1100人超の回答。ストリートピアノ、聴きたいですか?うるさいですか? <ママのリアル調査>
駅や商業施設などに設置され、自由に弾ける「ストリートピアノ」。ふと耳にしたピアノの音色に、思わず足を止めた経験のある人も多いのではないでしょうか。なかには、弾いてみたことがある、という人もいるかもしれませんね。
今回ママスタセレクトでは、ストリートピアノの演奏をどう感じるのかについてアンケートを実施。1,100人を超えるママたちから率直な声が届きました。
ストリートピアノ、誰かが演奏していたら……?
アンケートでは「ストリートピアノで誰かが演奏していたら?」と問いかけ、選択肢には「聴く・聴きたい」「聴きたくない」「何とも思わない」の3つを設定しました。その結果「聴く・聴きたい」と答えたママは50.5%、「何とも思わない」と答えたママが43.6%と、多くのママたちが好意的または中立的であることがわかりました。
「聴く・聴きたい」派の声は
過半数を占めた「聴く・聴きたい」派。多くのママたちがピアノの生演奏の魅力と憧れを感じているようです。
『生演奏を聴く機会がないから』
『生のピアノ演奏を子どもたちに聴かせる絶好のチャンス!』
身近に楽器がない人にとっては、生演奏を聴けるのは貴重な時間なのかもしれません。とくに演奏会に足を運ぶのが難しい小さなお子さんがいる家庭は、子どもが少々騒いだとしても気にせずに楽しめるストリートピアノは、手軽に楽しめる演奏会として喜ばしいのかもしれませんね。
『ピアノが弾けるなんて尊敬する! どんな人が弾いているか興味もある』
『自由に弾けるのはかっこいい』
ピアノが弾けない人にとっては、弾ける人への憧れもあるようですね。
「何とも思わない」派はBGMとして受けとめるママが多数
『無料だし聴きに行ってるわけではないので、BGM感覚。なんとも思わない』
『通りすがっただけで、名前も知らない人なため。まったく興味ない』
ストリートピアノの演奏の好き嫌い以前に「興味がない」「気づかない」という人も少なくないようです。こうした肯定も否定もしない「無関心」な層が一定数存在することも、ストリートピアノの特徴といえるかもしれませんね。
「聴きたくない」とネガティブな声も
5.9%と少数派ですが「聴きたくない」を選択したママも……。そこにも明確な理由があるようです。
『自慢にしか思えないから、スルーが一番』
自慢しているようで鼻につく、といったところでしょうか。
『自宅で静かに聴きたいから』
音楽は自宅で静かに聴きたい、という人もいるでしょう。演奏者の意図やマナー、演奏場所・時間帯によっては、ネガティブに受け取られる可能性もあるようです。
ピアノ指導者の立場からみえるストリートピアノの意義
筆者はピアノを教える経験をもちますが、指導者としてはストリートピアノには2つの可能性があると考えます。
1:練習の成果を披露できる
1つ目は「日頃の練習の成果を人前で披露できる」ということです。子どもでも大人でも発表会を嫌がる人は少なくありません。そんな人には、ぜひストリートピアノで人前で弾く練習をしてみては? と勧めたいのです。日頃の成果を発表する機会としては、絶好のチャンスですから。
『上手くても下手でも微笑ましく見てる』
完璧に弾けなくても、温かいまなざしで見守ってくれる人もいるものです。
2:ピアノの良さを再認識する人が増える
2つ目は、偶然に演奏を聴いた人が「ピアノっていいな」「昔習っていたからまた弾いてみたいな」と思える可能性があることです。小さいお子さんに「習わせてみたい」、はじめて生演奏を聴いたお子さんが「習いたい」と考えるかもしれません。ストリートピアノをきっかけにピアノの良さを認識する人が増えると嬉しいな、と感じるのです。
音楽のある街はきっと心も豊かにする
今回のアンケートでは「誰かが演奏していたら聴く・聴きたい」と答えたママが過半数を占めましたが、一方で否定的な意見もゼロではありませんでした。つまりストリートピアノが必ずしも「全員に歓迎されている存在ではない」ということでもあります。演奏者のマナーや音量、演奏の質(技術)など気をつけるべき部分もあるでしょう。
ピアノは本来、特別な場所にある、特別な楽器でした。けれど今では街角で誰でも触れられる存在になってきています。ストリートピアノの音色は、弾く人の勇気や聴く人の好奇心、通り過ぎる人の無関心さも含めて、さまざまな感情が交わる“街の音”といえるのかもしれません。
『音楽のある生活っていいもんですよ』
『スマホで聴くのもいいけれど、生の音には敵わないよね』
音楽のある街はきっと心も豊かにするでしょう。ストリートピアノが日常に溶け込むことは、街も人の心もあたたかく照らすことにつながっていくのではないでしょうか。
総回答数:1,110票
調査方法:インターネット
調査月:2025年4月
調査・分析:ママスタセレクト編集部
文・編集部
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