<アリ?ナシ?夫の早期退職>夫の人生に家族はいない?だったら「好きにすればいいよ」【後編まんが】
前回からの続き。私は40代のタマミです。夫ケイタと結婚して23年、自由きままな性格の夫には何度も振り回されてきました。そして子どもたちが大学3年生と高校3年生になったある日、夫はいきなり会社を早期退職すると言い出しました。「自宅をリフォームしてカフェを開業する」と言われて私も娘も大反対。家族の生活にも影響することなのに、何の相談もなく決めるなんて……。私はこんな夫と家族でいる意味はあるのだろうかと考えはじめました。
私が仕事を終えて帰宅すると家のなかはぐちゃぐちゃ。リフォームに向け、勝手にモノの整理しようとしたものの途中でやめたのでしょう。そこにいたのは仕事もせず、夢は語るが何もしない夫。「仕事なんか辞めたら」という言葉に、私のなかで何かがプツンとキレました。今まで真剣に悩んでいた自分がバカらしくなります。
夫が真剣に夢を叶えたいと思っているなら、誰が反対したとしても妻の私は応援してあげないと! そう思ったときもありました。けれど夫のなかに私はいないのです。私だけ孤独感を味わい続けるのはウンザリです。やがて夫は家を出ていきました。
今思えば、自由な夫の行動を私はこれまで許しすぎていたのかもしれません。夫のなかでいつしか家族は無視しても構わないような存在になっていたのでしょう。結婚して23年、そんな関係を築いてしまったのは私にも責任があります。
ただもうこれ以上、私も子どもたちも夫の身勝手な夢に振り回されたくはありません。夫とはこのまま離婚になるでしょう。不安や孤独感から解放されてどこかスッキリしている自分もいます。まさかこんなかたちで、私の第二の人生がはじまるとは思ってもいませんでしたが……。
夫は現在、一人暮らしをしながらカフェの学校に通っているそうです。けれど今後は私には関わりのない他人の人生。思う存分好きにしたらいいと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・マメ美 編集・井伊テレ子