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主婦に役立つ情報を発信し続けてきた生活情報誌「サンキュ!」が創刊20周年を迎えました

サンキュ株式会社ベネッセコーポレーション発行の月刊誌「サンキュ!」は2016年4月2日に創刊20周年を迎えました。インターネットの普及で出版市場が縮小し、競合誌の休刊があいつぐなか、「サンキュ!」は、現在発行部数35万部と、20~40代の主婦閲覧率NO.1の生活情報誌。

今回は、20年の歳月をかけて、長年数多くの主婦をみてきた「サンキュ!」の魅力をたっぷりご紹介します。

 現代の主婦の価値観は、「節約」から「自分らしい豊かさ」へ

サンキュ2 【創刊号 1996年5月号表紙】

「こんなこともできないワタシから、こんなこともできるワタシへ」主婦業を楽にすることが創刊当初の編集方針でした。

「サンキュ!」が創刊されてから20年の歴史の中で、主婦の行動様式を大きく変えた環境要素が2つあります。一つは、経済。 不景気とデフレ、雇用の不安定化が定着していく中で、「食費を減らす」「年収が低くてもお金をためるには…」という節約特集は長期定番化。「安くて可愛い」ファストファッションや100均が流行し、おしゃれな節約を提案するカリスマ主婦が人気を博しました。

ところが、ここ数年は、不況しか知らない世代が読者の中心になり、共働き世帯も増加。逆に「ケチケチ節約したくない、自分らしく豊かに暮らしたい」「目先より一生豊かに暮らす知識をつけたい」という読者の声が増えているみたい。フランスや北欧のものを厳選して大事にする暮らしや、アメリカの身近な人や自然を大事にするサードウェーブカルチャーなどの影響もあり、生活に対する成熟化が進んでいると編集部は考えました。現在の「サンキュ!」の巻頭特集は、我慢して削る節約企画から、賢く選んでお金をつかうシンプルライフ企画に変化しているそうです。

プロより影響力をもつ!?カリスマ主婦ブロガーが増加

サンキュ3二つ目の大きな変化は、ITの浸透。インターネットの普及で、読者の情報量が増加し、SNSなどの利用で自らをメディア化、発信する主婦が増加しました。お料理や収納のプロの先生が雑誌の特集の主流だった20年前と比べると、生活上手な発信型主婦の特集が増えています。『自分と同じ主婦なのに、半歩先をいくカリスマ主婦ブロガー』は、リアルな憧れの対象で、時にタレントより影響力を発揮することも。「こんな主婦になりたい」「こんな生活がしたい!」と憧れの存在を見つけ、家庭を守るだけの「奥さん」から『外とつながるワタシ』へ。主婦も自分らしさを発信し、外とつながりやすくなったのもこの20年の大きな変化といえます。

男性読者も増加。男性の家庭進出で主婦はもっと外へ

2014年に「サンキュ!」電子版の販売をスタートしてから、男性読者が増加しました。NTTドコモが運営するdマガジンの「サンキュ!」読者月5万人のうち約3割が男性というデータが出ているそうです。多くは共働き世帯の男性で、やりくりや料理に関心をもち生活スキルをあげようと読まれているようです。

「サンキュ!」では20周年特別企画として放送作家の鈴木おさむさんの連載を開始。「女性の社会参加を応援するために、男性の家庭進出を応援する」をテーマに連載が展開されていきます。

「ワタシが笑えば家族が笑う」をテーマに綴ってきた20年の歩み

サンキュ42016年5月号4月2日発売「サンキュ!」20周年創刊記念号では、表と裏に表紙が!裏面には「おかあさんの現在形」を16Pで企画。20周年アンバサダーである主婦ブロガーの多様な生活を紹介するほか、貧困家庭を救うこども食堂、障がい児保育園など、社会のおかあさんになろうとする女性たちの活動を特集しています。そのほかにも、創刊以来続く大人気連載「夕ごはんどうする」から厳選したレシピを大型別冊付録に。

20周年を迎え、多様化する読者に向け「すべての人に賢い生活力を」キーワードにかかげ、今後も良質なコンテンツを発信してくれる『サンキュ!』を今後も要チェックしていきましょう!!

文・赤石みお

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