スザンヌ:第8回 40歳で再婚した母 そんな人生もいいのかなと思うときがあります
インタビューコラムは、今回が最終回。息子さんとの2人暮らしが落ち着いてきたと話すスザンヌさんに、将来についてお聞きしました。
芸能界で仲良しのママ友はいますか?
芸能界のママ友はあまりいないんです。私が熊本に住んでいるので、なかなか子どもと一緒に遊べることがないというのもあって。
定期的に集まったりはしないのですが、優木まおみちゃんや、里田まいちゃんとは頻繁に連絡を取っています。最近は妊娠中の安田美沙子ちゃんとも、連絡を取っていますね。ママ友というよりも、昔から仲良しな子たちがどんどんママになっていくという感じです。出産準備で必要なものを揃えるときは、ほしのあきちゃんから「買うべきものリスト」をもらったりしました。ママ同士の情報交換って、育児書を読むより役立ちますね。
『クイズ!ヘキサゴン』のメンバーも、ママやパパになった方が増えましたね
そうなんですよ。山根さんは久しぶりに会ったら、めちゃくちゃいいパパになっててびっくりしました。以前とのギャップがすごすぎて受け入れられないくらい(笑)。
人ってこんなに変わるんだなと思って、本当にビックリしました。ステキですよね。
ヘキサゴンメンバーにはパパさんが多いですが、パパたちからのアドバイスはありますか?
芸能人パパたちからは「早く再婚しろ」と言われるんです。「男親は、絶対必要だから」って。でも、「まだ考えられないよ~」って話しています。
最近は、(上地)雄輔さんにも赤ちゃんが生まれたので、ヘキサゴンメンバーは今みんなパパ、ママになってきていますね。
昔からの仲間がどんどん親になっていくって、感慨深いですよね
みんな子どもがいるので、子どもの写真を見せ合って、「うちの子が一番かわいい」なんて、親バカな会話をしています(笑)。
集まった時の話題がすっかり変わっちゃって。でも、そんな中にmisonoちゃんや矢口ちゃんみたく、あのころと変わらないスタンスの子もいるからおもしろいですね。
「変わる」といえば、ママになってファッションに変化はありましたか
ヒールの靴を履かなくなりましたね。妊娠中は、みんなに心配されながらも、ウェッジソールの靴を履いてたりしていましたけど、ママになった途端、スニーカーやペタンコ靴ばかりになりました。結婚式やお呼ばれのとき以外は、ヒールの靴は履かなくなりました。メイクなかなか時間をかけていられないので、めちゃくちゃ速くなりました。5分でできるようになりました。これはかなり大きな変化です。
カジュアルな服装も増えたし、今しかできないと思って、息子とのリンクコーデもたくさん楽しんでいます。
“Omekashi”というブランドが好きで、よく息子とリンクコーデを楽しんでいます。GAPも、お揃いにしやすいので愛用しています。
息子さんも、リンクコーデを楽しんでくれますか?
基本的にはなんでも着てくれるんですが、「明日は絶対にこれを着せたい」という服があるときは、前の日から「これを着たら絶対かっこいいよ。明日はこれを着ていくからね」と言って飾っておいたりします。拒否されることはないので、きっと楽しんでくれているはず……です(笑)。
前の日から言い聞かせて気分を乗せる、っていうのはいいですね
その作戦はよく使います。飛行機に乗る前も、一週間くらい前から「次の日曜日は、○○に行くから飛行機に乗るよ。ママは荷物がたくさんあるから、ここからここまでは自分で歩こうね」っていうのをずーっと言い続けるんです。当日「約束したよね」と言うと、「うん! 約束した!」と言って自分で歩いてくれます。
だから大事なときは、一週間前くらいから言い続けるのがポイント。本人も、「約束」と言われると男のプライドが刺激されるのか、きりっとするんです(笑)。
これから息子さんとやってみたいこと、挑戦してみたいことはありますか?
小学校に入るまでに、2人でいろんな場所に行きたいですね。記憶には残らないかもしれないけど、感性で受け止めてほしいというか、いろんな世界を見せてあげたいなという想いがあります。
あと、身体を動かす系の習い事もさせてみたいと思っています。水泳とかもいいなと思ってるんです。身体も強くなるみたいだし。でも、柔道もいいな……。
様々お話を聞かせていただきましたが、最後に質問です。いつかまた「自分の幸せ」を追求したいと思いますか?
「再婚するなら早い方がいいよ」「子どもが小さいうちにしたほうがいいよ」って、すごく言われるんです。小学校に入っちゃったら、しばらく考えられなくなるはずだからって。
でも、「再婚」って今はまだ全然想像ができないですね。
息子が激しい遊びをしたがるときに「パパ」がいたらなぁと思うんですけどね。でも今は、そのくらいの気持ちしかないです。
私の母は、40歳で再婚しているんです。当時私が19歳のときだったんですけど、そのときの私は、父に対して「うちの母を受け入れてくれてありがとうございます」という気持ちでした。父とは、すごくいい関係を築けていますし、息子にとってもすごくいいおじいちゃんなんです。今すぐには考えられないけど、そう考えると母のような人生もいいかなって思いますね。
「子どものころ、一度も寂しいと感じたことがなかった」と語るスザンヌさん。きっと、ご自身が育った環境と同じように息子さんを愛情たっぷり育てていくんでしょうね。スザンヌさん、ありがとうございました。
(取材、文・上原かほり 撮影・chiai)