<白黒思考>「ママ友が必要なときはないよね?いないほうがいい」と主張するママへの回答とは
子ども関連の情報交換だけでなく、育児の悩みごとを共感し合ったり、ときには普通の友達のように仲良くなったり。ともに育児の戦友とも呼べるママ友の存在は、ママにとって心の支えにもなるのではないでしょうか。一方で「ママ友なんて必要ない」という考え方の人もいるでしょう。ママスタコミュニティにも、ママ友がいない状況をポジティブに捉えている投稿者さんから、こんな投稿がありました。
『「人付き合いが苦手だし、トラブルが怖いからできるだけママ友は作りたくないけど、子どものためにママ友を作らなきゃいけないかな」と子どもが生まれたときからずっと思っていた。でも幼稚園で濃厚な付き合いをしている人は少なめで、ポツンとしているママさんが半数くらいだった。子どもが小学生になってPTA役員をやったけど、役員ですらみんな業務的でドライな付き合いな感じ。グループになって固まっているなんてない。行事でも1人できている保護者が多いし、小学校の役員が終わってしまえば、これから先に密な付き合いが必要になる場面はもうないんじゃない? 近所をウロウロしていても偶然会って立ち話になることもないし。ママ友いないのめちゃくちゃ快適』
幼稚園や小学校とお子さんの成長とともに学校生活やPTAなどを経験してきたものの、ママ友の必要性を感じてこなかったという投稿者さん。巷で言われている「ママ友はいたほうがいい」という話に疑問を感じていることから、このようなトピックを立ちあげたようです。投稿者さんの言う”ママ友不要論“について、ママたちからはどのようなコメントが寄せられたでしょうか。
ママ友がいなくて困ったことはないよ!地域差やライフスタイルにもよるかも
『困るのって子どもが小さいときに遊びに行ったり、家を行き来するときだと思うけど、うちの子はそこまで仲いい友達がいなかったから困らなかった。友達と遊ぶようになったのは、親同士の絡みが必要ない高学年になってからだから身軽なままここまでこれた』
『10歳、6歳、1歳だけど、ママ友がいなくて何も困っていない。わからないことは先生に聞く』
『ママ友いないまま子どもたちは大学生と社会人。別に困ったことはない。うちの子たちが保育園で、私がずっと働いているからなんとも思わなかっただけかな?』
『うちの近所もドライな付き合いが多い地域。外で会っても声をかけなきゃかけられない程度だよ』
投稿者さんと同じように「ママ友がいなくても困ることがなかった」というママたちからのリアルな体験談が寄せられました。内容を掘り下げてみると、ママ友の必要性を感じるタイミングが今までなかったという人がいました。幼少期に何かわからないことを聞きたいときなども、先生に聞いて乗り越えたといいます。またママが仕事をしていて忙しく、ママ友同士の交流も少ない保育園だったことや、ご近所付き合いが浅い土地柄などさまざまな要因もあるようでした。
「ママ友を作ろう!」と思ったのではなく、自然にママ友ができて楽しかったよ
『困らないためにママ友を作るわけではないし。一人で保護者会きているからママ友いないってわけでもないし、密に付き合う必要もないし、立ち話もしないし。ママ友いてもめちゃくちゃ快適よ!』
『私はいてよかったと思っている。楽しい子育て生活を送れた』
一方でママたちのなかには「自然と仲良くなったママ友とは面倒事もないし、快適だよ」といった意見もありました。園や学校で話す相手がいないから、情報交換ができないと困るから、といった理由でママ友を作りたいのであれば「ママ友がいないと不安だし、困る」と思うかもしれません。しかしお互いに気が合って親しくなっていったママ友とは、学生時代の友達のように交流を深めて仲良くなっていくことも。「ママ友がいなくて困ることはないけど、仲のいいママ友ができて楽しかったし、快適だったよ」といった体験談も寄せられています。
「ママ友がいなくて快適!」と思いすぎるのもママ友に固執しすぎでは?
『作りたくて作るものではなく自然に仲良くなった。子どもが大きくなって子ども同士は遊ばなくなったけど、ママ同士でランチに行ったり仲良くできる友達だよ。「ママ友なんていらない!」と頑なにならずに、はじめは子ども繋がりでも普通に友達になれる人ってできると思うし、私はよかったと思っている』
『子どもが大きくなって疎遠になった人の方が多いけど、今でも続いてる人もいて、その人たちはもうママ友じゃなく自分の友達』
『そんなにママ友ばっかりの世界で生きていないからわからない。子どもには子どもの世界があるし、私には私の世界があるからね。投稿者さんの世界はママ友のいる世界といない世界だけなの? 世界ってもっと広いのよ』
最初は子どもを介した関係性で、子ども同士が仲いいからママ同士も交流があったママ友関係。しかし子どもたちが大きくなって遊ばなくなった今でも、そのママ友とは普通に友達として仲良くしているという人も少なくないようです。大人になってから、ずっと仲良くしたいと思える友達に出会えたというのは人生においても大きな財産となりますよね。また「一時的だけ仲の良かったママ友たちとも、お出かけやイベントで楽しめていい思い出になっている」という人もいます。
もしかすると投稿者さんはママ友不要といいながら、心のどこかでママ友について気にしているのかもしれません。しかし「ママ友が必要か否か」「ママ友を作るべきか作らないべきか」といった、2択で考えることではないのかも。ママ友に助けられたり、楽しい思い出が残っていたりするママたちは、ママ友の存在に固執はしていない様子もうかがえます。自然と仲良くなったり、損得勘定なしでお付き合いをしたり。そんなふうに過ごしていればママ友ができてもできなくても困らないし、誰かがママ友とどんな付き合いをしていようと気にならなくなるのではないでしょうか。
文・AKI 編集・有村実歩 イラスト・きたがわなつみ
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