<新入学準備>小学校入学前の子どもに読み書きや計算はさせるべき?正解は……地域による!?
次の春には小学生になるお子さんがいる家庭では、学用品を買いそろえるなどの入学準備を始めているママもいるのではないでしょうか。お子さんも「来年は1年生!」と期待に胸が弾んでいるかもしれませんね。ママスタコミュニティには入学準備が心配なママから、こんな相談が寄せられました。
『ひらがな、足し算引き算。私が教えても「わからない」「ママ、読んで」とか言ってくる。みなさんのお子さんは市販のワークで勉強している? 塾とか行く? 入学前って、みんなどこまで勉強させていますか?』
投稿者さんが気になっているのは、勉強面の準備のようですね。私立のように受験がある場合は、子どもたちの学力はある程度揃って小学校生活がスタートするでしょう。しかし公立の小学校の場合は、入学する時点でひらがなを完璧に書ける子もいるかもしれませんし、自分の名前を読める程度の子もいるかもしれません。投稿者さんは同級生たちの学力にばらつきがあり、わが子ができないことばかりだったら困ると心配しているのではないでしょうか。この投稿に、同世代のお子さんや小学生のお子さんのいるママからさまざまな意見やアドバイスが届いています。
勉強の準備なんていらないのでは?
はじめに紹介するのは、勉強面の準備についてほとんどさせていなかったママたちからのコメントです。
『1年生のはじめなんて、ひらがなを一文字ずつ練習とかするんだよ。塾なんて必要ない。時計だってわが家はアナログ時計がないけれど、学校で習ったらすぐに覚えたよ』
『入学時うちの子は、ひらがなの読み書きもできなかったけど、大丈夫だった』
小学校は勉強をするところなのだから、入学前にあれこれ心配なくても大丈夫。このように考えるママたちのなかには、書き順や計算の仕方など学校の先生が教える内容と違うように覚えてしまうと「直すのが大変だよ」との意見もありました。ママたちはまっさらな状態で小学校の先生にお任せしたほうが、子ども自身の力で新しい知識を吸収できると考えているのでしょう。
ひらがなの読み書き程度は当たり前
一方こちらのママたちは、ある程度の準備は必要と考えているようです。
『入学したとき、ひらがなの読み書きと時計は、だいたいの子ができていたよ。入学式の日に「自分の名前が書いてある席に座りましょう」「教科書に自分の名前を書きましょう」って先生が言ったよ』
『ひらがなの読み書きができて、数字が読めれば大丈夫。あんまり進みすぎると「授業がつまらない」ってなりそう』
こちらのママたちは、先々の学習内容までは進まないにしても、入学してから2、3ヶ月で習う程度のことは準備しておくのが妥当と考えているようですね。何をどこまでは若干の差はありますが、まずはひらがなは読んだり書けたりは必須と考えているのではないでしょうか。
勉強はしておけば安心
さらにこちらのママたちは、勉強面の準備はどんどんしておくべきとも。
『うちは通信教育の教材を使っていたし、幼稚園の授業でも習っていた。漢字やアルファベットと英単語も少々、足し算引き算くらい』
『うちは1月から入学まで塾に通わせていた。簡単な漢字くらいまでは書けていたから、授業の出だしが楽だった。今は、ひらがなだって一文字ずつ丁寧になんて教えてくれない。ひらがなくらい書ける前提で授業が進んでいたよ』
こちらのママたちは、1年生で履修する内容の多くを入学前に勉強できるよう準備を進めていたそう。未就学児を対象とした塾や通信教育で取り組んだり、また幼稚園の教育方針で学習に力を入れたりしてきたようですね。ママたちからのコメントからは、わが子が勉強面で困らないのはもちろんですが、同級生たちも同じくらい勉強していた様子も伺えました。
バラツキがある勉強準備。わが子はどのくらい準備させたらいい?
投稿者さんが気になっている入学前の勉強面での準備について、たくさんのママからリアルなコメントが寄せられました。コメントからは、全く準備をしていない家庭もあればかなり計画的に準備しておいた家庭もあり、入学時の勉強面のできることはお子さんによってかなりのバラツキがあることがわかりました。このバラツキについて筆者なりの考えではありますが、住んでいる地域によって違いができているのではないかと思うのです。筆者の子が通っていた小学校は農村地域にあり、わが子もひらがなはだいたい読めるけれど書けない程度で入学しましたが、勉強面で困ったことはありませんでした。学区内には未就学児を対象とする塾はなく、わが子同様にまっさらな状態で入学する子も少なくはなかったですが、過疎地ゆえの少人数学級だったので担任の先生の目がしっかりと行き届き、文字どころか作文や計算も丁寧に教えていただけました。学習環境としては充実しているように思えます。一方筆者はもともと首都圏で生まれ育ったので、交流のある親戚や友人の話を聞くと、入学前から塾に通っていた子もいれば、市販のワークや通信教材でパパやママが教えていた家庭もあるとのこと。同じ公立小学校だとしても子どもの学校生活は、地域によってかなり違いがあるのではないでしょうか。
周りのお子さんの状況を知るポイント
住んでいる地域によってかなり違う入学前の勉強面の準備ですが、どのようにすれば周りの子の状況を知れるのでしょうか。ママ友同士の情報交換や先輩ママから話を聞ければいいのですが、必ずしも情報を得られない場合があるかもしれません。そんなときは、入学予定の小学校の学区や隣接する小学校の学区内に、未就学児対象の塾があるかどうかを調べてみるのはいかがでしょうか。塾が何軒もあれば通っているお子さんも一定数いるわけですから、塾のカリキュラムを見て周りの子がどのくらい準備しているか見当がつけられるでしょう。また、幼稚園や保育園の参観日などに掲示してある絵や工作の作品を、わが子の分だけではなく同級生の作品を見るのも一つです。文字を覚えている子は、絵に文字も書きこんでくる場合がよくあります。きれいに整った字が書かれていれば、塾などの先生や親御さんに教わっている可能性が高いとも考えられますね。周りの子がどのくらい準備しているかがわかってきたら、それを踏まえて「全く準備しなくてもいい」とか「ひらがなの読み書きまで」などわが子の準備目安を決めてはいかがでしょうか。
勉強面の準備は一律ではないけれど
小学校の入学準備は、ランドセルや学習用品の準備から生活面のしつけなどさまざまな準備があるでしょう。そして勉強面の準備はどこまでさせるのか迷い、相談をした投稿者さん。これくらいはしておくべきという基準は一律ではないけれど、ぜひ新しいことを学ぶ楽しさを味わいながら小学校生活をおくれるよう準備できるといいですね。
文・間宮陽子 編集・みやび イラスト・Ponko
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