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子育て2年目に届いた1枚のメモに、感謝の気持ちが溢れた日

学生の頃から、お互いに「夢はお母さん」と言っていた友人と、自分たちが予定していた時期よりはちょっとだけ遅れて、同じタイミングで“お母さん”になりました。

いろいろな経験をして、30代半ばで妊娠・出産を経験して良かったなと思う事は、初めての育児でも少しだけ心に余裕が持てていることかなと思います。
と言っても、実際は余裕なんて全くない日々ですが、「もし、20代でママになっていたら……」と考えると、今以上にテンパっていたであろう自分を容易に想像できるからです。

生まれたばかりの我が子を抱いた時、こんなにも愛おしい存在がこの世にあるんだと言う事を知り、嬉しさと幸福感に涙が出ました。
表情が増えて来て、目を合わせて笑ってくれた時、「この子のことを、命をかけて守るんだ!」という気持ちを新たにしました。
「ママ」と言葉を発してくれた時、「この子を怒る日なんて想像できない」と、めでたい親バカに仕上がっていました。

そして、1歳、2歳と成長し、我が子にも育児書通りの「イヤイヤ期」が訪れました。

「この子のことを怒る日なんて……」と思っていた自分を遠い記憶の片隅に思い出しながら、毎日のイヤイヤ攻撃にため息をつき、イライラし、時には大きな声で怒ってしまう日があります。
イライラすることに、怒ってしまう自分に、落ち込み、「明日は怒らない!」と誓って寝ても、次の日には、昨日の誓いも虚しく、またイライラしている自分…。

「あれ?今の私、全然良いお母さんになれてない……」

そんな気持ちに襲われてしまう日も少なくありません。

子育てって、思っていたよりずっとずっと大変。
親になり、自分を育ててくれた親に対しての気持ちが大きく変化しました。
「子育てがこんなに大変だなんて!」

子育て2年目、まだまだ始まったばかりなのに、躓いてる場合じゃないだろうと思いながらも、最初の難関“イヤイヤ期”で、かなり自信をなくしていたある日、同じタイミングで“お母さん”になった友人がfacebookに、こんな投稿をしました。

「母から突然届いた封書を開けると、イヤイヤ期についての対応が書かれたものが……
いつも遠くから見守ってくれる母に感謝!」

そこに貼られていたメモには……

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「子育ては苦しいけれど、親として1番充実できる。
子から学ぶことがたくさんあるよ。お母さんもそうでした」

友人のお母さまは、3人の娘を育てあげ、今もまだ、現役でご活躍されています。

保育の現場で働くプロのお母さまだからこそ、お母さん2年目の娘にこの言葉をかけてあげられたのかもしれません。

このメッセージを見て、私の日々の悩みが少しだけ軽くなりました。
「毎日楽しく、毎日良いお母さんじゃなくて良いんだ。それが当たり前なんだ」という気持ちに切り替えられたことで、少しだけ心に余裕ができた気がします。
イライラせずに怒らずに育児をすることなんて不可能なんだ!と思う事で、「そうしてしまった後にするべきこと」を考えることができるようになったから。

自分を育ててくれたお母さんから、こんな素敵な育児へのメッセージを貰える友人がとても羨ましく思いました。
そして、このメッセージを見て、私のように心に少しの余裕が持てるママが一人でも増えると良いなと思い、このメッセージを記事として紹介させてくれた友人に感謝します。

 

文・鈴木じゅん子 イラスト・んぎまむ

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