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「月経カップはコンタクトレンズと同じ。最初は怖いけど、一度使えば手放せなくなる」

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筆者のまわりで「月経カップ」を使用しているママ友が増えています。身近な人たちが「使ったらやめられなくなるよ」と大絶賛する月経カップ。「それはどういうものなんだろう?」という好奇心から、使用している人たちの声を集めて記事にしたところ想像を上回る反響がありました。

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この記事を読み、初めて「月経カップ」を知ったという方も多く、「気になるけど怖い」「安全なの?」「どんなふうに使うのかもっと詳しく知りたい」など、さまざまな感想が編集部に届きました。
そこで、編集部では「月経カップ」についてママたちが気になっていることを徹底追及すべく、メーカ―の方に直接お話を聞くことに! 製品の魅力をたくさん教えてもらいました。

今回、お話を伺ったのはオーガニックコットンブランド「スクーン」の代表・浅井さとこさん。米国と日本の薬事法をクリアし、日本で初めて医療機器として認められた月経カップ「スクーンカップ」の開発者です。
ニューヨークを拠点に、オーガニックコットンを使ったベビー服、布ナプキンなどを製造販売する「スクーン」が、「スクーンカップ」を開発し、日本で発売するまでのお話を伺いました。

――スクーンカップを作られたきっかけを教えてください。
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スクーンでは、もともとオーガニックコットンを使った布ナプキンを作っていました。開発した当時、布ナプキンの認知度はまだまだ低く、まわりからも「そんなの誰も買わないよ」と言われたんですが、初回で作った2,000枚は3日で完売。想像している以上に需要があることがわかり、そこから布ナプキンの普及に取り組んできました。

あるとき、アフリカでは生理がきてもナプキンを買えないがために、学校に行くことができない子が多くいるということを知り、NPO団体を通して布ナプキンの寄付を申し出たんです。
でも、布ナプキンは洗って繰り返し使うものなので、衛生的な水が豊富にある環境でないと使えない、という理由で受け入れられないことがあったんです。そのときに、他の企業が寄付していた月経カップに出会いました。
「こんなものがあるんだ」と月経カップのことを調べて、自分で作ることにしたんです。そして完成したのが「スクーンカップ」です。

――日本で初めて医療機器として認められた「スクーンカップ」ですが、開発時にこだわったことはなんですか?

「スクーンカップ」は医療用として政府から認証されている最高グレードのシリコーンで作られています。TPE(熱可塑性エラストマー)という素材で作られた月経カップもあるんですけど、そちらは劣化もするし、臭いがついてしまうこともあります。
やはり、体内に入れて使用するものなので素材にはこだわりました。シリコーンではほぼアレルギーも起こりませんから、医療グレードのシリコーンが最も月経カップに適しているという結論に至りました。
さらにバイオテストもしっかりとしているので、その分値段は高くなりましたが、安心して使っていただけるようになっています。
コンタクトレンズもそうですけど、身体の中に入れるものなので、使うときにはしっかりと選んでもらいたいですね。

――日本での発売までに、どのくらいの時間がかかりましたか?

日本の薬事を通ったのが2015年10月です。そこから発売のための準備をして、2016年の5月に日本での発売をスタートしました。

――浅井さんご自身は海外にいながら、日本の女性たちのことを考え商品を作っていたんですね。

もともと渡米した理由はニューヨーク大学の大学院でMBAを取得するためでした。卒業後米国系のコンサルティング会社に就職したためにアメリカに残ったわけですが、アメリカで仕事をしていても性差別を感じることはあります。日本の社会では男の意識が往々にして低いので、仕事ができる日本女性は大変な思いをしていることとと思います。出る釘になることを恐れず、どんどん実力を発揮して、生きたい人生を生きて欲しいものです

――月経カップを使用してみたいという声は多くあるのですが、同じくらい「怖い」「痛そう」という声も届いています。

「怖い」と思う方は多いんですけど、コンタクトレンズも最初は怖かったでしょ?
コンタクトレンズもそうですけど、身体の中に入れるものなので、使うときにはバイオテストをきちんとしている品質の高いものを選んでもらいたいです。
異物を身体に入れるっていうのはどうしても怖いものですよね。でも、逆に「月経カップ」に慣れたらこんなに快適なものは手放せなくなりますよ。
毎月の生理に、悩みをお持ちの方にはぜひ試していただきたいです。

お話を伺っていると、こちらまで元気な気持ちになってしまうくらいパワフルな浅井さん。
次回は、ママたちから編集部に届いた「月経カップについての疑問」を浅井さんにお聞きしたいと思います。

文・鈴木じゅん子 編集・伊東杏奈

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