<こじらせ義姉の事情>私はデキの良い弟の「踏み台」両親には見下され【第4話まんが:義姉の気持ち】
前回からの続き。最近のお話です。私(スミレ)は夫のマサヒロと暮らしています。昔から両親は何かにつけて弟ばかりを可愛がり、弟は何かと私よりも上に立とうとしてきました。私はそんな生活が嫌でたまらなかったのです。周りの注目を一身に浴びる弟とは口もききたくないほどだったし、私のことを蔑んでいるくせに変なフォローを入れてくる両親の気遣いも重たかったのです。
弟をひとしきり褒めたあと、私に対して「スミレもピアノ頑張っているもんね? 発表会が楽しみね」と言ってくる母。とってつけたようなフォローなんて、空しいだけなのに……。その気遣いが重すぎて逆にイライラさせられるだけです。
弟はデキの良い子でした。勉強もスポーツも秀でていて、周りからも一目置かれる存在だったのです。皆から「すごーい」と称賛されることに、きっと生き甲斐を感じてきたのでしょう。そしてそのためには、常に私よりも上でなくてはならなかったのです。
「スミレはスミレらしく自分の道を」よくそんなふうに言われましたが、両親は無意識のうちに弟と比べて私を見下しているのです。過剰に気を使われているのが分かって疎ましいだけでした。やがて私は結婚をしました。
マサヒロと一緒にいる時間がなによりも幸せで、以前よりも少しだけ自然に両親と会話ができるようになりました。しかし弟がリサさんと結婚したところから、また風向きが変わってしまったのです。両親は何かと「リサちゃん」と弟の奥さんのことばかり構っていました。
弟に対してコンプレックスを感じていると言われれば、そうなのかもしれません。けれど明らかに両親や周りの人たちは、私よりも弟のことを可愛がっていました。誰も私のことなんて気にかけてくれてはいなかったのです。きっと弟も、私を踏み台にして「姉よりも上に」と意識して頑張っていたのだと思います。この数年はせっかく幸せな結婚生活を送っていたのに、リサさんの登場でまた私の気持ちが大きく揺さぶられることになりました。しかも私よりも早く妊娠まで……。この感情の行き場をどうしていいか、私には分かりませんでした。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子