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人脈、お金、夫の職業で順位が決まると言われる「ママカースト」は妖怪みたいなもの

こんにちは。斗比主閲子です。

ママスタ編集部の方から次のお題として「ママカースト」を頂きました。ママスタさんでは先日「ママカースト」に関するアンケートもされたそうです。よくこんなニッチなテーマを取り上げますね!

「ママスタセレクト」がママの本音を直撃する調査企画「ママリサ」 第2弾は噂の「ママカースト」の実態に迫る!

調査の結果では、17%もの人が「ママカースト」があるとし、98%の人が「ママカースト」には巻き込まれたくないという回答がありました。

この記事では、「ママカースト」とは何かについて触れつつ、どうやってこの厄介なものに立ち向かうか(立ち向かわないで済むか)を紹介してみます。

ママカーストとは

ママカーストとは、ママ+カーストという言葉でできています。カーストは現在は表面的には廃止されている、インドにおける身分制度ですね。カースト内では身分は世襲され、階層間の移動ができないなどの特徴があります。
このカーストのような上下関係の枠組みが、ママ友の世界にもあるのではないかということで生まれた言葉がママカーストになります。別名はママ友カーストで、類義語としてスクールカーストがあります。

昨年NHKが取り上げ、今年TBS系ドラマの「マザー・ゲーム 彼女たちの階級」が放映されたことなどで近年認知度が高まりました。

ママカーストは実在するのか?

ママスタさんのアンケートでも知っている人が59%とかなり多くなっています。随分浸透していると考えていいでしょう。一方で、実際に存在していると答えた人はわずか17%です。NHKが昨年あさイチでアンケートを取った際はあると答えた人は25%ということでした。

このように、ママカーストはどこにでもあるわけではありません。ママスタコミュニティでママカーストというキーワードで検索すると、「ママカーストなんてあるの?」といった質問がズラズラ登場してきますしね。

重要なのはキャラクター、お金、夫の仕事・収入・学歴

あるところではあるらしい、このママカーストというのは、どのようにして順位付けされるのでしょうか。

この点について、ママスタさんのアンケート結果を見ると、
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ママ本人のキャラクターや見た目が強いものの、夫の仕事・収入・学歴という項目があるのが分かるかと思います。ママ本人の仕事・収入・学歴の実に二倍です。家が持ち家かというものもありますし、必ずしも本人の資質だけではないことが分かります。

また、ママカーストのボスママに君臨するタイプとしては、人脈があるか、お金持ちかどうかがポイントと回答されています。
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ママカーストは妖怪みたいなもの

こうやって見てみると非常にきな臭いものがあり、やはりできれば関わりたくないと思う人の方が圧倒的ではないでしょうか。

では、ここで、ママカーストに巻き込まれない簡単な方法をお伝えします。それは、ママカーストなんてあると思わないことです。「え、何それ!?」と思われるかもしれませんが、本当にこれだけで結構です。こんな記事を書いていてなんですけど、存在しない、妖怪みたいなものとして扱いましょう。

大体ですね、ママカーストで上位になるには、夫の仕事・収入・学歴、持ち家かどうか、車のブランドなどなどが関係するわけですが、そんなもの普通に子どもを介して接していて知る機会がどれくらいありますか。ママ友というものは、単に子ども同士が地域や学校で接点がある以外の繋がりなんてないものです。夫の仕事・収入・学歴の話をわざわざ確認する機会はそれほどないし、たとえあなた一人が知っていたとしてもそれが周りの人全員に知れ渡るなんてことはほとんどありません。

それに、ママカーストのボスとされる人の特徴も顔が広いとか、お金があるということですが、こういう人は別にママ友の世界ではなくても、それなりに敬意を持たれるものです。その人の発言が自然と尊重されるのは、別におかしなことではありません。わざわざボス扱いする必要もない。

他人のステータスを必要以上に知ろうとし、誰かの発言を評価する際にそういったステータスを意識し始めると、徐々にその人の心のなかで他人の序列化が始まっていきます。そうして、その人の心の中にママカーストという妖怪が生まれていきます。

あると信じている人の中では恐ろしいものですが、ないとスルーしたところで被る害なんていうのはたかが知れています。ママ友繋がりで変な上下関係を作ろうとするグループがいるなら、そのグループとは疎遠にすればいい。なにしろ、実際にママカーストがないとしている人のほうが大多数なのですから、そんなものがないグループというのはいくらでもあります。

終わりに

インドのカーストは国家レベルのものであり、スクールカーストは学校レベルのものです。どちらも所属する人からすれば、好むと好まざるとにかかわらず意識させられるものでしょう。

一方で、ママカーストとは、所詮はママ友の中でのものです。ママ友の繋がりは本来は希薄だし、PTA活動を除けば必ず顔を合わさなければならないものではありません。

狭い世界で濃密な人間関係を構築しようとして、相手の情報が気になりだして嫉妬するようなら、そんなところに執着するのは辛いですよね。そんなママ友ではなく、高校時代の友達や夫繋がりの人と付き合ってもいいわけですから。

中には、他人の家庭の事情を詮索したり、人間関係の余計なことを考えるが楽しいという人もいるでしょう。ですから、ママカーストがどうしても好きで好きで堪らない人を一概に否定するつもりはありませんが、そういうパワーゲームをやっている時間があるなら、はっきりと存在している自分の子どもに少しでも目を向けたようが、よほど有意義だと私は思います。

文・斗比主閲子

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