<アドバイスください!>親の車の運転を止めたい!運転免許をスムーズに自主返納してもらうためには?
「親が万が一交通事故でも起こしてしまったら?」「事故が起きる前に是が非でも運転免許を返納してもらいたい」。高齢になる親に車の運転をやめてもらいたいと感じている人は少なくないのではないでしょうか。実家に帰るたびに親にお願いするものの、親は聞く耳持たずで困り果てているママもいるようです。
『親の運転をとめたいです。どう促したらうまくいくかな? 77歳の母に会うたびに車に乗らないよう伝えているだけど、「自分は大丈夫」だと言って話を聞いてくれません』
投稿者さんの実母は、高齢かつ持病があるにもかかわらず、車の運転をやめてくれないようですね。車の運転をやめないのは、「自宅の周りが坂道だらけ」「車がないと不便」が理由だそうです。しかし近所には運転免許を自主返納した高齢者もいるそうで、車なしでは生活が成り立たない地域というわけではないようです。親が大事故を起こす前になんとか運転免許を自主返納してもらいたいと考えている投稿者さん。このお悩みについて、ママスタコミュニティのママたちの声を聞いてみましょう。
共感「うちも説得中です!」
『うちの母も一度大きな事故をして、自身が2ヶ月以上の入院を経験しているのに、免許の返納には応じてくれません。1年以上説得を試みていますがダメです』
『義父が頑固すぎて返納しようとしないから大変だった。前の車に追突しそうになったり、ハンドル操作をミスしかけたりしたことがあったみたい。たまたま病気になって運転できなくなったからよかった』
『うちは父親が本当にヤバくて、いつか事故を起こすレベルだった。そうしたら母親が「乗る車があるから運転するんだ!」と言って、車を売却したよ。買い物にはそんなに困らない地域だったから問題なかった』
投稿者さんと同様、親の運転に心配する声が寄せられました。みなさん、親に説得を試みるものの、免許返納を拒ばれた経験があるようですね。病気によって運転ができなくなった人や、母親が父親の車をこっそり売却したケースもありました。運転免許を取り上げたい親が聞く耳を持たないのであれば、家族と協力して車の売却を進めるなど物理的に運転をできなくする方法がありますよね。ただし、これは最終手段として取っておきたいところです。できれば自ら納得して自主返納してほしいですよね。
高齢になればなるほど、自主返納は難しい!?
『高齢になると免許返納に限らず、新しいことができなくなりがち。だから高齢になる前にやらないと、生活習慣は変えられない』
『危険なのは形だけ免許を返納しても、ボケてそれを忘れちゃっているパターン。ボケる前に運転しない習慣をつけられるのが理想』
また高齢になればなるほど、免許返納は難しくなると指摘をくれたママもいました。車のある生活が当たり前になってしまうと、高齢で車のあるライフスタイルを変えるのは至難の技かもしれません。そう考えると、できるだけ早いうちに親と相談し、親から「何歳までに返納する」と決断してもらうのがいいかもしれませんよね。まだ元気なご両親がいるママはぜひ実家に帰ったときに話し合ってみるよう検討してみてください。
身内の説得がダメなら、第三者にお願いするのもあり
『父親は目も良くないし、危なっかしい運転するので返納してほしい。でも返納を持ちかけると、プライドが傷つくのか、妻や娘に指摘されるのがムカつくのか、毎回怒り狂って話にならない』
身内の説得はのれんに腕押しで親の気分を逆撫でするだけといったママの指摘も寄せられました。身内の説得がダメなら、第三者にお願いする方法はあるのでしょうか。そこで損害保険を生業とするママからこんなアドバイスが。
『家族からなかなか説得できないということで、私が代わりにお話しさせて頂き、これまでに何人か免許返納にいたった方がいます。自動車保険の担当者に相談してみてはいかがでしょうか?』
こちらのママによれば、損害保険の担当者に自主返納を説得してもらう方法もあるようです。どの損害保険会社もこうしたサービスをやってくれるとは限りませんが、なかには免許の自主返納について詳しい記事が載せている会社もあります。身内の説得は感情的になりがちですし、プライドを傷つける行為と捉える人もいるでしょう。であれば第三者にお願いをして、客観的な立場から指摘してもらったほうが効くかもしれませんよね。
それでも自主返納後の移動手段や生活が不安という方もいるでしょう。自治体によって異なりますが、運転経歴証明書を所持していると「商品券の贈呈」「タクシーやバスの運賃割引」「百貨店の宅配料金の割引」などの特典が受けられます。マイカーに依存することなく充実した生活を続けられるよう、地域の実情に応じた支援の輪も広がっているようです。車がなくても安心した生活が送れることを、サポートするなり、具体的にイメージできるよう丁寧に伝えてあげるといいのではないでしょうか。
文・安藤永遠 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko