トイトレ実況中継!保育士ママが実践するトイレトレーニング〜完了編〜
“褒めて楽しく! 笑顔のトイレトレーニング”を目標に、2歳の息子のトイトレに奮闘した元保育士の筆者。今年の3月から手作りの「ご褒美シール表」を励みにしたトイトレをスタートし、順調にいくかと思った矢先に、まさかの中だるみ期間を経て……。ようやくこの夏、就寝時以外は日中パンツで過ごせるようになって、息子のトイトレがほぼ完了いたしました!
中だるみ期間は、子どものタイミングを待つ日々
息子がトイレに興味を持ち始めてきたことをきっかけに、暖かくなってきた3月の下旬頃からトイトレをスタートした筆者。(トイトレ準備・スタート期間の様子はこちら!)
途中、筆者の体調不良でトイレに誘導するタイミングがズレたことや、ご褒美シールのマンネリ化などで息子のトイレへの関心が薄れてしまい、魔の「中だるみ期間」に突入してしまいました。中だるみ期間中は、トイレへの関心を再度高めようとお気に入りの絵柄のパンツを履かせたり、新しいご褒美シールを購入したりして奮闘を続けた筆者でしたが……(中だるみ期間の様子はこちら!)
どんなに親が意気込みを見せても「おしっこ、出ないよ 〜!」と笑顔でトイレに行くのを嫌がる息子がいました。もう息子のタイミングを待つしかないな……と半ば諦めムードに入っていた筆者でしたが、中だるみ期間から抜け出せる転機となった日は、ある日突然訪れたのです!
中だるみ期間の終了!? その日は突然やって来た!
ある日の朝食後、息子が急に「おしっこ、びちょびちょー」という言葉を発しました。それまで息子はオムツにおしっこが出たことも教えてくれなかったので、筆者は「おしっこが出たことがわかるようになったのかな?」と淡い期待をもちつつ履かせていたオムツをのぞいても……出ていないのです!
「あれ?」と思いながら念のためそのままトイレへ誘導しても出ず、結局また普段通り遊びはじめた息子。すると10分もしないうちに、パンツにおしっこが出ていました。
その後も1〜2時間のうちに「おしっこ、びちょびちょー」と言ってくるようになって……やっとその息子の言葉の意味が「おしっこが出る」と言っているのだと気づきました!
息子の排泄間隔は短めのようで、2時間もしないうちにすぐおしっこが溜まってしまうようですが、“おしっこが出る”という感覚をつかめた息子は、その後どんどん自分からすすんでトイレへ向かうようになったのです。
トイレに行って成功すればたくさん褒めてもらえるし、自然と「(お気に入りの柄の)ブルドーザーのパンツが履きたい!」と言ってくるようにもなった息子。そんな息子の成長が見られてからは、トイレが一気に完了へと進んでいきました。
現在では、もうご褒美シールがなくてもトイレでおしっこやうんちができたり、支援センターでお兄ちゃんたちが立って排泄している姿をみて、自宅でもステップ台に乗って立ってでの排泄ができたりするまでになってくれました!
(いまだに「おしっこ出たよー!」と事後報告系の言葉を発するのですが、それは息子なりに「おしっこ出るよ」という言葉の意味らしいのでそのまま様子をみているところです。笑)
家庭でのトイトレは難しい……実践で学んだ成功の秘訣は
前職で幾人もの子どもたちのトイトレを見てきた元保育士の筆者でしたが、家庭でのトイトレには意外と苦戦いたしました。
なぜなら、活動の合間合間に友だちと共にトイレへいく習慣が身につく保育園とは違い、家庭では遊んでいるわが子をどうやってトイレへ向かわせるのかという作戦を練らなければいけません。
保育園などの集団生活の中では、トイレで排泄できるようになっている友だちの姿を見たり定期的にトイレへいったりする習慣があるのでトイレで成功する回数も多かったのですが、家庭だと息子の気分次第でトイレに行ってくれないこともあるので“成功して褒める!”という回数も少なく悪戦苦闘……。
それでも筆者は、トイレへ行けたことだけで十分に褒めたり、息子がオムツやパンツにおしっこをしてしまったりした時も絶対に叱らず「いつかトイレでおしっこできるといいね。」「おしっこが出て、びちょびちょになっちゃったねー。冷たいから着替えようね。」といった声かけを続けていました。
息子なりにその言葉を理解し、「このままだとおしっこが出て、びちょびちょになるよ」「トイレにいきたい」ということを伝えてくれるようになったので、息子の場合、私がしていた声かけがトイトレが進むための有効的な言葉がけだったのだろうと思います。
〜まとめ〜お子さんのタイミングを待って、笑顔のトイレトレーニングを心がけましょう!
筆者が息子のトイレトレーニング(日中パンツ)を完了まで迎えたときに思ったことは、どんなに親があの手この手で結果を出そうと意気込んでも、結局は子どものタイミングを待つしかないのだなということでした。子どもの排泄間隔が定まってきたり、自分で「おしっこが出たい」という排泄感覚に気づいたりできるのは、本当にその子の成長発達次第であって、それができるようになるまでには個人差があります。いくら同じ月齢の友だちがパンツになったからといって、焦ってトイトレをすすめようとしなくてもよいのだということがよくわかりました。
そんなことは……前職でもよく経験していたことなのですが、やはりわが子となると仕事とは違う感情も混ざってしまい、客観的にわが子をみれなくなっていたのかもしれません。
しかしそんな中でも、できたときは十分に褒めて、パンツに失敗してしまっても怒らず、息子が笑顔でトイレへ向かえるようにママも笑顔を意識して常に努力をしたこと。これが、息子の成長につながるポイントになったのではないかと考えています。
もしもトイトレ初期の段階で、うまくいかないから・失敗したからといって「どうしてちゃんとトイレに行かないの!?」「また失敗して、もう知らない!」などとママがお子さんに怒ってしまったら、お子さんの精神的な面でトレーニングが停滞してしまうこともあると思います。
たとえトイトレが進まなくても、別のところで成長しているお子さんの姿に気づいてあげられるのは、一番身近にいるママなのではないでしょうか? そんなときは、お子さんの頑張りを認めて、十分褒めてあげてください。その達成感や満足感が、いつかお子さんのトレーニングのやる気にも繋がってくるはず!
子育ては育児書通りにいかないことばかりだと思いますが、あまり意気込みすぎずに「そのうちオムツがとれるだろう」くらいに思う気持ちが、ちょうどいいのかもしれませんね。筆者はこれからも肩に力を入れすぎず、幼いわが子と過ごせる貴重な時間を楽しんでいけたらと思っています。
みなさんは、どんな気持ちでいたらお子さんのトイトレを完了することができましたか? トイトレをすすめるにあたっての成功例や失敗例などありましたら、ぜひ教えてください。
文・赤石みお