トイトレ実況中継!保育士ママが実践するトイレトレーニング〜スタート編〜
あたたかくなってきて、夏に向けてトイレトレーニングを始めようとしているママさんもいるかと思います。2歳3カ月になった早生まれの息子がいる、元保育士の筆者もまさにそう!
しかし、いざ始めてみようと思っても……在宅育児中の息子は、保育園児のように決まった時間にトイレへ行くような経験がなく、周りの子がトイレで排泄している姿を見て刺激されたりする機会もないので、家庭でのトイトレは思っていたよりずっと大変そうだなとも思いました。
今回は保育の現場で働いていた経験をいかしつつ、“褒めて楽しく! 笑顔のトイレトレーニング”を目標に、毎日奮闘するトイトレの様子を実況レポートさせていただきます。タイトルにもあるように、まだまだ始めて2週間程度なもので、はじめに事前の準備期間やトレーニング初期の様子をお話しさせていただきたいと思います。
始めようと思った理由と下準備期間
筆者がそろそろトレーニング開始してみようかな! と思ったきっかけは、子どもが某テレビ番組のパンツの歌を楽しそうに歌うようになったり、トイレ系の絵本を読んであげると「しーしー、でてるね」などと言うようになったりと、子どもがパンツや排泄に興味をもつようになってきたから。
また、トイレって少し寒かったり、「ジャー」という水が流れる音が怖かったりする子もいませんか? 筆者は保育園でそんな子をみていたので、うちの子には去年の夏から補助便座を購入して気が向いたときに座らせたり、トイレで補助便座にまたがって『ぞうさん』の歌を歌ったりするトイトレ準備期間を作ってみました。無理なく自然な形で“トイレって楽しいところ”と思わせるような期間を設けたことで、比較的スムーズにトイレ誘導からのトイトレが始められたように思います。
まずはじめに、子どもの様子や排泄間隔をチェック!
トイトレを始める時期のなんとなくの目安は……
・ひとりであんよができる
・大人のすることをやりたがり、トイレにも興味をもってきた
・日中、おしっことおしっこの排泄間隔が2~3時間くらいあくようになってきた
・もじもじするなど、おしっこの前のサインがある。または、出るor出たのを教える
・おしっことうんちのリズムをママがつかめるようになってきた ……などなど?
とりあえず、子どもの排泄間隔がどれくらいあいているかのチェックをしておけば、この時間帯に「トイレに行こう!」と声をかける目安になると思い
・トイレに座らせた時間と、おしっこなどがでた時間をメモして
排泄間隔がどれくらいあいてるかのチェックをしてみよう
・寝起きや食事の前などの生活の区切りの時に、トイレに座らせてみよう
この2つから始めることにしました。
様子見で1日メモをとった結果……うちの子は見事に間隔がバラバラ(笑)おしっこもトイレではできずで、「まだまだパンツにたどり着くまでに長期戦になりそうだなぁ〜」などと思っていました。
間隔を計った翌日、まさかの出来事が!
翌朝寝起きにトイレに連れていってみると……まさかのまさか、トイレでおしっこができてしまいました!
「スゴイ! 偉いね! かっこいい」とめいっぱい褒めて、パパも無理やり起こして十分に褒めてもらいました(笑)すると、その後も褒められたくてトイレにいきたがり、今まで1度も出なかったのが嘘のように、その日は3回もトイレでおしっこに成功!
「やっぱり今が息子にトイトレを始めるタイミングだったのかな?」と嬉しくもなりました。
頑張った息子のさらなる励みになるよう、なにかご褒美をと考えて、まだまだ先かと思って購入を見送っていた「トイトレご褒美シール表」を慌てて手作りしました。
急遽つくったのですが、これが意外と使いやすかったです! トイレでおしっこができたら、息子に自分の好きなシールを一枚貼らせます。シールの大小関係なく貼っていけるし、空いてるところには日付けや出た時間などのメモを書き込んでおきました。
シールを剥がして自分で貼る作業をすることで、子どもも励みになるし、ママも今まで何回成功できたかがすぐわかります。シールを貼る・台紙はゴミ箱に捨てるなど、指先を使う練習や片付けの習慣にもつながりました!トイレでおしっこがでると褒めてもらえるし、大好きなキャラクターシールが増えていくのを息子も楽しんでくれている様子♪ もうすぐ1枚目が終わるので、また次の絵を子どもと相談したいと思います。
子どもを褒めたりやる気を出させたりするのには、タイミングのよい声掛けを!
何日も時間が経った日のことを話しても、子どもはなんのことか覚えていないことも。だから、「褒めてもらって嬉しい!」「またトイレでおしっこしよう」という気持ちにつながるよう、子どもも楽しんで取り組めるようなご褒美をすぐに始めてあげたら、うちの息子にはとても効果的でした。
また、子どもが遊びに夢中になってるときにトイレに誘って「おしっこでない」「トイレ行かない」なんて断られてしまうことを防ぐため、遊んでいる途中にトイレに行く際は、行かせたい時間の5〜10分前に「これが終わったらトイレ行こうね」と子どもにも知らせておきました。すると、結構うちの子はすんなりトイレに行ってくれます。ママにも余裕がもてるし、子どももなんとなく気持ちの整理ができるのかも!?
トレーニング前半のまとめ
そんなこんなで、トイトレ前半戦ではオムツをしたままトイレに誘うトレーニングをしてみました。慣れてくると1時間おきくらいで声をかけると、1日に何度もトイレでおしっこが出て、オムツが濡れないで1日近く過ごせる日も。これは順調にすすんでいるのかな? でも息子はオムツにおしっこをしてしまっても、全然へっちゃらで遊んでいます。トイレでおしっこはできても、不快感を感じたり、膀胱におしっこが溜まったり我慢する感覚はまだ掴めてないのかな? と。知り合いの子どもで3歳の子が『大好きなキャラクターのパンツを買って、そのキャラクターが汚れてしまうのを気にしてトイレに行くようになった』なんていう話も聞いたことはありますが、うちの子にはまだまだ効かなさそう(笑)
トレーニングパンツを履かせてみようかとも思いましたが、保育士の経験上、今のトレーニングパンツは、漏れないような構造で何層にもなっているものだと結構子どもが不快感を感じづらいみたいです。漏れないけれど、冷たい! と不快感を与えるオムツも販売されているようですが、コスト的にどうなのかとも。
そこで筆者は、次のステップでは、先輩保育士ママさんからきいた普通のパンツを履かせた上にオムツを履かせるという方法をとってみようと思っています。息子の大好きな柄のパンツを買って履かせてみて、パンツが濡れて「冷たい」「気持ち悪い」などの不快感に気づいてもらえるのでしょうか? その話は、また次回にさせていただきますね。
いつかはパンツになる! ママも子どもも笑顔でトレーニングを心がけたい
お子さんの月齢、性格や体質によって、トイトレ内容もうまくいく方法をあれこれ試行錯誤しながら進めていかなければならないと思います。長い目で見ながらやる方も、短期集中型で勝負をする方も一緒に頑張りましょう! しかし、トイトレがうまくいかなくても、いつかはパンツで過ごせる日が絶対きます!! 気持ちにゆとりをもって、失敗しても決して叱ることなく、お子さんもママも笑顔でトレーニングを進められるとよいですよね。
文・赤石みお