<シンママ、大変身!>春、息子の旅立ち「母さんも幸せになって!」第二の人生の幕開け【後編まんが】
前回からの続き。私はカスミ。ひとり息子を育てているシングルマザーです。息子のショウマはもうすぐ大学受験。ずっと2人で暮らしてきましたが、ようやく親元を離れることになりそうです。まわりから見たら「第二の人生の幕開け」にも思えそうですが、当事者である私としてはとてもそんな気分にはなれません。しかし友だちのサクラに髪を切ってもらったことで、なんだか気持ちが軽くなった気がしています。慌ただしい日々を過ごしているなか、私は恋人のハジメさんから呼び出されました。最近はロクに会っていなかったのですから……きっと良い話ではないでしょう。
なんとなくぎこちない空気を感じながら、私たちはいつものレストランへ行きました。すると突然……!
予想外の言葉に間の抜けた声を出してしまった私。ハジメさんは構わず続けます。
「髪を切ったあたりからかな……カスミがすごく明るくなったように感じてさ。前よりずっとチャーミングに見えたんだ。しかも最近、ショウマくんの受験の応援をしたり、資格の勉強を頑張ったりしているのを見て、絶対に手放しちゃいけない魅力的な人なんだと改めて感じたんだ」ハジメさんの言葉に驚きました。そんなふうに思ってくれていたなんて……。
「別れ話だと思ってたの」そう言った私に今度はハジメさんが驚く番でした。私たちは顔を見合わせて笑ってしまいました。結婚の話は、私とショウマの状況が落ち着くまで待ってもらうことになりました。そして日々は過ぎていき……。
ありがたいことにショウマは第一志望だったA大学に合格、家を出ていくことになりました。さらに私も資格試験に合格することができました。「ダブル合格だ!」と、ショウマと抱き合って喜びました。
いよいよハジメさんとの関係を話すべく、「3人で」話し合いの時間をとりました。
「もちろん少しは寂しいけれどさ、でも大丈夫だよ。母さんに大切にしてもらった想い出はずっと残っているから」ショウマはそう言ってくれました。それから……。
優しい言葉に思わず涙ぐみました。これが「第二の人生の幕開け」というものでしょうか。私は幸せな気持ちに包まれながら、ハジメさんとショウマ、そして何より私が変わるキッカケをくれたサクラに心の中で感謝しました。ショウマは受験に、そして私は資格試験に、2人とも無事合格しました。喜びでいっぱいのなか、ハジメさんとの結婚の話も着々と進みました。「全部捨ててしまいたい」と泣いていた自分が嘘のように思えるほどいまは幸せを感じています。もしかしたら人生はちょっとしたきっかけで変えられるものなのかもしれません。これからは何があっても腐ることなく、明るく前向きに生きていけたらいいなと思っています。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・motte 作画・春野さくら 編集・塚田萌