Zeebra&美和:第1回 大好きな彼の子どもだから、私も大事にするのが普通!と思えた
“元祖カリスマ ママモデル”として、ママたちから人気を集める中林美和さん。ご主人は、ご存知! ヒップホップ界のカリスマZeebraさん。
ネット上では、仲のいい夫婦としてのエピソードをたくさん見ることができます。
「実際はどんな夫婦なんだろう?」「どんな会話をするんだろう?」など、いろいろ気になりますね。
今回は、そんなお二人の“初の夫婦対談”が『ママスタ』で実現しました! 夫婦として、ステップファミリーとして、これまでどのように関係を築いてきたのか。ほかでは見ることのできないお二人の対談インタビューを全8回に分けてお届けします。
まずは、お二人の出会いについて聞かせてください。
美和:友だちと一緒に行ったお店に偶然彼がいたんです。彼のファンだった友だちに「握手したいから一緒に来て」って言われて、一緒に握手をしてもらったのが出会いです。
「私も握手してください」って握手をしてもらったら、彼が手を放してくれなくて、「あれ?あれ?」となったんです。
Zeebra:はははは(笑)。そうそう。俺は、「うわぁ! かわいいなぁ。なんだ! なんだ!」ってなったの。一目惚れと言えば一目惚れだよね。
美和:そうだね。おたがいにビビビってやつだよね(笑)
Zeebra:うん。
美和:彼が手を離してくれなかった時に、心をゴッソリと持って行かれた感じがしたんです。その日に電話番号の交換をしたんですけど、全然電話がかかってこなくて。私から電話をかけたんです。そしたら留守電だったので、何度も何度も、残す留守電を録り直したのを覚えてますね(笑)
Zeebra:そうなの? 知らなかった。それは、初めて聞いたよ(笑)
美和:そうなの(笑)。それで留守電にメッセージを残したら、その後すぐに電話がかかってきたんです。
ビビビっと来ていたのに、なぜ、すぐに電話をかけなかったんですか?
Zeebra:当時、彼女は19歳で、オレは26歳だったんだけど、歳の差もあったし、彼女は若いし、そんなガツガツはいけないよね(笑)。もちろん気にはなっていたし、連絡するつもりだったんだけど、そんなねぇ……すぐ電話したりするのもねぇ(笑)
美和:それで彼の友だちと私の友だち4人で一緒にご飯を食べに行ったりして、だんだんと距離が縮んでいったんだよね。
Zeebra:そうだね。それから遊びに行ったりしてね。
お付き合いをすることになったのは、どのタイミングですか?
美和:2回目のデートの時に、お付き合いすることになったんです。当時の彼はすごく派手だったし、ラッパーって聞くと、女の子が周りにたくさんいるイメージがあるじゃないですか(笑)。だから警戒心があって。
「すごく仲がいいし、すごく好きだけど、私たちってどんな関係なの?」と聞いたら、「付き合おう」と言ってくれて。それで付き合うことになったんだよね。
Zeebra:そうだね。知り合ってからはすぐ仲良くなったし、俺の中では“付き合う”という空気しかなかったような気がする。
実際付き合い始めてから、抱いていたイメージとの違いはありましたか?
美和:アーティストとしてのイメージが強かったので、もっと怖い人なのかなとか、プライベートが派手そうな想像していたんですけど、実際はものすごく誠実で優しくて、ギャップ萌えしました(笑)
Zeebra:知り合うまで、モデルとしての彼女のことは知らなかったけど、オレがそれまで知っていた「モデルさん」というイメージとはちょっと違ったりして、それがすごく良かったんですよね。
地に足がついてるし、いい意味で、ハイカジュアルぽさを感じられて、そこがオレにはよかったんですよね。説明が難しいんだけど、洋服でいったら、ハイブランドのカジュアルラインていうか……わかります?(笑)
美和:わからないですよね(笑)
お二人の中で、結婚を意識し始めた時期は?
美和:彼に子どもがいたので、簡単な気持ちで付き合っちゃいけないなとは思っていたし、子どもの気持ちを考えなくちゃいけないんだ! という気持ちがすごくあったんです。
「彼女だよ」と紹介されてすぐ別れちゃったら、子どもたちがかわいそうな思いをするだろうなと思っていたので、付き合うっていうことは、結婚するということなんだなと思って、お付き合いを始めました。
Zeebra:そうですね。結婚するっていうことはイコール息子たちのお母さんになるということで、そういったことも含めて、どうなんだろうなというのは、付き合っていくうえで考えていましたね。
美和:息子たちとは、彼と付き合った日に、初めて会ったよね。
Zeebra:そうだね。そういったリアリティもあたまっから出してましたね。
彼女はまだ19歳だったので、息子たちからしたら “お姉ちゃん”みたいな感じで、それはそれでいいし、まずは、息子たちと信頼関係を持てるような性格かどうかを見極めていた時期はありました。
恋愛関係でうまくいっても、子どもとうまくいかなければその先はないわけだし。
彼女のパーソナリティを知っていく中で、優しいし、明るいし、すごくいい子だなと感じて、これだったらやっていけそうだなと思った時期から結婚を意識したんじゃないかな。
それでも、付き合い始めてすぐの頃は、「若っ!」と思っちゃった事件もいろいろあって(笑)。
俺も、これだけ年の差がある人と付き合うのが初めてだったんですよ。若い頃は年上の人と付き合うことが多くて、年下でも1、2個下というのが多かったから、ジェネレーションギャップというか、いきなり7歳も年下の子と付き合うことに戸惑いがあったんですよね。
うちの弟が8歳下でほぼ同じ世代なので、テレビの話と聞くと弟と同じだなと感じることが多かったかな。
美和:いろんな人に「覚悟がすごい!」って言われたけど、私自身はそういうのがあまりなかったんです。自然に「できる気がする!」「みんなでハッピーになろう!」みたいな気持ちがあって、気負ったり、構えたりすることがなかったのがよかった気がします。
「私、ママになる!」という感じではなく、息子たちにとっては、一緒に遊んでくれるお姉さんという感じから入っていって、ふわふわっとママになっていけたというか。
「大好きな彼の子どもだから、私も大事にするのが普通!」と、当たり前に感じていたんだと思います。
実は、結婚をしてからのほうが、責任をものすごく感じるようになりましたね。プレッシャーを感じたり。そういう時は、彼に相談してました。そんな時彼は「そんなに深く考えないで!」ってフォローをしてくれて、それで心が軽くなったり、いつも乗り越えてこられましたね。
19歳の若さで、Zeebraさんの息子さんたちのママになることを自然に受け入れたという中林さんのお話は、お二人の結婚が運命だったんだなと感じるエピソードのひとつですね。
次回は、お二人のお付き合いから結婚へのお話を伺っていきます。
お楽しみに。
(取材、文・上原かほり 撮影・泉三郎)