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育児に疲れたあなたへ。お坊さんが語る”イヤイヤ期”

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もう育児なんてイヤだ。

産後一人の時間が作れず、子育てにかかりきり。孤独で、めまぐるしい毎日。
そんなママの中には、何でもいやがる子どもの”イヤイヤ期”に直面し、どこか遠くに行ってしまいたい、と考える方も少なくないはずです。

そんな育児に疲れた方へ。こんな言葉をご紹介します。

怒ってばかりで辛い

ある掲示板には子育て中のママからこんな悩みが寄せられました。

2歳の男の子がいます。

最近、「嫌だ」が口癖で、落ち着きもありません。言うことを聞かないので、怒る場面がかなり増えました。

外でこんなに怒っている人は見たこともないというくらい自分では怒りっぱなしです。もちろん、危ないことや、やってはいけないことを何度もやるので怒っているのですが、そういう場面が多いです。

怒りたくなく、笑顔でいつもいたいのですが。

「怒ってばかりで辛い」。そう質問者はいいます。
イヤイヤ期はついつい子どもを怒ってしまいがちな時期ですよね。でも果たしてこれが正解なのでしょうか?

そんな悩みにあるお坊さんがこう答えました。
仏教のありがたいお言葉かと思いきや、意外にも「1人の親」としての言葉でした。

たった一つのポイント

ウチにも二歳の子がいます。
いわゆるイヤイヤ期で、何を勧めても嫌がられてしまいます。
最初のうちは、それに振り回されて参っていました。

子どものイヤイヤ、否定、拒絶の姿勢は疲れますよねー。
赤ん坊時代が泣くことでしか自分を表現できなかったように、二歳くらいはまだまだ、本当にやりたい、たった一つのこと以外は、全部NOで答えることしかできないのでしょうね。

ここに一つのポイントがあります。
たった一つだけやりたいことがある。
そのことをわかってあげれば、ママもパパも子供にとって「お、わかってくれてんじゃん」と、良き理解者になれるのです。単にやりたいことが限定されているだけなんだと、思ってあげればいいと思います。

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子どもはとにかく、ママが絶対に自分を裏切らないかどうか、本当に自分が愛されているのかを試しているわけです。
愛情のバケツが愛のガソリンで満たされ、安心感が満たされるまでは、愛のガソリンスタンドの店員さんになり続けなければいけません。子供の愛のガソリンは、すぐ空っぽになってしまうからです。

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キャーキャー騒いで、怒りたいときは、たった一つのしたいこと、何がしたいのかをやさしーく、子ども目線で、ご主人もその声で癒されるように接してあげることを基本にいたしましょう。
ほぼ八割がたママの愛情オイルを注いでおくれといっているのです。
そのやりたいことは、静かにママのそばで座っていることかもしれません。
ときには、ほっといてもらいたいんだけど、そばにはいて欲しいことかもしれません。
本当に これなの?って思うくらい意外な答えであることが多いので、100のうち99は地雷ですから、なるべくそっと優しく、今夢中になっていることを継続させてあげると良いと思います。
本当に、そのときにやりたがっている、その一本だけを子ども自身に選ばせて、やらせてあげて、あまり干渉しない方が心が楽です。
もちろんハサミやライターなど危険なものを持った時は思いっきり叱って、そのあとハグしながらあなたが大切だからなんだよ?と伝え「ハイ」をきちんと言えるようにしつけています。

いかがでしたでしょうか。
すぐに叱りつけるのではなく、ちょっとだけ立ち止まって考えてみる。そんなことも大切なのかもしれませんね。

文・編集部 イラスト・金のヒヨコ

出典:お坊さんに質問、悩み相談できるQ&Aサイト hasunoha

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