<「娘やめます」の10年後>娘からのメッセージ「会える日まで生きて」【第6話まんが:母の気持ち】
前回からの続き。私(ヨウコ)が次女のアヤに「娘をやめる」と言われてから10年。アヤに会わないことが私にできる精一杯の償いでした。しかしある日、私に病気が見つかります。弱気になった私は「アヤに会いたい」と長女のミユキから伝えてもらったのですが、アヤは結局来ませんでした。アヤは「娘のユイを愛せば愛するほど、自分が愛してもらえなかったことを思い知る」と語っていたそうで……。私がアヤに与えた傷は、それほどまでに深かったのです。
病気が分かったとき、私は「バチが当たったんだ」と思いました。これはアヤを傷つけてきた私への罰なんだと。だからこのまま運命を受け入れるべきなのだろう、と……。しかしアヤはそんな私に「生きていてほしい」と言ったそうです。
「これ……アヤと娘のユイちゃんの写真」ミユキは今のアヤの姿を見せてくれました。10年ぶりに見るアヤは、すっかりお母さんの顔をしていました。娘のユイちゃんも、アヤの幼い頃にソックリです。生きていれば、いつか会えるのでしょうか?
アヤはきっと私を許してはくれないでしょう。私がしてきたことは、それほどのことだったのです。けれどアヤは最後に「いつか向き合える日がくるかもしれない」と言ったそうです。私には遠回しに「治療を頑張って」と言ってくれているように感じられました。
いつか懐かしいと思える日が来るかもしれない、それは自分の子育てが終わったときだろう、と……。ならば私はその日まで、意地でも長生きしなくてはなりません。
こうして私はいつかアヤと会う日を迎えるため、病気に立ち向かう決意をしました。それは私の生きる目標です。これからの人生は、アヤのために生きていきたいと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子