2024/08/20

＜迷惑だった？＞スーパーでカートが通路の邪魔になったまま会話を続けてしまった。面倒な人だった？

212_家事_Ponko
家族のためにスーパーで多くの食材を買うママたち。一人分ならカゴを手で持てても、数人分ともなるとカートが必要になることもあります。カートは楽ちんですが、手でカゴを持つ場合と比べて小回りが利きません。人の邪魔にならないよう慎重に操作しなければいけませんよね。

『スーパーでお惣菜を選んでいたら隣におばさんが来た。私のカートが邪魔になりそうだったから、「すみません」と声かけしたら、「いやいやどれも同じとは思うけれど、選んじゃうわ」と。すぐによければよかったのに、「ですよね、私も選んでしまいます」と話に乗ってしまった。私、邪魔だったよね』

知らない人との少しの会話のあと、投稿者さんはすぐにカートをよけたそう。でもそれだけでなく、何も言わずに立ち去ればよかったと後悔しているようですね。混雑するスーパー内で、知らない人と話すことになった、相手方のご婦人を気づかった投稿者さんの行動ですが、ほかのママたちはどう感じたのでしょうか？

気にしすぎだよ！ナイスコミュニケーション

余計なことを言ってしまったと気に病む投稿者さんに対して、それは平和な会話ではないかとの声が上がりました。他愛のない主婦同士のコミュニケーションだと言います。

『楽しい会話だと思うけれどな。私は投稿者さんみたいな人好きよ』

『そんな状況よくあることだよ。すみませんなんて声かけてくれる人のほうがめずらしいよ』

投稿者さんは自分のことを、「余計なこと言った、めんどうくさいおばさんだ」と気にしているよう。余計なことを言ってしまった、という経験があるママたちもいるのではないでしょうか。ほかの人からすれば大した内容でなくても、言わなければよかったと思うこと、ありますよね。ママたちは、「そんな小さなこと、気にする必要はない」と言います。魅力的な惣菜を前に、どれを選ぶか悩むという同じ気持ちを話すことができた、年齢も生活も違う女性同士の異文化交流なのではないでしょうか。

『気にすることないでしょう。大丈夫だよ。意地でもどかなかったらどうかと思うけれど問題ないよ』

カートを邪魔なままにしていたらマナー違反という気もしますが、投稿者さんはきちんとよけたのです。「すみませんと言っているのだから、悔やむ必要はない」とのコメントも。知らない誰かと他愛のない会話。とくに問題はなく、平和な日常だとママたちは感じたようです。

相手の気持ちを想像してみると……

投稿者さんと話した、相手のご婦人はどう思ったのでしょう。投稿者さんは、「早くどけよと思われたんじゃ」と気に病みます。本当にそうだったのでしょうか。

『向こうも反応してもらえて嬉しかったかもよ』

『話しかけてくる人にその対応は神対応。邪魔って思っている人はそんな風に話をしないと思うよ』

話したご婦人は、それほど気にしていないどころか、むしろ嬉しかったのではとの予想がママたちから寄せられました。コメントの数々に投稿者さんも立ち直ったようです。でもママたちは、いいエピソードをありがとうと穏やかな気持ちになったよう。投稿者さんが後悔する必要はないのではないでしょうか。

「近所のスーパーはもっと殺伐としている」という人たちからは……

今後は、余計な会話をしないようにしようと心に誓う投稿者さん。でもスーパーで流れた穏やかな時間は、投稿者さんとご婦人にとっていい時間だったのではないのでしょうか。

『ほっこりでいいと思う。近所のスーパーはもっと殺伐としている』

『昔スーパーで野菜を手に取ったら「それ、どうやって食べるの？　買ったことないから……」って知らない女の人に言われて「これは」って1分ぐらい説明したら「そうなんだ」って去られたわ。一言「焼いて食べます」とでも言えばよかったかな』

『そういう会話もなくなると、世の中ちょっとさみしくなるな』

スーパーでの一瞬の出会いは、一期一会。もう二度と会うことはないかもしれません。そのご婦人との会話が、例え一言だったとしても楽しい時間だったのではないでしょうか。筆者はスーパーで、隣のご婦人とする一言の会話が大好きです。まったく知らない人、二度と会わないであろう人と時間や事柄を共有できると、なんだか嬉しくなってしまいます。投稿者さんが話し掛けたご婦人も、イヤであれば無言で立ち去っているはず。投稿者さんの雰囲気が、話して楽しそうだったからこそ、「どれも同じとは思うけれど、選んじゃうわ」と会話へと発展させたのでしょう。ご婦人は今頃、今日はどこかのママさんと惣菜について話したのよ、と家族に楽しかったことを伝えたかもしれません。投稿者さんが言ったことはまったく「余計なこと」ではありません。むしろ日々の生活にちょっとした花が咲いたと思うといいのではないでしょうか。

文・岡さきの　編集・みやび　イラスト・Ponko