<夫に依存する義妹>キッパリ宣言「なにもしない!」義妹の反応は……?夫にも圧を! 【後編まんが】
前回からの続き。わが家は4人家族。私と夫(ヨウスケ)と2人の子どもたち(ケント小学4年生、ユイナ小学2年生)と一緒に暮らしています。正社員として働きながらの子育てはなかなかに忙しいですが、夫婦で力を合わせてなんとか頑張っているところです。親を頼りたいと思うときもありましたが、私の実家は新幹線で3時間ほどかかる場所にあるため、長期休みのときにしか帰れません。一方、夫の実家は車で1時間ほどの場所にあるので、先日、ドライブがてら遊びに行きました。義実家には、夫の妹のハナちゃんも住んでいるのですが、夫は年の離れた妹が可愛いらしく、たまにおこづかいを渡しているようです。そんなハナちゃん、今度はわが家の目の前のアパートで一人暮らしをすると言い出しました。近所に住んだら今よりもっと依存されるかもしれないと思った私は、考え直してもらうよう義実家へ向かいます。
「迷惑かけるかも」なんて気軽に言わないでほしいな。
やはり、ハナちゃんは私たちを頼る気満々なようでした。そこで私は、ハナちゃんに「あること」を宣言することにしました。
あくまでも「ハナちゃんの自立のために」私はなにもしないということをしっかり伝えておくことにしたのです。ハナちゃんは、まさか私からそんなことを言われると思ってもみなかったようで……とても驚いていました。
私は、ひとり暮らしの心構えをハナちゃんに話しました。これからは、困っても自分で解決すること、いままでまわりに助けてもらっていたことを、自分一人で乗り越えなければいけない……それがひとり暮らしをするということなのだと。
ですが、私たちも家族。もちろんいざというときには手助けするつもりです。そう言って私はハナちゃんにささやかな引っ越し祝いとして何冊か節約本をプレゼントしました。私だって若い頃は、これを読んでいろいろ節約しながら貯金してきたのです。
うちもこれから子どもたちが成長するにつれてどんどんお金がかかってくるので、そこまでお金に余裕があるわけではありません。
「ハナちゃんも自立するならいい機会だからお兄さんにおこづかいをもらうんじゃなくて、自分で節約術を身につけるといいと思うよ」と言いながら、私は夫にも圧をかけました。すると……。
私が言いたいことを言い切ると……義父が私に謝ってきました。「お兄ちゃんが近くにいたらハナも心強いだろうと安易に考えていたんだ。でも結局は、ユリさんの迷惑になるというところまで考え及んでいなかった、申し訳ない」
「だれにも頼らず頑張れる」っていう覚悟があるなら、ひとり暮らしをしてもいい。でも、もう一度よく考えなさいと義両親に説得されたハナちゃん。
こうして、ハナちゃんの引っ越しはいったんナシになりました。どうせひとり暮らしをするなら、会社の近くで利便性の良い場所にすると考えが変わったそうです。
ちょっと言い過ぎたかなとも思いましたが、実際にハナちゃんがひとり暮らしを始めてしまってからだと言いたいことも言えなくなってしまうかもしれません。きょうだいの仲がいいのは悪いことではありませんが、頼りすぎるのはどこかの時点で歪みを生んでしまう気がします。その後、夫はハナちゃんにおこづかいを渡す件も見直してくれました。
自立をすることは大事ですが、誰かをあてにした自立では本当の自立にはならないのではないでしょうか。お互いが自立したうえで助け合っていくことができるなら、それはとてもステキなことだと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・ゆずぽん 編集・石井弥沙