<相談ナシで同居!?>「ムリ!」「他人と暮らすのはイヤ」考えもせず、つっぱねる夫【第4話まんが】
前回からの続き。数年前のお話です。私(ミホ)は夫(アツシ)と息子2人(ケント・高校2年生、タクマ・中学2年生)の4人で暮らしています。数年前のある日、夫から「オレの両親と同居するぞ」と宣言されました。悩んだ末に同居を受け入れた私でしたが、子どもたちが卒業するまで少しの猶予をもらいます。しかしその間に義両親は相次いで亡くなり、私たちの同居話もなくなったのでした。そして現在……今度は私の両親との同居話が持ち上がります。しかし好条件な話のはずなのに、夫は首を縦に振りませんでした。
「はぁ? そんなのイヤに決まっているだろ? 俺の仕事はどうするんだよ。遠くなるじゃないか」「え、遠くなる? そんなに変わらないじゃない……」夫の職場は今住んでいる家から車通勤で1時間くらいです。隣県にある私の実家とは中間地点くらいにあります。車での通勤時間は全く変わらないはずです。しかしそこを突くと、夫はまた違う理由を持ち出します。
私は数年前、義実家での同居を宣言されたときの夫の言葉を思い出します。「私の仕事はどうするの? 義実家からじゃ遠くて……」「パートなんてどこだって同じだろ? 辞めて実家の方で新しく探せよ」
数年前、夫はこうも言っていたのです。「お前も親なら、子どもたちのことをもっとよく考えろ! 親と同居して金を貯めることが、これからの子どもたちのためにもなるってことが分からないのか?」
実家で同居すれば生活費だってすごく浮きます。兄からの電話のあと私は母に連絡して、もし同居するとしたら金銭負担をどうしたらいいのか相談しました。母は一緒に住んでくれるだけで心強いからと言い、「もちろん家賃なんていらないわよ。私たちの財布の心配はしなくて大丈夫。水道代とか光熱費もこちらでまとめて支払うわよ」と申し出てくれたのです。しかし夫はあっさり「ムリムリムリ! いくらいい条件だされたって、絶対に同居なんて嫌だよ!」
いま私が夫に言っていることは、数年前に夫から言われたことと同じはずなのに……。「なんで……?」「そんなの考えれば分かるだろ? 他人と一緒に暮らすなんて、気を使うから嫌なんだよ!!!」
「私だって、あなたの両親との同居話が出たとき嫌だった。でも子どもたちのためだって言われて、何度も考えて、悩んで、それでも承諾したじゃない! それなのに何であなたは……」「でも、お前は結局同居をしなかっただろ?」「…………え」「だったら俺だってイヤだよ」
かつて義実家との同居話が出たときに夫が言っていた説得の言葉がよみがえります。そのときと同じ言葉をそのままそっくり返しても、夫はついに首を縦に振りませんでした。確かに結果的には、私は義両親と同居はしなかったかもしれません。けれどそこに至るまでにたくさん悩み、同居をするという結論を出したのです。それなのに全く考えることもせずに、ただただ「他人と暮らすのが嫌」と繰り返すだけの夫。私があのとき悩みに悩んだのは、いったいなんだったのでしょう。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子