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<育児書通り?>常に完璧な母親を演じて育児するのが疲れた。たまには肩を抜いてもいいの?

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皆さんにとって理想の育児とはどんなものでしょうか。現実はなかなか理想通りにはいかないことも多いですよね。そんななかママスタコミュティには「子ども相手に常に演じている」という、3歳のお子さんがいるママからこのような投稿がありました。投稿者さんはお子さんが生まれてから育児書を読み漁り、自分なりに完璧な育児を頑張ってきたそうです。

『基本は怒らず、辛抱強く諭す。厳しく言うのは本当に危険なことや迷惑なことだけ。子どもが駄々をこねても、まずは共感する。子どものやりたい気持ちを尊重し、なるべく子どものペースに合わせる。質問には丁寧に答えて、ポジティブな言葉を意識的に使う。

自分の対応は、幼稚園の先生並みだったと思います。赤ちゃんの頃はよく泣き、気持ちの切り替えが苦手な子でしたが、最近はびっくりするくらいいい子に育ちました。好物を私にも分けてくれ、アリも踏まないような子です。一方で、常に「完璧な対応」を演じている自分がいます。本当はしつこく質問されるとイラッとするけれど、適切な対応をしなければと冷静に考えます。稀にきつめに叱ると、子どもは普段怒られることが少ないのですごくショックを受けて「ママごめん、怒らないで。怖い顔は嫌。もうしないよ」と泣きます。すごく罪悪感です』

育児書に書いてあることを目指して、子どもに対して怒らずに諭したり褒めたりと、3歳になるまで頑張ってきた投稿者さん。投稿者さんの頑張りも功を奏して、お子さんはとても健やかに育っているそうです。一方で、子どもと対峙しているときは常に「完璧な母親」を演じていることに疲れてしまっていることも吐露していました。「ほどよく肩の力を抜きたい」とママたちに相談していた投稿者さん。この投稿に対してどのようなコメントが寄せられたのでしょうか。

母親って多かれ少なかれ演じているよ

『親ってそんなものじゃないの? 自分だけなら自堕落な生活でいいけど、子どもは人並みにくらいには育てたいもの。親なのにルール違反が当たり前みたいな人もいるとは思うけど、そうはなりたくないし』

『私も常に演じている。昨夜も「ママはバッタね」と言われて2時間くらい飛び跳ねたり葉っぱを食べたりマネしていた。本当に疲れる 』

投稿者さんの普段やっている「完璧な母親を演じている」状態について、文字にしてみると少し息苦しく感じてしまうかもしれません。しかし、ママたちからは「大なり小なり、親は子どもの前で演じているものでは?」という意見がありました。子どもの教育のために、ときには本心では思っていないことを言わなくてはいけなかったり、大げさに怒ってみたり悲しんでみたり。そんなふうに子どものためを思って何かしら演じていることは、親なら誰でもあるのではないでしょうか。子どもとのごっこ遊びを例に出して「私も常に演じているよ」というママのコメントには、思わずクスッと笑ってしまいますよね。

『一人目のときは育児書を読み漁ったから気持ちはわかる。でも大きくなってきたら、子どもがいい子を演じるようにならないか心配。人の顔色を伺うようにならないかな。集団生活が始まればいろんな子がいて、怒鳴る先生や叱る先生もいるなかで、すごく気を使ったり萎縮して我慢する子にならなければいい。あなたのやり方は素晴らしいと思うけど、育児書はすべての子どもに当てはまるわけじゃない。あなたが負担になりすぎない範囲でね』

完璧すぎる育児を目指している投稿者さんですが、ママたちのなかには共感の声をあげている人もいました。特に初めての育児となる一人目では、たくさんの育児書を読んで「この通りにしなきゃ」とがんじがらめになっていた人も少なくないようです。これは筆者もまったく同じで、目標とする育児方法や理想とする母親像に少しでも離れると「なんて自分はダメなんだろう」と自分自身を責めてしまうことがありました。誰も完璧な母親を求めていないのに、そうしなければならないと勝手に首を絞めていたのです。しかし、二人目を産んだ後から「まあ、こんなものでいいか」といったように肩の力を徐々に抜けるように。投稿者さんも一人目の育児真っただ中で、「〇〇すべき」という“べき論”にとらわれてしまっている可能性はあります。「育児書がすべての子どもに当てはまるわけではない」というママからのアドバイスもありました。

母親なんて忍耐と我慢の連続!ピエロみたいなものでいい

『私も無理にテンションを上げたり根気よく付き合ったり、我ながらよくやるわと思うことがある。最近は母親なんてピエロみたいなものだよな~と思っているわ』

『私もぶっちゃけ「いい加減にしろやクソガキが! ごちゃごちゃうるせーんだよ!」と叫びたい考えが頭に浮かぶときもあるけど、浮かぶだけにしているよ。母親なんて日々忍耐と我慢の連続よ』

このほかにも「母親なんてピエロを演じてなんぼじゃない?」というあっけらかんとした意見や、「イライラして汚い言葉を言いたくなるけど頭に浮かぶだけ。母親は毎日忍耐と我慢の連続」といった体験談も寄せられていました。多くのママが「母親は子どもの前では何かしら演じているし、イラッとしても我慢しなきゃいけない」と考えているようですね。投稿者さん自身が「毎日理想的な母親を演じて苦しい」と思っているということは、演じている自分と本当の自分に大きな乖離があるから苦しいのかもしれません。「本当の自分はこんなんじゃないのに」「もう少し自分らしい態度で子どもと接したい」と考えているのでしょう。客観的に子どもと接している自分を見て、違和感を覚えるのは大なり小なり母親なら誰しもある。ママたちのコメントからそんなふうに捉えることができれば、投稿者さんも少しは気が楽になるかもしれません。

そうはいっても母親も人間。感情的になったとしても子どもは学んでいく

『別に出先で子どもを放置してやりたい放題させている訳じゃないし、危険なときはきちんと叱っているわけでしょ? もう少し力を抜いていいんじゃない? 母親だって人間なんだからもう少し人間らしい感情で育児してもいいんじゃない?』

『完璧を目指さなくていいし、罪悪感も抱かなくていいと思う。苦しいなら、ときにはマイナスな感情を表現してもいいと思う。人には感情があるってことを知ることも大切かな』

『感情を出してつい怒ったりしてもいいと思う。これからお子さんの世界は広がって、投稿者さんのように素敵な対応してくれる人ばかりじゃないし、むしろ理不尽なことも沢山あるのを教えてもいいかも。私は子どもにもときには甘えるし、わがままを言うし言いたいことも言うようにしているよ。子どももだいぶ大きいけど、優しい人ばかりじゃないから私でその練習』

投稿者さんは子どもの前で感情的になったり、イライラした態度を見せたりすることにとても躊躇しています。それが子どもの教育のためによくないということを育児書で学んだからこそ、忠実に守っているのでしょう。しかし、ママたちからは「母親も人間で、感情的になることや理不尽に大人から怒られることを家庭内で学ばせるのもいいと思う」といったコメントが寄せられていました。これから小学校や中学校、もっというと社会に出て仕事をしたときに、先生や上司などから怒られる場面も必ず出てくるでしょう。そのときに家庭内である程度の怒られた経験がないと、心が折れてしまう可能性もありますよね。

完璧な育児や母親像を目指すことは素晴らしいものの、完璧でいようとして自分自身を苦しめてしまっては本末転倒です。これからも育児は長く続くわけですから、ときには感情的になったり育児書通りにできていなかったりする自分を認めてあげることも必要になってくるでしょう。そして、お子さんにとっても他人の感情的な態度や怒っている姿を見て耐性をつけていくことも大切。そんなふうに考えてみると、投稿者さんも少しは肩の力を抜けるのではないでしょうか。

文・AKI 編集・kunel イラスト・Ponko

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
子ども相手に常に演じてる