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スザンヌ:第4回 赤ちゃんて、寝るって聞いてますけど……?

健康的な妊婦生活を送り、みんなに驚かれるほどの安産だったというスザンヌさん。産後の育児はどうだったのでしょうか? いつも笑顔のスザンヌさんが、どのように産後の大変な時期や、イヤイヤ期を乗り越えたのかについて、お話を伺いしました。

■多くのママが悩まされるのが、産後のホルモンバランスの乱れですが、スザンヌさんもイライラしたり、情緒不安定になったりといったことはありましたか?

スザンヌ

ありましたね。眠れないし、赤ちゃんは泣くし、どうして泣いているのかもわからないし。
うちの母は深夜1時まで仕事をしているんですけど、仕事中の母に「帰って来て。育てられない」と電話して、助けに来てもらったこともありました。母には「大げさだよ」と笑われていましたけど(笑)
生後1ヶ月くらいのときに、子どもが何をしても泣き止まないことがあったんです。どうしよう、という私の不安な気持ちも伝わってしまうから、そばにいても泣き止むどころか、余計に泣いちゃって……。そのときも、母に助けてもらいました。あんなに泣き止まなくて、「どこか痛いんじゃないか」「なにか病気なんじゃないか」と心配していたのに、母が抱っこしたとたん、安心したのかすぐにスヤスヤと眠ってビックリ! 私じゃなくて母が産んだんじゃないの?と思うくらいでした(笑)。

■育児をするなかで、スザンヌさんが戸惑ったこと、悩んだことはなんですか?

一番きつかったのは、子どもが全然寝てくれないことでした。「赤ちゃんなのに、なんで寝ないの?」っていつも思っていました。今は赤ちゃんのころの寝不足を取り返すかのように、よく寝る子になったんですけどね。
昨日も19時半に就寝して、朝の8時半までずーっと寝てました。すごいですよね。だから、今はとっても楽です。
あとはやっぱり、子どもがどうして泣いているのか、全然わからなかったことですね。今になるとわかることもあるんですけど、当時は余裕がなかったのかも。
離乳食を全然食べてくれなくて悩んだこともありました。こちらは、今も悩み中です。

■どれも、育児中のママたちが直面する悩みですよね。スザンヌさんは、その悩みをどんなふうに乗り越えましたか?

いい意味で、「しょうがない」と思うようにしました。
「食べたくないだもんね。いっか!」と思うと、気持ちも楽だし、子どももお腹が減ったら「食べたい」という意思表示をしてくれる。食べてくれないときもあればモリモリ食べるときもあるので、「毎回きちんと食べないとダメ」とか、「こうじゃなきゃダメ」という考え方はしないことにしました。

■育児をするなかで、参考にした育児本などはありますか?

友達が書いた本は何冊か読みました。藤本美貴ちゃんが書いた本も読みましたね。
逆に教科書みたいな育児書は、出産前に読んだりはしていたけど、産後は「この月齢の子はこういうことをします」と書いてあるのを見て「そんなことしないじゃん!」と思ったり、「うちの子と全然違う……」と落ち込んだりしたので、読まないようにしました。
成長はそれぞれだから、「今はこういう時期です」というのを見て無駄なストレスを感じたくなかったんです。

■たしかに、本に「こうですよ」と書いてあることと違ったりすると、焦りますよね

焦ります。食べないし、歩かないし、お喋りもしないし……とかね。でも、個人差もあるし、本に書いてある通りにみんなが成長するわけじゃないから。
うちは、今おむつの練習中なんです。同じ歳でおむつが終わってる子はたくさんいるけど、それで私が焦っても仕方ないので、「大人になっておむつしてる人はいない」という気持ちで頑張っています。そのほうが息子にもプレッシャーがなくていいかな、と。

■息子さんは3歳になられたばかりですが、イヤイヤ期は乗り越えられましたか?

1歳後半から2歳前半ごろまではイヤイヤ期だったかなと思いますね。すべてがイヤ!みたいな時期がありました。
最近は、もう終わったのかな?と思いながら過ごしています。イヤ!という時はもちろんあるので、終わったのか、こっちが慣れたのかわからないですけど、最近はあまり辛さを感じないです。
冬でも、「ズボンを履きたくない!」と言われたら、無理に履かせるのではなく、「ズボンを履いていなくて、変に思われるのはあなただからね」と言って聞かせます。
それでも履きたくない!というときは「もういいや」と諦めて、ダウンジャケットにおむつのまま靴を履かせた状態で外に出てました(笑)。そうすると、すれ違う人から「あらぁ」とか笑われて……。「ほらね。笑われてるよ」と言うと、「ズボン、履く」と言って履いてくれたり。そんなことはしょっちゅうでしたね。
どんなことでも子どもがイヤと思うならしょうがないし、それを無理矢理やらせるよりも、私が一度諦めて、息子が経験して、気づいてくれたらいいかなと思っています。

■そういうとき、イライラしてしまうこともあると思うのですが、スザンヌさんはいかがでしたか?

もちろんイライラすることはあるし、笑顔で接するのが難しいときもあります。「なんでそんなことするの?」って思うこともたくさんある。だけど私は、自分が怒っていると一周まわって笑っちゃうときがあるんです。自分が怒ってることに対して、だんだん面白くなってきちゃって。「あれ? 私、なんでこんなに怒ってるんだっけな?」みたいに(笑)。
育児で煮詰まることがないのは、こういう自分の性格に救われているからだと思います。

■とてもいいお母さんだなと思います。スザンヌさんは、「ママになりたい」という気持ちは強いほうでしたか?

そうですね。「お母さんになりたいな」という漠然とした気持ちは10代のころからあったので、結婚したらすぐに子どもが欲しいと思っていました。だから、妊娠がわかったときはすっごく嬉しかったです。

スザンヌ

■その当時に思い描いていたママ像と、現在のママとしての自分に違いを感じることはありますか?

違いますね。本当は、もうちょっとゆとりを持ったママになれるかなと思っていたんですけど、毎日バタバタしていて、実際は全然ゆとりがないです。
でも、「こういうママになりたい」という理想像をあまり具体的には持っていなかったので、「まぁ、これはこれか」という感じでとらえています。


子どもが全然寝てくれない、泣いている理由がわからない……、悩みの種は尽きませんが、「育児書通りにしなきゃ」「〇〇しなきゃ!」と考えるとプレッシャーもかかるし、ストレスもたまりますよね。そんな時スザンヌさんのように一呼吸おいて「しょうがない、いっか!」と考えること少し気持ちも楽になれるのかもしれません。
引き続きママとしてのスザンヌさんに迫ります。次回もお楽しみに!

(取材・文:上原かほり 撮影:chiai)