<ウチの夫に限って…>よみがえる小中学時代!いじめられた苦い記憶【第6話まんが:ママ友の気持ち】
前回からの続き。私(メイコ)は、夫と小学生と幼稚園児の息子(ナオト)の4人家族。穏やかで優しい夫に見守られながら、毎日幸せに過ごしていました。息子たちも、明るく優しくスクスクと育ってくれており、今が一番幸せと思える毎日を過ごしていたのです。そんなある日、公園で見かけない親子に出会います。アンナさんとアサヒくんでした。最近引っ越してきたという2人は、ナオトと幼稚園が一緒ということも判明し、すっかり意気投合。アンナさんは私にとって大切なママ友でした。しかしアンナさんのお宅にお邪魔したときに旦那さんに再会。私は過去の忌々しい記憶が蘇ってきたのでした。
自分の言動に反応を示さない私のことを、工藤タクヤは気に入らなかったのでしょう。彼のいじめは中学に入っても続きました。わざわざ近くまで来て、
「うわ、くさっ!!! コイツぜってー風呂入ってね~。うわ~……最悪。なぁ??? 早く帰って風呂入れよ」
と私のことをバカにしてくるのです。
彼と関わるとロクなことはない。そう思って極力反応せずにやり過ごしていたのに、机に「デブ」「キモイ」と書かれたり、登校班の時間を勝手にずらされて一人ぼっちで登校することになったり、黒板に知らない相手との相合傘を書かれたり……。本当に地獄でした。
何度か先生に話しましたが、工藤タクヤはいわゆる優等生だったため先生からの信頼も厚く、地味な生徒だった私の言葉を信じてくれることはありませんでした。
誰しもが工藤タクヤの言葉を信じる、地獄のような小中学校生活。
私は猛勉強をして離れた場所の進学校に進んだのでした。
登下校の時間をズラせば、彼に会わずに済む。その一心だったのです。
希望の高校に合格できて、制服を着たとき思ったのです。これでもう二度と工藤タクヤに会わなくて済む……。
しかし、たまに駅などで会ってしまうのです。
先生から見える「工藤タクヤ」と私に接する「工藤タクヤ」は別人でした。
私が何を言っても、先生たちが私の言葉を信じることはなく、ひたすら工藤タクヤからのいじめを耐え続ける日々。
だからこそ「この街を出たい」、私はその一心で必死に勉強しました。
高校に行ってからは、本当に毎日が楽しく穏やかでした。
しかし時折、駅などで工藤タクヤの声が聞こえると、私の心臓は動悸が止まらず、思わず身構えてしまうのです。
どうか工藤タクヤのいない世界で生きていけますように。
そう願い続けずにはいられなかったのでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よし田 編集・石井弥沙