Zeebra&美和:第2回 プロポーズの曲を聞くと、いつでも新婚当時の気持ちに戻れます
第2回目となる今回は、お二人のプロポーズについてのお話を伺っていきます。
Zeebraさんが贈った、プロポーズ曲の秘話についてもお二人が語ってくださいました。
プロポーズについて、聞かせてください。
Zeebra:うちは、できちゃった婚なので、プロポーズしそこねパターンなんですよ(笑)
美和:そう。プロポーズはされてないんです。でも、プロポーズの曲をプレゼントしてもらいました。
Zeebra:できちゃったから「結婚」となると、プロポーズっていうのがなんだかあれじゃないですか。「できたから、プロポーズしてる」ってなっちゃうのも、なんだか嫌だな……と。そんなことを考えてるうちに、ズルズルと時間がたっちゃったんです。
でも、ちゃんとプロポーズをしたいという気持ちはあったので、ここは職権乱用だなと、曲を作りました(笑)
美和:すごく感動しましたね。ちょうど、その曲をレコーディングしている時にケンカしてたんです。まさかそんな曲を書いてるなんて知らなくて。急にベッドにポイっとCDを投げられて、聞いたらプロポーズの曲だったんです。
美和:時々、ラジオから流れてきたり、ファンの方から「今でもすごく好きです」というメッセージをもらうことがあるんです。インスタにPVをアップしてくれる子もいるし、もう何年も前の曲だけど、そうやって今でも聞く機会は多いんです。プロポーズの言葉ってその時にしか聞けないけど、この曲はこうして何年たっても聞けるから、すごく嬉しいですね。
Zeebra:ヒップホップで表現することってリアルなんですよね。だから、いっそのことPVに出てもらったり、人生そのものを切り取ったのがうちらの音楽でもあったりするので、そういう意味でも作ったっていうのがあるかな。
そういうのがウケて、いまだに、好きな曲1位とか2位とかに選んでもらえてるよね。
美和:うん。ヒップホップ好きな人が結婚する時に使ってくれたりするので、耳にする機会が本当に多いんです!
この曲は、他の曲を作るときよりもスムーズに作れましたか?
Zeebra:そうですね。だいたい曲って、こんなストーリーとこんなストーリーというもののパーツを組み合わせて作るんだけど、これに関しては、完全に対象が決まってて、すごく個人的で、自分のやりたいこと、言いたいことを言ってるだけなんです。そういう意味では気楽だったかもしれないですね (笑)。今でもライブでやるんですよ。
美和:ライブでやってくるから、その時は初心にかえりますね。その一瞬(笑)
Zeebra:ライブを見に来ると、だいたい一週間くらいは優しいんですよ(笑)
美和:仕事をしている姿を見ると、輝いていてかっこいい!と思うので、その姿を見るともっと優しくしなくちゃなって思いますよね(笑)
Zeebra:一週間くらい優しいのが続くから、毎週ライブに来てくれるとちょうどいいね(笑)
お子さんたちは、この曲が好きですか?
Zeebra:長女は、赤ちゃんの時にこのPVに出てるので、「自分が出てる曲だ」という、どっちかっていうと自分目線で見てたりするよね(笑)
美和:うん(笑)。でも、ライブを見に行ってこの曲が流れてきたら、私の腕をツンツンてしてニヤニヤしてきたり(笑)
お父さんのライブを見る娘さんたちはどんな感じですか?
美和:娘たちはパパのことを「世界で一番かっこいい!」と思っているから、ライブを見に行くと「かっこいい!」って喜んでいます。
「みんなにすごく見られてたね!」と、すごく得意気というか自慢気という。娘たちはすごくパパのことを好きだと思います。
ところで、出産は立ち合いだったんですか?
美和:私が立ち合ってほしくなかったので、立ち合いはしませんでした。
Zeebra:もし、立ち合ってくれと言われたらそうするつもりだったけど、俺も基本、立ち合いは……という気持ちがあったかな。
美和:そこは二人の意見が合ったよね。
Zeebra:なんていうのかな、立ち合いってとてもすばらしいことなんだけど、彼女のことをいつまでも女性として見ていたいなという気持ちがあるなかで、もしかして、出産というあまりにも神秘的な経験をしすぎてしまって、そう思えなくなったらどうしよう……と思っちゃったんですよね。
美和:私は元々出産は一人で頑張るというイメージだったので「私、がんばってくるわ!!」という感じでした。
出産のときは、分娩室の前で待ってたんですか?
美和:促進剤を打ったのに陣痛がなかなかこなくて、前の日からずっと付き添ってくれてたから、彼、疲れて寝ちゃったんですよ。もう産まれそう!という時に、看護婦さんから「旦那さんどこに行ったんですか?」と聞かれたけど、「わからないです!」と言いながら「あ、もしかして寝たんじゃ。。」と思ってました(笑)
立ち合いはしないけど、分娩室に移動する時に、「がんばってね」とか「しっかりね」と言ってほしかったのにいなかったんです(笑)
Zeebra:ちょっと車に物を取りに行って、座ったら寝ちゃったんだよね。起きたら1時間くらいたってて……本当に申しわけないです。「やべ、これ一生言われるな」と思ったよ!
美和:うん。一生言ってるよね!出産あるある話で(笑)。産む時は集中してたんだけど、産んだあとの処置が終わってからは「どこ行ってたの~?!」って言いました(笑)
Zeebra:ほんと、申し訳ない……。二人目の時は、とにかくいなきゃと思っていたよね?
美和:うん。その時は「がんばって!」って言ってくれたよね。
Zeebraさんから美和さんへのプロポーズソング 『Perfect Queen』
PVにも出演している美和さん。
こんな素敵なプロポーズソングは一生の宝ものですよね!
次回も、お楽しみに!
(取材、文・上原かほり 撮影・泉三郎)