<育児のグチ、NG!?>貴重なご縁?偶然?「同じ日に出産」固執しすぎた過去の教訓【第5話まんが】
前回からの続き。私は40代のエミコです。現在3歳と2歳の息子、1歳の娘の育児に奮闘中です。年子3人の育児は体力勝負で、大変さを感じることもしばしばです。そんなときは産院で知り合ったママ友4人のメッセージグループで悩みを相談したり共感してもらったりしていたのですが……。ある日、そのうちの1人サヤカさんから「年子大変アピ、いい加減やめたら?」とのメッセージが来てしまいました。謝罪したものの返信はなく……。数日後、検診で訪れたクリニックでサヤカさんを見かけた私は、声を掛けることにしました。
「……サヤカさん!?」私の方から声をかけましたが、目線をそらされました。他人のふりをしようとしているみたいですが、めげずに隣に座ります。
サヤカさんは私の謝罪などどうでもいいと言いたげです。「……それに私はもう、あのグループを抜けようと思ってる。そのつもりで最後に言いたいことを言わせてもらったの」まさか私だけでなく、カナさんやアヤさんとの絆まで断ち切ろうとしているの……? せっかくのご縁が私の発言のせいで壊れてしまうなんて、そんなのいたたまれません。
「同じ日に同じ産院で出産したなんて、なかなかない貴重な縁だと思うの」私は思い直してもらいたくて必死で言葉を紡ぎますが、サヤカさんは頑なです。
「あのさ、私がこのクリニックにいる意味、まだわかんない? 私、もうこれ以上自分のことを嫌いになりたくないの。じゃあ」サヤカさんはそう言うと、私の前から去っていってしまいました。私はふと、少し前に夫に言われたことを思い出します。あのときはムッとしてしまいましたが、夫の言ったとおりでした。
サヤカさんは何も言わずにそっとグループを抜けました。カナさんやアヤさんとのメッセージグループはしばらく続きましたが、別々の幼稚園に入ると自然と会う機会も減りました。子どもが小学1年生になった今では、せいぜいSNSで近況を知るくらいの関係です。
あれから小学校や幼稚園、習い事などでたくさんのママたちとの出会いがありました。子ども同士がものすごく仲良くなったり、出身地や年齢などの共通点があったりしたことから深いお付き合いになった人たちもいます。でもいつも「状況や環境が変われば人間関係も変化する」ということを胸に置くようにしています。今私がママ友同士の関係を楽しめているのは、サヤカさんたちとの関係で得た苦い教訓があったからです。
そしてつい最近、私はサヤカさんが赤ちゃんを抱っこして歩いている姿を見かけました。同じ産院で同じ日に出産した私たち4人。会うことはなくなっても、それぞれが子どもたちと幸せに日々を送っていられるといいなと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・ふみまる 作画・なかやまねこ 編集・井伊テレ子