<夫、貯金が減って…!?>「オレを巻き込むな!」「子どもと向き合って!」夫婦の本音【後編まんが】
前回からの続き。私は40代半ばのミキコ。地方都市で3つ上の夫・マサハルと高校3年生のタクヤ、小学3年生のトウヤの4人で暮らしています。好奇心旺盛な次男のトウヤは現在5つの習い事をしていますが、ある日突然長男の大学進学やトウヤの将来の蓄えのためにお金がかかることを理由にマサハルから習い事をいくつかやめるように言われました。私は足りないなら稼げばいいと思い夜に働くことにしたのですが、私がいない間マサハルがトウヤを放ったらかしていたせいで今度はトウヤが情緒不安定に。将来のためともっともらしいことを言いながらも子どもを犠牲にすることでしか解決できないマサハルの姿に、私は腹立たしさと呆れが入り混じります。
相変わらずお金の心配ばかりするマサハル。トウヤが情緒不安定になってしまっているということも、全く気付いていない様子です。せめて「どんな理由があったんだ?」くらい聞いてくれたら我慢できたかと思いますが、私が音を上げた程度にしか考えていないその態度に、ついに私も怒りが爆発してしまいました。
「関係ない」「ミキコが勝手に始めたことに俺を巻き込むなよ」あろうことかマサハルはそんな言葉さえ口にしました。
マサハルは自分の価値観に固執するばかり。たしかに習い事をやめてお金を増やすのは簡単ですし、トウヤだって説得すれば聞いてくれると思います。だけど私が気に入らないのは……。
トウヤとちゃんと話をした? きっとあの子なら「今日の習い事はこんなことがあって……」って話そうとしていたはずよ。どうせそれをあしらいながらスマホ見てたんでしょ? 私が1番気になっているのは、あんなに楽しそうに話をするトウヤが寂しがっているという事実。マサハルはトウヤと向き合えていないのではないでしょうか。
「そうだな、ごめん。俺、最近トウヤの話を聞いてなかった。金がかかってるってことばっかり気にしてた。やめさせるってことに意地になってたのかもしれない」
やっと聞けた夫の本音に私もほっとしました。息子たちに対してきちんと愛情があることは私がよく知っています。
この話し合いがあって以降、土曜日のサッカー教室の付き添いは、マサハルの担当になりました。おかげで私は午前のパートを土曜日にも入れることができるようになり、わずかではありますが収入の足しになっています。
また、細かいところで支出を減らそうと、マサハルが晩酌を減らし、私もお弁当を作ることになりました。
お互いに子どもの話を聞き、お金に関して工夫することで、「協力しあっている」という意識が芽生え、以前より会話がふえたように思います。
今回お互い腹を割って話し合ったことで、方向性の違いを上手くまとめることができてよかったです。マサハルも私もそれぞれの悪かった点を反省できたので、これからは力強い味方として相談しあい、家族の幸せを守っていきたいと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・ふみまる 作画・林檎りん 編集・塚田萌