「将来いい子になる」は本当!?手がかかる子どもを持つママの嘆き
イヤイヤ期は癇癪を起こして泣きわめくなど、とにかく手がかかることが多いですよね。そんな時期真っただ中のママから、こんな質問が寄せられました。
『小さいとき手がかかる子は大きくなるといい子になるって本当ですか!? 癇癪起こす子は、人の気持ちがわかる優しい子になるって本当ですか!?』
今は手がかかる子でも成長していくにつれて、どんな風に変化していくのでしょうか? 経験したママたちに聞いてみました!
手がかかった子、その後どんな変化があった?
「手がかかる」とはママの感じ方にもよると思いますが、実際「うちの子は手がかかった!」という声は少なくないよう。小学生くらいになると落ち着いてくるという声もあり、なかには周りが驚くほど変化するお子さんも。
手がかかる子は実は「自己表現できている」という見方もできるかもしれません。
『うちすごい癇癪でノイローゼになりかけた。大変だったよ。とにかく、言いたい気持ちをぶつけてくるんだよね。言葉も表現も未熟だから、ワーワー癇癪を起こす。今はだいぶマシになった。今二年生だけど、 嫌な事は嫌とハッキリしてるし、何故か友達が多い。私も悩んだけど、よかったと思うよ。言葉の表現力がついたら逆にしっかりしてる』
『うちの子、多動と癇癪が酷かったけど、5歳の年中で落ち着いたよ。入園すると落ち着くと聞いていて、入園しても落ち着かなかったから年少のときは絶望したけど、いつ落ち着くかなんて皆それぞれ違うよね。逆に、小さいときは良い子でも大きくなってから爆発する子もいるし、今やんちゃだからって一喜一憂しなくていいのかも』
『長女が赤ちゃんのときにノイローゼ気味になり、相談に行くと、一歳になれば少し楽になるよと言われ、一歳半になるとイヤイヤ期が始まり気が狂いそうになってた。周りに三歳には落ち着くよ……と言われ続けてもう六歳。いつになったら落ち着くのかと泣きたくなるよ。でも園では、しっかり者で優しいらしい。先生から「お家でしっかり甘えられてる証拠ですよ」と言われ少し救われたよ』
手がかかるのは、「親が子どもと向き合っている」ということ?
手がかかる時期は、目の前の子どものことで精一杯になりがちですが、それは親が子どもちゃんと向き合っているということなんです。客観的で冷静な先輩ママや親からのアドバイスにも納得です。
『手がかかると思ってることは、それだけ手をかけているということですよね。すなわち、愛情たっぷり。愛情たっぷりもらった子だから、いい子に育つと思います。お母さん毎日大変ですよね。がんばって!』
『要するに、自分の気持ちや感情を外に出せるかどうかだと思うよ。自分の感情をちょこちょこ出せる子はその都度対応してもらえるし、その度に我慢することを学べるし、適度に吐き出すことで気持ち的にも発散することができる。本人はそのとき泣いて暴れるだけだけどね。でもそれの積み重ねで知らずに成長していけるんだよ』
『うちの父が自営業でたくさんの人を見てきて、たくさんの子どもが大人になった姿を見て思うらしいけど、子どもの頃ヤンチャでじっとしてなくて聞かん坊だった子の方が、今大人になってすごい立派になってるんだって。そういう子の方が、見違えるくらい落ち着いてたりするって。だからヤンチャなうちの息子に対して「それでいい」「将来が楽しみだな」「子どもが子どもらしく過ごせることが子どもの幸せ」と言ってくれるので、ちょっと 安心してしまいます』
手がかかった“3人兄弟の真ん中”の現在
我が家では、意識に後回しにしがちだった3人兄弟の真ん中が、あるときから癇癪を起すようになりました。なにをしても収まらず、子育てに対する自信が一気になくなりました。
当時はとにかく子どもを抱きしめ一緒に過ごす時間を増やしていたら、いつの間にか癇癪がなくなりました。現在小学3年生になる次男は先生から「芯がしっかりしている」と言われ、なんだかんだで親思い、兄弟思い。今のところいい子に育っていると思います。あの手がかかった日々は幻だった? とさえ思える現在です。
手がかかるときは、子どもが自分の感情を出しながら全身で成長しているとき。そして手がかかった子ほど、忘れられないエピソードも多く成長に涙することが多いものです。では手のかからない方が問題かといえばそうではなく、子どもによって親が悩む時期が違うだけなのかもしれません。そもそもいい子の解釈も大人によってそれぞれです。
子どもの人生はまだまだこれからなので一概には言えませんが、子どもたちはママにいっぱい甘えて、愛情たっぷりに成長していけたらいいですね。
文・編集部 イラスト・水戸さゆこ
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