<40代主婦の自分探し?>家事育児に忙殺されて何にもなれなかったと後悔。まだ伸びしろはある?
みなさんの人生の幸せや楽しみは何でしょうか。結婚して子どもが生まれると、子どもの成長や家族の幸せが自分の幸せになるママもいることでしょう。一方で、それ以外のことを求める人もいるようで……。先日ママスタコミュニティには「何にもなれなかった……」というタイトルのこのような投稿がありました。
『40代、ただの主婦。何にもなれなかったな……。家事育児に忙殺され過ぎて、奴隷か家政婦のようで日々に楽しさを見出せない』
詳細は語られませんでしたが、投稿文から察するに投稿者さんは専業主婦もしくはパート勤務などで、自分の時間の多くを家族のための家事育児に捧げていたと推測されます。「家事育児に忙殺され過ぎて奴隷か家政婦のよう」と語っていることから、外に出て仕事をしたり趣味を楽しんだりしてこなかった自分の人生を悔やんでいるようにも思えます。日々に楽しさを見出せないと思い悩む投稿者さんに対して、ママたちからはどのようなコメントが集まったのでしょうか。
子どもたちの母親になれたのだから幸せでは?
『私もただの都合のいい兼業主婦。同じ気持ち』
投稿者さんに共感するママも多かった今回の投稿。主婦として、毎日自分のためではなく旦那さんや子どものために料理を作って洗濯や掃除をこなし、睡眠不足に陥りながら身を粉にして頑張っているママは多いですよね。子どもが小さいとどうしてもママ側が仕事をセーブすることも多く、子育てを理由に仕事を辞めるとさらに家事育児中心の生活になっていきます。家事育児は誰かから直接的にお金をもらう仕事とは違い無償労働でもありますから、「家族にとってただの都合のいい存在」と、まるで自分自身に存在価値がないように感じてしまうのも無理はないのかもしれません。
『もうすぐ40歳、私も最近これを思っていた。でも子どもたちの母にはなれた! これ以上の幸せはない!と思っている。いい母かどうかはわからないけど、人生満足している』
『私は「お母さん」になれたことが最高に幸せだと思っているよ!』
『あなたのお子さんたちからしたら、あなたは唯一の存在だよ。何にもなれていない訳ではない』
結婚して愛する旦那さんと子どもがいる。もちろんこれだけでも十分に幸せだとする見方もありますよね。ママたちからも「子どもたちのママになれたことが最高に幸せ!」と言う人は多かったです。しかしきっと投稿者さんは、これだけでは満たされない何かがあるのではないでしょうか。具体的になりたかった職業や成し遂げたかったことがなかったとしても、たとえば「仕事で生き生きと活躍したい」「社会で頑張りを認められたい」「家庭ではなく外で自由に羽ばたいてみたい」といった漠然とした願望を抱いているようにも感じられます。そうすると、いくら「何にもなれなかったとしても、母親になれたのだから立派!」と言われても投稿者さんの気持ちは晴れないのかもしれません。
「何かになりたい」と思っているなら、まだまだ伸びしろがあるよ
『何になりたかったの? 具体的にある? もし何もないならあなたは何でもない人になりたかったんだと思うよ。あと楽しくないのは自分の人生を否定しているから。楽しむ方法がわからないのかもしれないけどね。「忙殺されている」と言いながら、まだ自分探しみたいなことを考える余裕があるみたいだし。その自分探しをやめて、目の前のことに集中して。そのなかに楽しみを見出す努力をするほうが、何にもなれなかったと泣くよりよほど楽しい人生を歩めるよ』
子どものときや若い頃にあれほどたくさん考えた「将来なりたい職業」や「将来なりたい自分像」。実際に大人になった今、どれほどの人が子どものときになりたかった自分になっているでしょうか。理想通りになっていることは少ないかもしれません。そうすると、理想と現実のギャップに苦しんでしまう人もいるでしょう。投稿者さんもなりたいと思い描いていた自分になれていなかったり、やりたかった仕事に就いていなかったりするのかもしれません。そして人生の折り返し地点ともいえる40代の今、苦悩しているのも頷けます。ただ一方で「漠然とした自分探しをやめて、今の生活から楽しみを見出すほうが楽しいよ」とアドバイスしているママの声もありました。
『なりたいものというか、なりたいと思うことすら何にもないんだよ。つまり向上心も劣等感も何にもない。生きてパートして衣食住して、日々過ごすだけそれだけで充分だ。背伸びも高望みも無理もしないで、平凡で並な生活を求めてただ生きているだけ。「何にもなれていない」と思っているうちは伸びしろあり』
投稿者さんは何にもなれなかった平凡な主婦である自分自身に危機感を抱いたり、焦燥感を覚えていたりしています。しかしママのなかには「そんな風に思うこともない私より、よっぽど人間として伸びしろがあるよ!」という励ましのメッセージも寄せられていました。何かになりたい、何かをしたいという欲求や願望がなく、平穏な日々を過ごしているだけで十分ととらえるママもいることでしょう。もちろん、どちらがいい悪いといった優劣はありません。しかし、平穏な日々を望むママにとっては、投稿者さんのような感覚になるのは向上心がある証拠と思うようです。こういう捉え方があると知るだけでも、投稿者さんは少し気持ちが前を向くのではないでしょうか。
もう40代?いやいやまだ40代だよ!
『まだまだこれからじゃん。将来やりたいことはないの? うちは下の子がまだ幼稚園児だから、家事育児パートに忙殺されて自分のことは何にもできていないけど、子どもが小4くらいなったら自分のやりたいことをやっていこうと楽しみしかないよ』
『人生これから! まだまだやれるよ。信じて。ボランティア活動から料理講師になり、ライターにも片足突っ込んでいる私が言うの』
『私もその当時そう思っていた。けどね、子どもが独立した今はやりたいことがボンボン出てきて、1日28時間くらいほしいと思っている!』
『今のあなたは疲れすぎて何も考えられないだけ。明るい未来は必ずくるよ! 今を乗り越えよう』
『今からでも遅くないんじゃない? なりたかったものを目指せば?』
「そんな悲観的にならなくても……」という見方をしていたママもいた一方で、「私も同じだから気持ちがわかるよ」と共感していたママもいます。投稿者さんの抱える「何にもなれなかった」という焦りや後悔にも似た気持ちは、主婦生活のなかで感じた孤独やバリバリ仕事をしている友達への羨望、これからの人生への不安など、さまざまな感情が混じっているものではないでしょうか。筆者も産後、仕事が好きだからこそ働いていないと社会から孤立していく気持ちがあったので、投稿者さんの気持ちがよくわかります。また「このまま今の仕事でいいのか」「旦那は激務だけれども、自分のやりたい仕事をしていろいろな人と関わって思いっきり稼いでいて羨ましい」という思いを今もなお抱えています。そうしたなかで日々の楽しみだけでなく、何か自分が成長できたりやりたいことを前に進めるためにできることを始めてみたりすると、意外と心穏やかに毎日を過ごせるかもしれませんよ。
また40代となるとまだまだ子育てが落ち着かない人もいるでしょうが、「子どもが○歳になったら○○を始めよう」と数年後の未来に夢をはせることも大事でしょう。ママのなかには「今は子どもが幼稚園児だけど、小学校高学年になったらやりたいことをしようと思って今から楽しみにしているよ!」というコメントも。そうやってやりたいことに近づくために何かを始めてみたり、今すぐ始められなくても近い将来の目標を決めたりすると、投稿者さんの焦燥感や「何にもなれなかった」という不安も少しは解消するのではないでしょうか。投稿者さんは「もう40代」と思っているかもしれませんが、まだ40代です。まだまだこれからやりたいことはできますし、なりたいものにもなれるはずです。気持ちの強さと行動力を持って、諦めずにいろいろと挑戦してみてほしいですね。
文・AKI 編集・kunel イラスト・わたなべこ
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