが崩壊してしまう可能性すらある、と警鐘が鳴らされました。カンパは一時的な解決策に見えても、サークル内の人間関係に長期的な亀裂を生むリスクをはらんでいるといえるでしょう。

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最終的には、個人の選択に委ねるしかないのかも

『お金を出したい人は出せばいいけど、出したくない人に強制するのはなし。人を巻き込むのはよくない』

『賛同者だけ出せばいい。カンパなんだから』

とはいえ「自分がお金を出してでも、相手に旅行に来てほしい」と考える方もいるでしょう。「その場合は賛同者だけ出せばいい」という意見が出ました。もしカンパを募るのであれば、当然ながらそれはあくまで任意。カンパに賛同できない人が不利益を被るようなことがあってはならない、ということでしょう。

今回の「カンパ問題」では大学生の金銭感覚、そしてサークルというコミュニティの運営の難しさが浮き彫りにされました。親としては子どもの成長を願うからこそ「安易な援助」ではなく、自立を促す機会として捉えることも大切なのかもしれませんね。

文・motte 編集・いけがみもえ イラスト・Ponko

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