<奨学金は毒親?>「自分の生き方に責任を持ってほしい!」わが家が出した進学の条件【第3話まんが】
前回からの続き。私(レミ)は夫のジュンヤと息子のアオイの3人暮らしをしています。アオイは高校2年生ですが、まったくと言っていいほど勉強をしません。定期テストでは赤点も多く、補習や追試でなんとか留年をまぬがれてきたほどです。ただ高校卒業後は就職をするのだろうと思い、勉強についてはそれ以上強くは言いませんでした。しかし高校3年生になったアオイは、進路調査書に「進学」希望と記入していたのです。志望学部はバラバラ。努力はせず、「ただ大学生になりたい」と言うアオイ。そんな人のために学費は出せないし、「だったら奨学金を利用して大学に行きなさい!」と私は言い放ってしまったのでした。するとアオイは私のことを「超毒親」と言い……。
「何の努力も目標もないのであればお金は出せない」話し合ってみると、夫も私と同じ方針であることが確認できました。「高校の先生に相談をしてみて、アオイともう一度しっかり話し合おう」ひとまずそんな結論になったのです。
「大学進学には条件をつける」夫の言葉にアオイは驚いています。「高校を卒業するってことは、自分の生き方に責任を持っていくってことだ。少し荒療治になるが、今まで何も考えてこなかったんだから、これくらいでちょうどいいだろう」
子どもの進学にどの程度口を出すかはそれぞれの家庭の方針にもよるし、子どもの性格にもよるでしょう。もっと早くアオイに現実を突きつけるべきでしたが、これまでは突っぱねられてまともに話を聞いてもらえなかったのです。
アオイは高校3年生になって進路を具体的に想像しはじめ、はじめて自分の現状を客観視したのかもしれません。だから急に「大学進学」なんて言い出したのでしょう。厳しいかもしれませんが、私たちはアオイに「努力」をしてほしかった。自分の進路を真剣に考えて、そのために何をしないといけないのかを考えてほしかった。
親が出した条件くらいで大学進学をあきらめるようだったらその程度の気持ちなのです。私はしばらく静観していようと思っています。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子