前回からの続き。私は30代の主婦、ヒナカです。母が亡くなって2年。最近、伯母（母の姉）から頻繁に「息子（私のイトコ・トモヒト君）に結婚相手を紹介してほしい」と電話がくるようになりました。トモヒト君は今までも女性と交際をしたことがあるのですが、そのたびに伯母が「条件が悪い」と阻止してきたそうです。トモヒト君が結婚できていないのは、絶対に伯母が原因でしょう。伯母にトモヒト君の結婚相手の条件を聞いてみたところ、信じられないような条件の数々が……。夫に相談すると夫もドン引き。「伯母さんは毒親に見える」という私の言葉にも共感してくれました。

私のスマホの着信音が鳴りました。「どうせまた伯母さんでしょ。無視してやろうかな……」と思いながら画面を見ると、なんとトモヒト君からの電話でした。
私はドキドキしながら電話に出ました。電話口からは、いつもの穏やかな声が聞こえてきました。そして……トモヒト君の言葉に私は驚きました。なんと、トモヒト君が結婚するそうなのです！！

トモヒト君は「母が迷惑をかけてしまったから」と、律儀に連絡をくれたのです。
トモヒト君の結婚相手は、趣味のネットゲームをきっかけに知り合った同い年の女性とのこと。伯母には付き合っていることを内緒にしていたと言っていました。
結婚を機に、思いきって相手の地元に引越し、そこで新生活を始めることにしたそうです。結婚相手の地元は遠方。伯母の家からは飛行機を使うほどの距離なのだとか。伯母には引越し先も教えないつもりだそうです。

何年も関わりがなかったトモヒト君から急に連絡がきたときは、とても驚きました。伯母から頻繁に連絡を受けていた私は「ついに本人からも『結婚相手を紹介してほしい』なんてお願いされるの！？」と身構えてしまいました。
しかし蓋を開けてみると、「結婚することになった」という幸せいっぱいの報告。トモヒト君は母親の過干渉にめげることなく、自分が好きになった人と結婚に踏みきったようです。
トモヒト君の人生がもっと幸せになることを願っています。

【第5話】へ続く。（明日配信予定。ログインで1話先をお読みいただけます）

原案・ママスタコミュニティ　脚本・motte　作画・ゆずぽん　編集・石井弥沙