<オシャレNGは毒親?>オシャレに目覚めた同級生たちが離れていく【第6話まんが:ヒカリの気持ち】
前回からの続き。私(ヒカリ)は、両親と3人で暮らしている。最近、数年ぶりにイトコのサラちゃんと会えた。私は小学校高学年になった頃から少しずつ友達が減っていき、今では話かけてくれる人なんてほとんどいない。そんな私にサラちゃんは「外見にもう少し気を使えば変わる」と教えてくれた。でもうちはお母さんの方針で「子どもは子どもらしく」というのがある。髪の毛がボサボサでもいい、服なんて気にしない。そんな単純で分かりやすい「子ども」であることを望まれている。だから私はサラちゃんの言葉を受け入れることができなかった。
小さい頃から、友達がお母さんにキレイに髪の毛を編んでもらっていたり、キレイな髪飾りを付けていたりするのを見ては憧れていた。でも私はお母さんに「そのまま」でいることを望まれている。だから友達のことを「羨ましい」って思っても、「自分はこのままが一番なんだ」って思っていた。
でも高学年になった頃から、友達の持っているものが一気にお姉さんっぽくなっていった。流行の洋服に、可愛い文房具。オシャレに目覚めた同級生たちは、一気に大人の階段を上りはじめていった気がする。それでもお母さんは呪文のように「そのままのあなたが一番」を繰り返しながら、私が外見を気にすることを嫌悪していた。
お母さんは、私が「男の子みたい」でいることを喜んだ。それが「ヒカリはヒカリらしく」ということらしいのだ。でも……本当は私だってまわりのみんなみたいに、ずっとオシャレをしてみたかった。お母さんの言う通り「そのまま」の私でいたら、友達はどんどん減っていった。そのことをお母さんに話しても相手にしてくれなかった。だからサラちゃんにもらったケア用品はとっても嬉しかった。
お母さんは「そのままの私」を認めてくれている。
変に着飾ったり、取り繕ったりした私じゃなくて「そのままの私」を受け入れてくれる。
そう思っていたし、思おうとしていた。
けれどサラちゃんからハンドクリームやブラシを貰ったとき、心がはねるくらい嬉しかったんだ。
お母さんに言われたことは間違っていないとは思う。
けれど、いまの外見を良く思っていないのは、他でもない私自身だと気が付いちゃったんだ。
でもそのことをお母さんに伝えたところできっと届かない……。
そう諦めている矢先に、サラちゃんから貰ったアイテム一式をお母さんに見つかって送り返されてしまった。
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・石井弥沙