経験者は語る!地震に備える最低限の準備とは
いざという時のために「備える」というのは、実際に震災を経験した方からの意見が、大変貴重な情報になってくるかと思われます。
今回、1995年に起きた阪神大震災を体験した方が『地震が起こる前に最低限これだけは準備を!』というチェック事項を綴ったコラムを見つけたので、ご紹介させていただきます。
震災体験者が語るリアルな「備え」を学び、皆さんの今後の防災対策に役立てていただければと思います。
「家具の固定」は基本中の基本
家具は、壁にしっかり固定してください。コツとしては「梁の部分に打ちつける」こと。固定器具はいろいろな種類が販売されていますが「鎖もの」や「つっかえ棒」タイプのものはなるべく避けてください。震度7の揺れなら、一発で切れたりして“固定具”としての役割は果たせません。
観音開きの棚の扉を固定するのも忘れずに!震災時は戸棚の食器などが全て落下し、割れたガラスを踏んで怪我をした人も多かったようです。足に怪我すると地震後の火事などから逃げるのにも差し支えるので、とにかく全ての家具を固定すること。29型テレビがコンセントを引きちぎって、5m以上すっ飛ぶくらい揺れるのですから…飛んだところにアナタや赤ちゃんがいたらどうなると思いますか?
寝室に背の高い家具を置かない
起きている時に揺れたなら倒れてくる家具にも対処できますが、寝ているときだと対処ができません。ほとんどの人が就寝していた時間帯の地震に襲われた阪神大震災では、寝室での家具による圧死がかなり多かったとも言われています。寝室に背の高い家具や、重たいタンスなどがあり、移動ができない場合は、せめて「倒れてきても頭にぶつからない場所」に枕がくるようにレイアウトを工夫しましょう。
貴重品や防災グッズはタンスの奥にしまわない
地震による強い揺れや、建物が崩壊した際に貴重品を奥にしまっていたら、そこまでたどり着くことができません。貴重品や防災グッズは、比較的家具が少ない部屋か、玄関の下駄箱に置いておくこと!
コンタクトやメガネの方は、予備のメガネも玄関に置いておきましょう。避難の際などに、メガネをなくして苦労したという方もたくさんいたようです。多少ピントが合わなくなった古いものでも、ないよりはマシ!頑丈なケースにいれて玄関先に置いておけば、たとえ家が崩れてしまっても外からアクセスしやすいようです。
最低限に備えておきたい物は『懐中電灯』『バケツ』『帽子』
比較的食料などの配給はすぐに開始されるので、「乾パン」などを用意するくらいなら「ミネラルウォーター」を1つでも多く買っておきましょう。
そして、絶対に備えておきたいものは『懐中電灯』と『バケツ』、それに『帽子』です。(お子さんがいる場合、オムツや離乳食などの備えも必要かと思いますが、今回は、最低限のことについて話させていただきます。)
『帽子』は、頭を守るためもありますが、何日も風呂に入れない状況の中の避難生活でボロボロになった“髪型隠し”にも使えます!
この他にも、実際に震災を経験者した方にしかわからない情報がたくさん載っていました。もっと詳しくご覧になりたい方は、下の引用元サイトへアクセスしてみてください!
“地震や災害に備える準備”というのは、この他にもたくさんのことがあると思います。いざという時に備えて、今からやれることをしっかり準備しておきましょう。
文・赤石みお