<「金目当て!」義母から非難>勘違い!?嫁の気持ちを踏みにじった私【第6話まんが:義母の気持ち】
前回からの続き。私は2人の息子を育てあげ、今は夫と暮らしています。最近、長男のカズマが結婚してお嫁さんのミヤビさんと一緒に同居することになりました。次男のレイジはわが家から車で30分ほどの場所で、お嫁さん(スズカ)と2人の孫と暮らしています。スズちゃんはこれまで私たちの生活をよく気にかけて、人手が必要なところは積極的に手伝ってくれていました。しかし最近、スズちゃんがわが家に来なくなってしまったのです。思いあたる理由は、同居がはじまって金銭的に余裕がなくなってしまった私たちがスズちゃんたちに贈り物をしなくなったこと。なにもこんなにあからさまな態度をとらなくても……。私は悲しくなってしまい「結局お金目当てだったのね」そう言ってやったのです。
しかし週末、次男のレイジがひとりで家に訪ねてきたのです。「あら、どうしたの? ひとりで来るなんて珍しいじゃない」そう声をかけたものの、レイジの顔色は曇っています。大きなため息をつきながら私に向かって言いました。「母さん……なんてこと言ってくれたんだよ……」
「だって本当のことでしょ? 私たちが贈り物をしなくなってから、あからさまにスズカさん来なくなったもの。まぁあれくらい分かりやすいのも、かえってスッキリするけれどね」すると長男のカズマが話に入ってきました。「……母さん、少しいい……? 多分……それ、勘違いだと思う」お嫁さんのミヤビさんも言います。「私が、スズカさんに言っちゃったんです」
「父さんも母さんも何かとスズカさんを呼び出して、頼みごとをしていただろ?」「だって、ミヤビさんは妊娠していたし……」「ミヤビの身体を気遣ってくれたってことは分かっているんだ。でも俺たちもこんなに頻繁にスズカさんが来るなんて思っていなくて」
「俺がもっと早く母さんと話せば良かったんだ。ミヤビがスズカさんのことを気にしていることを」「いや俺がスズカから相談されていたときに、ちゃんと対応しておけば良かった。それ以前に、実家のことを何でもスズカに頼りっぱなしだった俺が一番いけないんだけれど……。だからといって、母さんの言葉はダメだよ」
レイジに言われて私は呆然としてしまいました。私たちが贈り物をしているから、スズちゃんはその対価として労働を買って出てくれていたのだと思ったのです。しかしスズちゃんは、「贈り物」のなかにある私たちの「気持ち」を受け取ってくれて、私たちのために何か役に立ちたいという一心で手伝い続けてくれていたのでした。スズちゃんが今までずっと手伝ってくれていた純粋な想いを、私は自分で踏みにじってしまったのです。後悔してももう手遅れになってしまうような一言を、私はスズちゃんに言ってしまったのでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子