<お局が陰口>「子どもが大きいのに時短で働くのはなぜ?」と職場の人たちが騒ぐ。別にいいでしょ!
大枠はあるものの、働く人の数だけ働き方があるのではないかと思うのですが、みなさんはどう思いますか? しかしなかには、他人の働き方に納得がいかなかったり、口出しをしたいと感じたりする人もいるようです。
『職場に大学生と高校生のお子さんをもつ人が時短パートで入ってきたのですが、子どもが大きく手もかからないはずなのに「なぜ時短パートなの? 小遣い稼ぎ?」などと、フルタイムパートや社員のお局たちが騒いでいます。そんなの人それぞれですよねえ。それとも子どもが大きくて手が離れたのに、時短パートで働くことはそんなにおかしいことですか?』
働き方がいろいろある・選べるように、働いている時間以外のすごしかたも千差万別、個人差のあるものです。そのことを理解しているのかしていないのかはわかりませんが、やたら他人の事情を詮索するかのように周囲が盛り上がっているのだそう。投稿者さんはそのことに疑問をもったようですね。投稿者さんの疑問を解決するために、ママたちの働き方について考えてみましょう。
外野の言葉は全力スルー!
投稿者さんの疑問にまず答えるとすれば、子どもに手がかからなくなったとしても、時短パートで働くことはまったく問題ありませんし、おかしなことではないと筆者は考えます。フルタイムで働く人、時短勤務・パートで働く人、いろいろな働き方があります。ですから、ご自身の考えやライフスタイルなどにあった働き方を選べばいいのです。それを誰かにとやかく言われる必要はありませんので、外野の言葉は全力でスルーしていいと思います!
小遣い稼ぎで働いてもいいよね
投稿者さんの職場のみなさんは、「小遣い稼ぎ」で働くことになぜ否定的なのでしょう。別に子どもに手のかかる時期だろうが、かからない時期だろうが、小遣い稼ぎとして働くことにどのような問題があるのでしょう。小遣い稼ぎだからといって、いい加減な仕事をするとは限りませんよね。生活にちょっとした余裕や余白を作るために、時間を有効活用していると考えると、それはそれで理にかなっていると思いませんか? だとすれば、働く本当の理由が「小遣い稼ぎ」でもまったく問題ないのです。
短時間で働きたい理由
子どもに手がかからなくなっても短時間労働を希望するママはいます。ではなぜ短時間で働きたいのかについて考えてみましょう。
子どもに手がかかるから
年齢が大きくなっても、さまざまな事情からサポートが必要なお子さんはたくさんいます。そのようなお子さんのサポートが必要な場合、フルタイムでは働けない・働きたくないといった選択をするケースもあるでしょう。塾や習い事の送迎も、小さい子だけのこととは限りませんしね。受験生のお子さんともなれば、体調管理や食事の世話などに神経を使うこともあるでしょうから、仕事の時間は短めの方が動きやすくていいのかもしれません。
子ども以外に手のかかることがあるから
わかりやすい例をあげるとすれば「介護」。日中は専門の方にお世話をお願いできたとしても、時間が来れば家族で介護をするケースもあるでしょう。そうなると、仕事を早めに切り上げておく必要が出てくるかもしれません。また仕事を早めに切り上げておかなければ、介護に時間を当てる前に、買い物やこまごまとした雑務・家事などができないので、時間を確保するために時短勤務を選択しているのかもしれません。
体力的に難しい場合もある
体力や気力には個人差があるものです。フルタイムで平日5日間、ぶっ通しで働きながら家事や子育てが完ぺきにできる人もいます。しかし、週3・1日3時間程度でも、家に帰ったら疲れ果ててしまい、何もできないという人もいるでしょう。そうなると、ムリにフルタイムで働くより、日常生活に支障が出にくい労働環境を整えることも、家族のため・自分のためになりますよね。体力や気力が少なくても、働かなければならない事情などもありますので、短時間でも頑張ろうとしている人がいる可能性のあることも、忘れないようにしたいものです。
自分の時間を大事にしたい人もいる
働くことで社会とつながれる。これ非常に大切なことであり、必要なことでもあります。しかし、子どもに手が離れたのであれば、自分の時間を大切にしたいと考え、働く時間を短くしてもいいのではないでしょうか。趣味に時間を費やしてもいいですし、家で穏やかに静かにすごしてもいい。自分の時間を大切にしながら仕事もしているなんて、少しうらやましくもありますね。
雇い主がOKを出しているのであれば、口出し無用!
フルタイムパートや社員で働く人からすれば、同じ職場に時短勤務の人がいることをあまり快く思わないこともあるかもしれません。しかし雇い主がOKを出しているのですから、働く人に矛先を向けることはおかしな話。もし言いたいことがあるなら、ぜひ雇い主に直談判してもらいたいものですよね(笑)。
しかし記事で挙げた理由のほかにも、まだまだ働き方や、時短で働く理由などが出てきそうです。いろいろな人がいて、いろいろな働き方がある。そのようにシンプルに考えて受け入れられる時代になればいいですよね。
文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko
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