<離婚する?復讐する?>妊活に終止符「もし産んでいたら……?」後悔ばかりの10年【第2話まんが】
前回からの続き。私(ナツキ)は、夫のトモヤと2人暮らしをしています。トモヤとは高校の同級生でした。高校時代からお付き合いがはじまり、紆余曲折ありましたが現在も仲良く暮らしています。腐れ縁……と言ってしまえばそれまでですが、付き合いはじめから数えると26年も一緒にいることになります。実は私とトモヤは、高校時代に一度赤ちゃんを授かりました。何度も話し合いましたが、幼すぎた私たちは「産む」という選択をすることができなかったのです。悲しい気持ちを抱えながら、私たちは大学生になっても交際を続けていたのでした。
子どもを堕ろして以降、両親はトモヤとの交際をよく思っておらず、結果的に私は結婚を機に実家から勘当されてしまいました。
結婚してからしばらくは、自然に任せながら妊活をしようと思っていたのですが、なかなか成果がでません。そのまま数年が経ち、ついにクリニックに通いながら本格的に不妊治療を始めることにしました。
しかし……治療のステップアップをしても、私たちは子どもを授かることができませんでした。
「あのとき、産んであげられなかった罰が下ったんだ……」
妊活がうまくいかないと、あのときお空に返してしまった赤ちゃんへの想いがますます募ってしまい、身動きがとれない気持ちになってしまいます。
そして、治療を続けているのに、なかなか子どもを授かれない辛さもあって、私は自分を責めてしまう日々を送っていました。
両親を失ってでも、私はトモヤを失いたくはありませんでした。
私の人生にはトモヤが必要だったし、きっとトモヤも同じことを思っていたでしょう。
私たちはずっと支え合い、幸せに暮らしていました。
ただ子どもを授かることはできませんでした。
これはきっと、あのとき無責任に妊娠をして、産んであげられなかったことに対する罰。
だからこそ、あのときの赤ちゃんのためにも子どもを授かりたい。
あの子の分まで目いっぱい愛情を注いであげたい。
その一心でどんな辛い治療も頑張ったし、たくさんお金もかけました。
しかし最後まで授かることがないまま、私たちは10年以上の妊活に終止符を打ったのでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・よし田 編集・石井弥沙