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窪塚洋介:第1回 両親の仲が良く、今振り返ると幸せな子ども時代を過ごしたなと思います

ママスタに、窪塚洋介さんが登場です! 現在、俳優業のみならずレゲエDJ「卍LINE」としてもご活躍中の窪塚さん。私生活では2015年に、元ダンサーのPINKYさんと結婚、2017年6月には、PINKYさんとの間に娘さんが誕生しました。役者、ミュージシャン、ミュージック・ビデオ監督、カメラマン、モデルと、さまざまな分野へ活動の幅を広げています。
全8回のインタビューで、窪塚さんが育った環境や、現在の結婚生活、女の子のパパとなった今の心境など、たっぷりお話を伺っていきます。
窪塚洋介

窪塚さんはどんな家庭で育ちましたか?

釣りと自然が好きな父親と、あまり社会のことを知らない母親、いわゆる普通のサラリーマン家庭で、男三人兄弟の長男として育ちました。両親はすごく仲が良く、今振り返ると、幸せな子ども時代を過ごしたなと思います。

仲の良いご両親から影響を受けたこと、現在の生活の中でお手本にしていることはありますか?

無意識に手本にしていることはたくさんあると思います。両親からもらった「無償の愛」は、自分の子どもにも与えていってあげたいなと思う一番のことですね。

でも反面教師にしている部分もあります。例えばうちは、すごく“家族ファースト”の家だったと思うんです。両親は何をするにも家族のことを一番に考えていた反面、仲間や友達という存在に対しては……誤解を恐れないで言うと、「薄味だな、もっと友達のことを大事にしないのかな?」と子どもながらに感じることもありました。

あと家庭内での金銭のやり取りがすごく細かかったんです。「おばあちゃんにお菓子を買ってもらった」と母親に伝えたら、母親は祖母に1円単位まで細かく返していました。その姿を見て、「家族なのに、なんでそんなに細かくお金のやりとりをするんだろうな」とか、「そんなに遠慮しなくていいのにな」という気持ちがずっとありました。そういうところは受け継いでいないかな。かなりどんぶり勘定なので(笑)。

窪塚さんの子ども時代について聞かせてください。

頭でっかちな子どもだったので、「人生の攻略本」やマニュアルのようなものはないのかなって考えていましたね。いろんな言葉や考え方、哲学なんかを小学生の頃から集めていて、それを自分の言葉に変えて、自分自身のマニュアルを作ろうとしていました。

せっかく生まれてきて、一度しかない人生を生きるんだから、絶対に幸せになりたいじゃないですか。ワンチャンスしかない人生を……。まぁ、俺はひょっとしたらすでにツーチャンスかもしれないけど(笑)。

大人びていたのですね。そのマニュアルは完成したんですか?

小学校から書き貯めてきたものは実家に置いてあって、20歳の頃のメモやリリックは大量にあります。今でもそれが、作詞をするときの土台になってます。これは間違いないと思ったものをずっと集めてきて、肚に落ちて、それが爆発したものが「卍 LINE」なんです。今、「卍 LINE」を通じて発信しているものが、そのマニュアルなのかもしれない。
例えば、「これまでの自分の行いの結果が、今自分の目の前に広がっている世界だ」とか、「感謝して暮らしてたら良いことが起こる」とか。みんなに共通してるルールだと思うんですよ。それを自分の言葉で音に乗せて、節をつけて伝えてるんです。

子どもの頃から背伸びして考えてきたことが、あるときに等身大になって、すごく楽になりました。

男三人兄弟の長男として育ったそうですが、弟さん二人とは仲良しですか?

子どもの頃、兄弟の真ん中(俳優・窪塚俊介さん)とは毎日のようにケンカしてたし、どちらかと言えばキライだったかも(笑)。

普通、兄弟って外で一緒に遊んだりするでしょ? 俺はそれを一切しなかったんだよね。家でゲームしていても、弟がそばに来て、「うざいな」と思ってるくらいだったから。大人になって、まさか「同じ仕事をしたい」と言い出すとは思ってなくて、驚きましたね。

真ん中は俳優で、末っ子(RUEEDさん)はこないだ映画デビューはしたけどメインはレゲエをやっています。俺は両方やってるから現場で一緒になる可能性もあるんだけど、真ん中とはまだ一回も仕事したことがないんだよね。

弟さんたちとの共演が見られる日が来る可能性はありますか?

窪塚洋介
オファーが来て、作品や役が面白ければ、ゆくゆくはあるかもしれないですね。レゲエをやっている末っ子とはしょっちゅう会うんですよ。コンビを組んでる曲もあるし、ライフスタイルの感覚が似てるのかもしれないです。

「長男としてこうしなきゃいけない」という考えを持ったことは一度もなくて、むしろ「俺の背中を見て盗め」くらいの……、いや、それも思ってなかったかな(笑)。

でも二人は俺の影響を受けてるんだよね。反面教師にしてる部分もあると思うけど、意外で嬉しいことです。


第1回目はご自身が小さい頃から考えてきたこと、ご家族・兄弟のことをお話しいただきました。弟さんたちが自分と同じ道を選ぶなんて、お兄さんとしては内心嬉しいことだったのですね。次回は奥さまについてお話を伺います。お楽しみに!

取材、文・上原かほり 撮影:chiai

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