<ワケあり!パート夫婦>俺サイテー!焦りと不安から妻に八つ当たりばかり【中編まんが:夫の気持ち】
前回からの続き。俺はケイゴ(30歳)。妻のマユカ(28歳)と息子のジュン(3歳)と暮らしている。俺はコンビニでアルバイトをして収入を得ている。妻のマユカはカフェでパート勤務。俺たち家族は幸せだ。だけど……ジュンが生まれるまでは俺も正社員で、部下を抱えながら働いていた。ジュンが生まれたあとに眠れなくなり、体調を崩すようになってから今の働き方をしている。これでいい、と思う一方で、将来への不安も頭をよぎる。
要するに店長は「家庭があるのにアルバイトで働いているなんて、なにやってるんだ」と言いたいんだろう……。店長が去ってから、俺は目を閉じた。怒り、焦り、いろんな感情が胸のなかで渦巻く。店長が言っていることはもっともだろう。確か、高校生くらいのお子さんがいたはずだ。子育てにお金がかかるのをわかっているから、俺の働き方が心配なのだ。俺は息を大きく吐き、ドリンク用冷蔵庫の作業に戻った。
明るく話しかけてきた彼は大学生のアルバイトでミサキくん。ピアスを開けた今どきのかっこいい子で、人懐こい。いつも店長にもフランクに話をしている。
交代で休憩に入れるように声を掛けてくれたらしい。「ありがとう。キミはいつも気が利いてえらいなぁ」と感謝を伝えると、「えーそんなことないない! 遊んでばっかでただいま留年ピンチ中! えらくないです」とフランクに話してくれた。
ミサキくんが「さっきだって俺、店長に単位取るためにシフト減らしてって頼みにいったくらいダメダメですよ。遊びにつかう金が減るのは惜しいけど……仕方ないです!」と、あっけらかんと話してくれた。
「あざっす! やるだけやってきます」と、常に前向きなミサキくんの様子に「いいねぇ大学生」と気持ちが少し上向いた気がする。
勉強するにも遊ぶにもお金はかかる。息子のジュンもきっと大学生になるんだよな……。急に現実的な問題に直面した気がして、店長の「子どもが大きくなればもっとお金がかかるようになるのに大丈夫?」という言葉が頭から離れなかった。
帰宅して、お酒をあけて勢いに任せて飲んでいた。自分で決めた働き方だったはずなのに、すごくモヤモヤしている……。
俺はこのままでいいんだろうか、と心の中で最近ずっと悩んでいる。マユカは「今日もお店すごく混んでね。疲れちゃったよ」と帰ってきた俺に話しかけてきている。でも……。
家族で元気に、健康的に過ごしたい。そう考えて今の働き方を決めたのに、自分の中のモヤモヤが消えない。最近は妻にひどい言葉を投げつけるようになってきてしまった。このままではいけない。そう考えながらも、コンビニの帰りに酒を飲んで気持ちを紛らわしている。将来お金の心配をせずに、ジュンを進学させてやりたい。そのために、今どうするべきなのか考えはじめていた。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・もえこ 作画・Ponko 編集・横内みか