<親子でぼっち>おとなしい息子は友だち作りが下手。もっと活発になってほしいけれど見守るしかない?
小学校に上がったわが子。幼児を卒業して、ランドセルを背負う姿は頼もしいものです。学校で過ごすわが子の様子を親が見ることができるのは、参観日や学校公開くらいのもの。どうやって過ごしているのか、子どもの話だけではわからないこともあります。今回の投稿者さんのお子さんは、学校があまり楽しくないようで……。
『小学生、友だちを作るのが下手です。もうグループできているから入りにくいという感じ。自分から声をかけるのも苦手。あとクラスでからかわれたりするようで、学校も楽しくないようです。習いごととかはじめて、もっと活発な感じにしたいけれど、運動苦手なので嫌だという。心配してもなるようにしかならないでしょうか?』
学校が楽しくないというお子さんを見るママの気持ちは切ないものです。積極的に友だちを作ることができるよう、さらにやれることがあったのではと投稿者さんは気を落としているようです。
わが子も同じタイプ
投稿者さんと同じように、友だち作りが下手だというお子さんがいるようです。
『小学生になり、放課後遊びに行ったのは数回のみ。外遊びが嫌らしい。かといってゲーム好きでもなく。必然的に友だちがいません。うちの子は鉄オタです』
中学生になったら趣味の合う友だちができたらいいとこちらのママは願っているよう。鉄道が好きな子どもは少なくはないかもしれませんよね。新幹線なんて見た日には、鉄オタでなくても興奮してしまいます。
『うちも小4あたりから1人2人同じ子に、からかわれるようになった。やめてと言えるように何度かなったけれどまたやられるの繰り返し。でもだんだんと子どもは成長していくよ! 今中1だけれど楽しく学校行っている』
はっきりとイヤだと言えない子に対して、調子に乗ってからかってくる子どももいるでしょう。教室という箱の中では、逃げ場がありません。連絡帳などで心配ごとを担任の先生に伝えておくこともありでしょうね。
『小学2年からサッカーチームに入ったのは、意地悪な子にいろいろ言われて学校で泣いたから。仲間できたし、ストレス発散もあるし、得意なことをひとつでも身につけばいいな、と』
泣いた時期もあったけれど、さまざまなきっかけで楽しい学校生活を送れるようになったという例があるようです。投稿者さんは、自分の努力も足りなかったのかと気にしているよう。でも自分の息子はダメだという彼女に対して、そのようなことを言ってはいけないとのコメントがつきました。「息子さんも身近な応援してくれるはずの親に、ダメと言われたくないと思う」とのこと。やきもきする気持ちもわかりますがダメなところばかりに目を向けず、言いところを見つけて褒めてあげたいものです。
運動神経と友だち作りは関係ない
運動系だから、活発で友だち作りが上手いとは限りません。野球をやっていても大人しい子どもはいるでしょう。逆に特に運動系が好きでなくても、友だち作りが上手なタイプはいるでしょうね。
『本読ませなよ。休み時間は本読んでいればいいじゃん。友だちいないならいないでよくない?』
『運動苦手なのと友だち作りが苦手なのを結びつけなくてもよくない? 学校が楽しくないなら習いごとするのはいいかもしれないけれど。息子さんの好きなもの、得意なものを伸ばしてあげればいいんじゃないかな?』
確かに学校以外に世界を作ってあげることはいい手なのかもしれません。今、多くの習いごとやサークルがあります。苦手な運動にこだわる必要もないのでしょう。投稿者さんもママたちのコメントを呼んで、「運動以外の習いごとも探してみようかなと思います」と、無理やり運動をさせなくてもいい気持ちになったようです。
本人の気持ちはどうなんだろう
では投稿者さんの息子さんは、自分のことをどう思っているのでしょう。案外、一人でいることも好きなんて思っているかもしれませんよ。とくに本人が変わりたいと思わなければ、親がやきもきしても意味がないとの意見も見うけられました。
『うちの息子も運動苦手だけれど、休み時間も友だちと工作したりしているし、同じようなタイプの男の子けっこういる』
『ゲームとかアニメ好きな子もいるんじゃないの?』
『好きなもののワークショップとかイベントとかいろいろ親子でまわっているうちに人づき合い上手になると思うけれど……。親子で楽しいことをたくさんすれば、明るい雰囲気が出てお友だちもできるんじゃないかな』
運動系が好きな子ばかりではありません。ほかにもいろいろな趣味を持つ子どもがいるでしょう。息子さんは何が好きなのでしょうか? 投稿者さんがマイナス面ばかりに気を取られ、息子さんの長所に目が届いていないのかもしれません。実は息子さんには、興味があるものがあるけれど、ママに伝えていない場合もあります。
友だち作りが苦手でも気にしなくていいよ!
友だち作りが苦手でも、気にしなくてもいいという声が上がりました。友だちなんていつでもできると、どんと構えておいた方がいいと言います。
『心配する気持ちはわかりますが長い目で見てあげましょうよ』
『私は友だち作りが苦手なので、家族で仲よくしようって思っている。でも、イジメっぽいときは全力で守ったよ』
実は投稿者さん自身も友だち作りが苦手なよう。友だち作りが上手い人に憧れがあるのかもしれません。でも息子さんは別人格です。子どもの世界はバランスが危ういもの。今日友だちだと思っていた子が、明日は違う場合もあります。スポーツが苦手でも、スポーツ観戦は好きかもしれません。
世の中にはいろいろなタイプの人がいて、それぞれに自分の世界を見つけて、それを全力で楽しんでいます。今は友だち作りは苦手でも、大きくなっていく間に気の合う親友ができる場合もあるでしょう。友だちでなく家族と過ごす時間を大事にする未来が待っているかもしれません。やきもきすることがあるかもしれませんが、ママは息子さんの応援団長。見守りながらも、もしピンチのときがあればすぐに駆けつける。ゆったりとした気持ちで息子さんとの時間を楽しんでください。
文・岡さきの 編集・みやび イラスト・Ponko
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