みなさんは、言い間違いをして相手の機嫌を損ねてしまったことはあるでしょうか。とくにSNSのメッセージは簡単に送れてしまう分、対人コミュニケーションに亀裂が入りやすいものなのかもしれません……。

『「もうすっかりバカ親ですね！」って失言？　義実家グループのSNSに義妹が産まれた子どもの写真をよく送ってくるので「もうすっかりバカ親ですね」と返信しました。それから、義妹は写真を送って来なくなったのですが、よくあるフレーズのニュアンスが伝わらなかったのでしょうか？　ちょっと気にしています』

こちらはママスタコミュニティに寄せられたあるママの質問です。投稿者さんは、義妹を“バカ親”と評してメッセージを送ってしまったようです。その後、義妹から音沙汰がなくなり、「失言をしてしまったのではないか」と気にしています。投稿者さん自身“バカ親”をマイナスの意味と捉えずに、子煩悩といったプラスの意味でメッセージを送ったようですが、ママスタコミュニティのママたちはこのメッセージについてどう感じたでしょうか。ママたちの声を紹介します。

「バカ親」ではなく「親バカ」では？

『よくあるフレーズは、親バカだよ……』

『バカ親じゃ、すごい馬鹿にしていると思われたと思うよ』

早速ママスタコミュニティのママたちから「“バカ親”ではなく、“親バカ”では？」とツッコミが寄せられました。“親バカ”とは、親が自分の子どもに対して、愛情深く接している言動をあらわす言葉ですよね。一方、“バカ親”は、非常識でバカな親といった印象を受ける人も少なくないのではないでしょうか。ほかのママからもこんな声が寄せられました。

『関西人でもこれは受け付けない。「親バカですね」はよくあるフレーズ。「そうなの。かわいくて」などと返す人は多いと思う。「バカ親ですね」は「あなたはバカな親ですね」と捉えるよ。バカ親は、一般的に親としての行動の良識から外れた人のことを指すと思う。そりゃ怒るわ』

こちらのママは具体的な会話のやりとりで二つの意味の違いを教えてくれていますね。“バカ親”と“親バカ”、バカの位置が入れ替わるだけで、だいぶ意味や受ける印象が異なってしまいます。投稿者さんと義妹の関係がどこまで深いかわかりませんが、浅い関係であれば「バカにされた」と気分を概して返信してこないかもしれません。ママスタコミュニティのママたちは、“バカ親”は失言だと判断したしたようです。

失言をしたら全力で謝ろう

『もう手遅れかもしれないけど、間違えましたって謝ったほうがいい』

『バカ親は非常識です。普段から言葉選びでやらかしてると思う。そこも踏まえて丁寧に謝るほうがいいです』

『全力で謝罪して！』

“バカ親”は失言だったと判断したママたちからは、すぐに謝ったほうがいいといった声が寄せられました。義妹に限らずですが、失言した場合はすぐに謝る、が基本ですよね。ましてやSNSの義実家のグループでの発言です。義両親も見ているでしょうから、わだかまりを残さないように謝ったほうがいいでしょう。複数人に送るグループのSNSでは、言葉の受け取り方も千差万別なので、とくに言葉選びには慎重にしたほうがいいですよね。

“親バカ”だとしても他人には言えない

『義妹の行為が親バカだとしても、義実家のグループLINEにそんなこと送れない』

たとえ“親バカ”だとしても「他人に対して発言できない」といったママの声も寄せられました。わが子にメロメロになっている自分や親しい身内を客観視して、自虐的な発言として“親バカ”を使うものではないでしょうか。自分に対して使う分には問題ありませんが、他人に“親バカ”と発言するのも控えたほうがよさそうです。ましてや“バカ親”はもってのほかですよね。もし内心“親バカ”だと思っていても、よっぽどの親しい関係の人以外には使わないほうがよいのではないでしょうか。

こうした失言は投稿者さんに限ったことではなりません。著名人や政界の人が失言をしてよく問題になっていますよね。話し手がどんなに悪気がなくても言葉一つで相手との関係に影響を与えてしまいますから、日頃から注意しておくといいでしょう。これは子どもに対しても同じです。もし子どもが間違った言葉遣いをしていた場合は、子どもだからといって軽く受け流すのではなく、正しい言葉の正しい使い方を教えてあげたいですね。

文・安藤永遠　編集・荻野実紀子　イラスト・なかやまねこ

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